スライドドア新採用!スタイリッシュミニバン、現る
マツダは2月7日、いよいよ新型ミニバン「プレマシー」を発売開始した。あえて「いよいよ」と書いたのは、この新型プレマシー、実は04年秋の東京モーターショーや05年1月開催の東京オートサロンなどで、発売前にして既に一般公開済みだったから。デビューの日を待ち望んでいた方も多いのではないだろうか。
さて先代モデルが1.8と2リッターのエンジンを積む5ナンバーサイズだったのに対し、今回の新型プレマシーでは2.0と2.3リッター2種のエンジンに変更。外観の寸法がひと回り以上大きくなったことで、排気量に関わらず3ナンバーサイズとなった。しかし、後席が通常のヒンジドアだった初代に対し、新型では新たにスライドドアを採用。そのため、狭い場所での乗り降りなどではむしろ使い勝手は向上していると言ってよいだろう。さらに左右電動スライドドアもオプション設定されている。
この新型プレマシーの大きな特長は、新パッケージング「6+One(シックスプラスワン)」にある。これは、大人6人が快適に乗れる空間を基本に、車内中央のオープンスペースをプラスワンの空間として利用できることから命名された。6人乗りシートの座面の中からもうひとつのシートが現れ、7人乗りを可能とする「カラクリ7thシート」など、シートアレンジの多彩さが自慢だ。他にも2列目シートの左右独立ロングスライド機構や3列目シートの分割可倒など、ここでは書ききれないほどの多機能ぶりで、ライバルに挑む。
デザインのテーマは「スタイリッシュ&クリーン」と極めて明確。スタイリッシュな存在感を示しながらも、飽きのこないクリーンなデザインを目指した、というワケだ。ボディカラーは10色が用意される。価格は174万3千円(20F)から。月間販売台数は3000台を目標としている。
トヨタ ウイッシュや日産 ラフェスタ、ホンダ ストリームなどライバル車種が多く存在する中、ボディサイズに若干の違いはあるが、新型プレマシーがどこまでシェアを伸ばせるか、今後の動向が楽しみだ。