搭載エンジンは2000ccで、最高出力は150馬力を発揮する。

クロスレシオ化された5MTを装備。ショートストローク化されているので、素早いシフトワークにも対応する。

専用のサスペンションチューニングやブレーキの大容量化、ESPの装備など走りを支える個々のパーツも強化されている。

クイックなハンドリングを見せるフィエスタST。でも、意外と乗り心地も悪くないのは好感度高し。

力強いイメージのスポークタイプホイールを装着。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

乗り心地は意外と快適!

 搭載される直列4気筒2LのDOHCエンジンは110kW(150ps)/190N・mのパワー&トルクを発生する。1100kgほどの重さのクルマに110kWのエンジンを搭載するのだから、軽快な走りが得られるのは当然のこと。しかもそのエンジンは可変吸気システムや排気系のチューニングにより、幅広い回転域でトルクフルな実力を示す。吹き上がりの軽快感も上々のレベルにある。

 トランスミッションもフィエスタST専用に開発されたクロスレシオの5速MTで、短いシフトストロークによって俊敏なシフト操作を可能にする。ウェット路面での試乗だったのでいろいろなシチュエーションを試すことはできなかったが、特設されたジムカーナコースでもなかなか元気の良い走りを見せた。リヤサス回りの剛性を強化したことが、接地性の向上につながっているようだ。

 専用にチューンされたサスペンションとピレリPゼロ・ネロタイヤの組み合わせも上々。標準車が16インチの45、コンペティションでは17インチの40という超偏平タイヤは、いずれもかなり硬めの乗り味となるが、日常シーンでの快適な乗り心地はスポイルされていない。

代表グレード
ST
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3920×1680×1445
車両重量[kg]
1130
総排気量[cc]
1998
最高出力[ps(kw)/rpm]
150(110)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.4(190)/4500
ミッション
5MT
定員[人]
5
税込価格[万円]
252.0
発売日
2005年5月
レポート
松下宏/オートアクセル
写真
オートアクセル
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