新たに「MIVEC」(吸気バルブの開閉タイミングをエンジン回転数や負荷に応じて最適にコントロールする連続可変バルブタイミング機構)採用して、落ち込みの少なく、そして伸びやかな出力特性を実現させた。ターボチャージャーにおいてはWRCの技術やノウハウを注ぎ込み低回転域にトルクバンドを広げると同時に全域でのレスポンスも向上させている。実際走行していてもエボ?よりも低、中回転でのトルクは明らかに増え、レスポンスも向上して、より力強くなったのはすぐに分かるほどだった。
サスペンションにおいてはビルシュタイン製のダンパーが標準装備でエボ?MRよりもリアのスプリングを若干硬めに変更し車高もわずかに下げる事によってリアのスタビリティを向上させ、スーパーAYCの効果をより有効に引き出して旋回性能を向上させている。この効果の違いは大きく、コーナーリング時の車の姿勢、安定性は確実に進歩していた。エボ?と乗り比べるとリアの挙動の違いは大きく、自分で操る楽しさはエボ?の方があるが、エボ?はリアの接地感が増えてコーナーリングスピードが自然に高くなっている。でも安定していてドライバーに安心感が生まれてくるようなフィーリングなのだ。
今回のエボリューション?も確実に進歩しているがこれから先どこまで進歩し続けるのか楽しみである。