チェロキーは05年モデルで搭載されている3.7リッターV6エンジンに小変更が加えられた。変更ポイントは圧縮比とカムシャフト開閉タイミングで低回転域での最大トルクの確保を図った。また同時にアイドリング時の燃費向上、HMVの改善、作動音の提言作動もはかられているのだという。
これらの変更を受けた3.7リッターパワーテックV6SOHC12バルブエンジンは204psの最高出力と31.3kg-mの最大トルクを手に入れたのだ。
今回の試乗コースはジープエクスペリエンス2005名古屋会場に設けられた特設オフロード会場だったので、オフロードのみでの試乗になった。山あり谷あり池ありの難コースであったが、IS43サスペンション・システム(フロントはダブルウィッシュボーン/リアはコイルリジッド)とセレクトラック4WDシステムのおかげで、なんの問題もなく走破することができた。ジープなのだから当然といえば当然なのだが、しかしその乗り心地の良さには驚いた。道なき道を無理して走る。クルマのがんばりがステアリングを握った両手から伝わってくることなく、あたかもオンロードの上を走っているようなほど簡単な操作フィーリングだけが感じられたのだから。