チェロキーの運転席周りは、頭上方向にゆとりがあるのが特徴。とても、見切りがよいのだ。

非常に視認性に優れているチェロキーのメーター。これはオンロードはもちろん、オフロードでも非常に役に立つ。

見た目の予想を裏切って、広く快適なリアシート。とくに縦方向のゆとりには驚く。

リアハッチはガラスのみでも開閉可能。ワンアクションで開くので取扱簡単。

レバーを強くひけば、ガラスハッチとリアゲートがこのように同時に開く。使い勝手は抜群!

チェロキーのラゲッジルームは数値的には十分な広さがある。高さ方向に余裕はあるのだが、長さは少しだけ足りない感もある。

でも、容量は十分なのでパッケージングに少しアタマを使えば、これくらいの荷物をチェロキーは簡単に飲み込むことができる。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

快適性と機能性を高次元で両立させたチェロキーのインテリア

 実際のチェロキーは写真のイメージと大きく違い、結構コンパクトな車なのである(全長は4520mm)。それ故、実車を目の前にすると「中は狭いんだろうなぁ」と思われてしまいがちなのだが、そうではない。後部座席に座った人はフロントシートのシート下に足が伸ばせるようになっているなど、パッケージングに優れているので大人が4人問題なく過ごせるのだ。
 今回試乗した05年モデルのジープ・チェロキーは、この点がよりいっそう磨かれていたのに目がついた。
 まず数値的なゆとりなのであるが、フロントシートのシートクッションが昨年モデルに比べて5mm長くなり、また幅も10mm広くなった。パッケージングの観点に立って観察すると、リアシートはシートを前方に倒したときの傾斜角度をさらに小さくしたことで、フラットなフロアとなり、実用性と収納力が改善された。また、パワーウィンドウのスイッチもセンターコンソールの水平面に移され、操作性があがったのである。
 小さいボディで抜群なスペース効率というのは、先代から受け継がれたチェロキーの美点である。ラゲッジ容量もフル乗車で878リットルと十分にあるのだが、体積を高さで稼いでいるのが残念なところ。長さがないので、多くの荷物を積むためにはオーナーにも高度なパッケージング能力が求められてしまうのだ。

代表グレード
スポーツ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4520×1820×1820
車両重量[kg]
1860
総排気量[cc]
3700
最高出力[ps(kw)/rpm]
240(150)/5200
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
31.3(307)/3700
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
6.4
定員[人]
5
税込価格[万円]
313.95
発売日
2005.3.5
レポート
神田卓哉(221616.com編集部)
写真
和田清志
取材協力
ダイムラー・クライスラー日本
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