「ダイナミック&マジェスティック」を車両テーマに開発された新型クラウンマジェスタ。数々の新機構を搭載した「新時代のプレステージセダン」となっている。

全長4950mmに、2850mmのロングホイールベースとし、前後席間距離を960mm確保。後席の膝まわりや足元にゆとりを持たし、ゆったりとした居住空間を確保している。

サイドからリヤにかけてバランスよく絞り込み、タイヤの踏ん張り感を強調。リヤコンビネーションランプは、縦型デザインを踏襲。LEDの採用で、高級感を演出している。

スポーティーで躍動的なスタイルにマッチした走りが味わえるマジェスタ。エンジン、ミッション、サスペンションなどすべてにおいて、卓越した運動性能が追及されている。

プリクラッシュセーフティシステムは、全車標準装備。今回ミリ波レーダーに電子スキャン方式を採用し、悪天候時でも優れた性能を発揮してくれる。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

クラウンのエンブレムがなくなったマジェスタ

 マジェスタはトヨタブランドの最上級に位置するフラッグシップカーだ。セルシオやアリストは来年から立ち上がるレクサス店に移行するため、純粋なトヨタブランドとしてはマジェスタが最上級に位置する。そのためもあってから、フロントグリルからはクラウンの象徴ともいえる王冠のエンブレムがなくなり、トヨタマークのエンブレムが装着されることになった。
 搭載エンジンはV型8気筒の4.3L。これまではセルシオが4.3Lに排気量アップされていたのに、マジェスタは4Lのままで来ていたから、この点でもセルシオと互角に争うクルマになった。これに電子制御6速ATが組み合わされ、静かでスムーズな走りを実現する。
 充実した快適装備や安全装備が用意されるなど、ほかのクルマにはない充実した仕様が用意されるのがマジェスタの特徴。クラウンにはなかった最新の安全装備がいろいろと採用されている。
マジェスタの基本プラットホームはクラウンと同じもので、2850mmのホイールベースも同じ。堂々たる押し出しのデザインとしたこともあって、ボディサイズはクラウンに比べるとひと回り大きくなっているが、ほぼ同じくらいのサイズと思っていい。
フロント回りのデザインは、前述のエンブレムの違いがあるほか、グリル回りのデザインが彫りの深い立体的な造形になっていて、トヨタの最上級車らしい風格を表している。ライトの形状なども少し違うので、マジェスタとクラウンの違いははっきりしている。

代表グレード
4.3Cタイプ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4950×1795×1465
車両重量[kg]
1690
総排気量[cc]
4292
最高出力[ps(kw)/rpm]
280(206)/5600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
43.8(430)/3400
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
9.1
定員[人]
5
税込価格[万円]
609
発売日
2004年7月
レポート
自動車評論家:松下宏/オートアクセル
写真
T.P.U./オートアクセル
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