スタッフのつぶやき
【ボクシング連載vol.3】四団体ってなーに?②

お久しぶりです。豊橋店の市川です。
インフルエンザに罹ったりして更新が止まっておりました。
いるか分かりませんが読者の皆様すみませんでした。
さてさて、前回の「ボクシングの4団体ってなーに?」というお話のその続き。
WBA、WBC、IBF、WBOの4団体は「ボクシングの世界王座を認定する団体」とお話しました。

「じゃあ世界最強が4人いるの?おかしくね?」と思われますよね。
その通りですね。
歴史を辿ると、元々WBAが唯一世界王座を認定する団体でした。
しかし、団体内でのゴタゴタによりWBAが分裂し、一部の人間がWBCとして独立。
独自に世界王座を認定するようになりました。
IBF、WBOが生まれた経緯もほぼ同じです。
ボクシングの世界一決定戦が複数あることは「じゃあ誰が一番なんだよ」という矛盾を孕みますが、ボクシング(というか格闘技)は他のスポーツと比べ興行ビジネスとしての面がとても強いため、メリットが多いのもまた事実です。
①世界戦が多くなることで世界戦興行の数が増えて盛り上がる
②興行が盛り上がると大金が動く
③選手にとって世界王者になるチャンスが増える
④団体も選手陣営から王者認定料がもらえて潤う
ボクシングは命がけの競技なので、月一で試合ができる訳ではありません。
世界王者になると試合のファイトマネーがどうだや会場がホームかアウェーかどうか等々の条件交渉が難しくなり、一年に一回しか試合しない王者もザラにいます。
となると、王者が多くいれば観る側も多く世界戦が楽しめますし、選手にも王者になるチャンスが増えますね。
とはいえ、世界王者の数が増えすぎると世界王者という称号の価値が薄れてしまうため、現在はこの4団体に落ち着いています。
現状この4団体における王座の価値は等しく、WBAの王者がWBOより下と見なされるみたいなことはありません。
しかし、過去数々の日本人名王者達が巻いてきたWBCバンタムのベルトは、一つ特別なベルトとしていまなお異彩を放っています。
そして。
なんと今月24日、そのWBCバンタム級の王座決定戦が、日本人ボクサー2人によって繰り広げられます。
「那須川天心vs井上拓真」
次回は、ぜひこの対決のお話をさせて頂ければと思います。
それではまた次回。



