車を持っていると、いずれは訪れるタイヤ交換。車に詳しい人なら、自分でタイヤ交換するタイミングを判断できますが、運転初心者やペーパードライバーから脱却して運転し始めた人は、タイヤ交換のタイミングがよくわからないという声も多いようです。
本コラムでは、タイヤ交換をするベストタイミングについてまとめました。
タイヤ交換の時期が一目でわかる、4つのサイン
今までタイヤ交換をしたことがない、あるいは、タイヤ交換に関しては詳しい家族や友人に任せていた方でも、一目でわかるタイヤ交換時期のサインについて紹介します。
スリップサインが出ている
タイヤの溝の底にある盛り上がった部分を、スリップサインと呼びます。タイヤのパターン面であるトレッド全周に4~9箇所ほどあります。
トレッドが摩耗して溝の深さが1.6mmになると、スリップサインが出てきます。これが出てきたら、摩耗によるタイヤの使用限度と判断して良いでしょう。
走行距離が3万キロに到達している
タイヤは、一般的に5,000キロの走行で1mmすり減るといわれています。タイヤの溝が元は8mmで1.6mmになるとスリップサインが出るということは、6.4mmすり減ると交換時期ということになります。
理論上、5,000キロ×6.4=3万2,000キロ走行すると、交換時期ということになります。したがって、走行距離が30,000キロになったらタイヤ交換を検討したほうが安心です。
ただし、これはあくまでも理論上の数値。普段の管理・走行環境次第では、もっと短い走行距離で交換時期になることもあります。
走行距離に関係なく古い年式のタイヤ
世界共通で、タイヤの横には製造年と週が刻印されています。下四桁が週目+製造年で、たとえば3413なら2013年34週目に製造されたタイヤです。
タイヤの消費期限は一般的に4~5年といわれており、あまり車を使っていなくても、屋外に置いておくだけで劣化します。
タイヤの年式は必ず確認しておきましょう。 製造から5年以上経っていたら、交換した方が安心です。
タイヤにひび割れや傷が目立つようになっている
タイヤはゴムでできており、ゴムは劣化を避けることができない素材です。まだ溝が残っていても、ひび割れや傷が入ったタイヤは大変危険。
このようなタイヤは、すみやかな交換が必要です。
わからない場合は販売店やカー用品店に相談を
上記4点を確認しても、タイヤ交換のサインが自分では判断できない場合もあるでしょう。そのようなときは、車を購入した販売店やカー用品店でプロにチェックしてもらいましょう。
車を購入した販売店や普段利用しているカー用品店であれば、ほとんどの場合チェックは無料です。それ以外のお店に依頼する場合は、事前に料金を確認しておきましょう。
タイヤの交換時期とあわせて知っておくと便利なこと
タイヤはそれなりに高価なものですし、交換費用もかかります。節約できる部分は節約したいですよね。
タイヤをできるだけ長持ちさせる方法と、自分でできるタイヤ交換方法をご紹介します。
劣化を防いでタイヤを長持ちさせる方法
タイヤの価格は決して安いものではありませんから、日ごろからタイヤの劣化を防いで長持ちさせる方法を身に付けておきましょう。
・安全運転
荒っぽい運転は危険なだけでなく、タイヤの寿命も縮めます。常に安全運転を心がけましょう。
・日ごろのメンテナンス
普段から、目視チェック・空気圧チェック・洗車後の水洗いなど、タイヤのメンテナンスを行いましょう。
・アライメント確認
自動車のホイールの整列具合をアライメントといいます。
上記イラストのように、ホイールは走行時の安定性を高める目的で、点線のように傾けられています。これがズレると、道路環境や使用条件がタイヤに影響しやすくなります。すると、路面との接着面に当たるタイヤが、異常にすり減る偏摩耗(へんまもう=不均一にすり減ること)が進んでしまいます。
気になる場合は、給油する際に確認してもらいましょう。
時短も叶う、自分で行うタイヤ交換
自分でタイヤ交換ができれば、時間・工賃の節約にもなりますし、万が一パンクしてしまった際にも慌てずにすみます。具体的な行程は以下の流れで、一度コツをつかめば案外簡単です。
- スペアタイヤ&工具の場所を確認
- 交換場所の選定
- ホイールナットを緩める
- ジャッキアップ
- タイヤを外す
- スペアタイヤの取り付け
基本的にもし作業に不安があるならJAFや保険のロードサービスを利用される事をお勧めします!!!!
怪我の原因になったり、車を壊してしまう可能性もあるからです!
特に高速道路などでは自分での作業は事故につながります!
交換しなくてもOK?タイヤローテーションとは
タイヤを同じ取り付け位置のままで使用し続けると、偏ってすり減ってしまいます。定期的に位置交換すると、すり減り方が均一化され、タイヤが長持ちします。
自分でタイヤ交換ができるようになったら、ぜひこのタイヤローテーションにチャレンジしましょう。基本は、フロントタイヤとリアタイヤの入れ替えです。
定期的なタイヤ交換で安全なカーライフを!
今回紹介したタイヤ交換の4つのサインは、あくまでも目安です。タイヤを構成するゴムの劣化は、環境によってスピードが違います。
普段駐車している環境が屋外か屋内かによっても劣化スピードは違いますし、気候によって劣化が早まったり遅くなったりすることもあるようです。
実際に車を所有する場合、中古車なら、走行距離・年式・スリップサインの状態を確認し、安全で快適なカーライフを送りましょう。
★--------------★【店舗情報】★--------------★