こんな時代の節約カーライフ知恵袋!ドライブから愛車の売却までのオトクな裏技教えちゃいます

オトクな日常カーライフ編

運転者が限られるなら、「限定条件」付きの保険がオトク!!

カーライフ・
ジャーナリスト

渡辺陽一郎


安く抑えるのも大事だが、条件以外の人には運転させないこと。

 事故を起こして自動車保険を使う確率は、統計的に見るとほぼ年齢によって決まる。交通事故の主原因者の年齢分布を見ると、バイクも含めて16歳から19歳が最も多い。そこから年齢が高まるに連れて事故を起こす確率が減っていき、40歳から44歳前後が下限。45歳前後を過ぎると再び増加に転じ、高齢になるほど事故率が高まる。
 つまり、若い人と高齢者が事故を起こしやすく、運転に冷静で運動神経も衰えていない中年層が最も安全というわけだ。
 最近の《リスク細分型保険》はこの事故率を明確に保険料に反映させ、中年層を安く抑えているが、従来からの自動車保険にもこの考え方は反映されていた。年齢条件に基づく保険料の設定だ。運転者の年齢を21歳以上/26歳以上/30歳以上と区切り、保険料を安く抑えられるようにしている。30歳未満のドライバーを保険の対象から外した30歳以上が最も安く、逆に21歳未満のドライバーにも保険金を支払う全年齢担保となれば保険料が高まる仕組みだ。
 また、年齢条件とは別に「家族限定」に基づく割引きもある。保険の対象を家族のみに絞れば、それはファミリーカーとしての使い方が中心で業務などに用いないことが想定される。つまりその分だけ事故の危険が減り、保険料を安く抑えられるわけだ。
 このようにクルマをどう使うかを良く考えて条件を付けると、保険料を安く抑えることが可能。ただし、当然のことだが条件から外れたドライバーに運転をさせてはいけない。そのドライバーが「他車運転危険担保特約」の付帯された自動車保険に入っていないと、任意保険が使えなくなってしまう。

【文/カーライフジャーナリスト・渡辺陽一郎】