車の買取相場を個人情報なしで調べるには?査定に関する10サービスを比較!

車の買取相場を個人情報なしで調べるには?査定に関する10サービスを比較!

個人情報を開示しなくても、車の大よその査定相場(買取相場)は分かります。まずは中古車専門店の販売価格や買取実績、匿名の車査定シミュレーションをもとに相場価格を確認しましょう。ここでは査定に関する10サービスについて、匿名性や使いやすさ、査定額の精度を比較しています。

個人情報なしで車の買取相場を知る方法

クルマの大よその車買取相場は、個人情報なしでも知ることができます。 その方法は、主に以下の3つです。

  • 方法①現在の中古車販売価格から予測
  • 方法②中古車専門店の買取実績を見る
  • 方法③査定シミュレーションを使う

方法①現在の中古車販売価格から予測

中古車在庫検索の画面

ガリバーの中古車在庫(2023年10月4日時点)より

店舗や車種により条件は異なりますが、車の買取価格は「販売価格の約6~7割が目安」と言われています。

販売価格から予測する方法では、年式やグレード、走行距離、オプション情報など愛車に近い条件のクルマを探せるのがメリットです。一方で似た条件の車両検索には手間がかかり、また車種ごとの買取条件などを加味しづらいのが難点です。

方法②中古車専門店の買取実績を見る

車買取・査定実績のページ

ガリバーのヴォクシー買取相場表(2023年9月29日時点)より

中古車専門店では、買取実績を公開しているケースがあります。この方法は、愛車の条件に近い車両が「実際にいくらで買い取られたか」を確認できるのがメリットです。

ただし買い取られたクルマの車両状態やオプション情報までは分かりません。また過去に売却された金額は分かっても、それが「現在の相場価格と同等」とは言い切れない点も留意しましょう。

方法③査定シミュレーションを使う

最近は、車種やグレードなどの入力情報から大よその査定額を提示するサービスがあります。利用は無料で、個人情報が全く必要ないケースも多いです。

サービスによって車両状態まで確認するものや、車種だけでざっくりとした相場価格を示すものなど、様々な種類があります。次の章で違いや特徴を確認してみてください。

車買取、査定に関する10サービスを比較

ここでは、買取実績と査定シミュレーションのおすすめサービスをご紹介します。各サービスを実際に利用した上で「匿名性の高さ」「利用の手軽さ」「査定の精度」も評価しましたので、併せて参考にしてください。

順番 サービス名 匿名性 手軽さ 査定の精度
(見込み)
ガリバー「中古車買取相場」
車買取相場データベース
グーネット買取
ズバット車買取「査定相場」 ×
ナビクル「買取・下取り相場」
トヨタ「クルマ買取」
日産「かんたんクルマ査定」
ホンダ「買取価格診断」
ダイハツ「AI査定」
ガリバー「車査定シミュレーション」

※2023年9月末日時点で同じ車両についてシミュレーション等を行った結果をもとに評価しています。車両条件によって結果の傾向が異なる可能性もあり、査定の精度はあくまで見込み評価です。

①ガリバーの買取相場(買取実績)

ガリバー買取実績のぺ0字

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:◎
  • 査定の精度:〇
  • メリット:「実際にいくらで売れたか」を見れる
  • デメリット:見れるのはあくまで過去の実績

ガリバーの買取相場ページでは、ガリバーの過去の買取実績が車種ごとに確認できます。実際の買取価格が分かること、また価格を見るだけで入力の必要がないため、誰でも使えます。ただし売却額は過去の実績であり、現在の相場価格と異なる可能性もあります。

②車買取相場データベース

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:◎
  • 査定の精度:△
  • メリット:大体の情報入力で良い
  • デメリット:精度はイマイチ

車買取データベースは、株式会社ファブリカコミュニケーションズという企業が提供しているサービスです。

走行距離は5000㎞単位、グレードは「上位・中間・廉価」から選ぶので、クルマの知識があまりない人でも入力できます。また1~3年後の相場予想推移が表示されるのも魅力です。ただし入力情報が大まかな内容のみで、査定の精度が高いとは言えません。

③グーネット買取

  • 匿名性:△(郵便番号とメールアドレスが必要)
  • 手軽さ:◎
  • 査定の精度:△
  • メリット:相場予想推移をグラフで表示
  • デメリット:一部個人情報が必要

豊富なデータをもとに買取相場を算出しており、少ない情報ながら、ある程度現実的な査定額を算出してくれます。しかし車両状態等は加味されません。

他のサービスと違って郵便番号とメールアドレスの入力を求められます。電話が来ることはなく、時々メールが届く程度です。

④ズバット車買取「査定相場」

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:◎
  • 査定の精度:×
  • メリット:入力情報は車種のみ
  • デメリット:表示されるのは仮定の年式・走行距離の相場

必要な情報は車種のみで、誰でも簡単に検索できます。ただし実際はシミュレーションでなく、買取相場検索に近いです。「2020年式・走行距離2万㎞の場合」など、仮定条件のクルマの相場が表示されます。

⑤ナビクル「買取・下取り相場」

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:△
  • 査定の精度:△
  • メリット:過去・現在・未来の相場推移を表示
  • デメリット:一部の質問は回答が難しい

ナビクルの査定相場は、結果画面で過去・現在・未来の相場推移(予測)が確認できます。

ただし査定額の算出には販売開始年、新車購入年月、グレード、走行距離の情報が必要で、「販売開始年」は自分で調べなければいけません。また中古車では「新車購入年月」も分かりにくく、クルマの知識が少ない人には利用が難しいでしょう。

⑥トヨタ「クルマ買取」

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:△
  • 査定の精度:△
  • メリット:入力情報が少ない
  • デメリット:型式の選択が難しい

トヨタのクルマ買取は、車種、年式、型式(要車検証)、グレードを選ぶだけで査定相場が算出されます。しかし型式入力では、同じ型式でも販売期間まで調べて選択しなければいけません。また一部グレードが記載されていないといったケースもあります。

⑦日産「かんたんクルマ査定」

 

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:△
  • 査定の精度:○
  • メリット:車両状態まで考慮して算出
  • デメリット:年式の選択が限られるなど不備も

走行距離(5000㎞単位)、車両の大まかな状態まで加味して査定額を算出します。結果は最低価格と最高価格でかなりの開きがありますが、オプションや諸々の状態も踏まえれば開きがあって当然でしょう。

ただし、車種によっては2022年以降の年式が選択できませんでした。情報を正確に入力できない場合がある点は課題です。

⑧ホンダ「買取価格診断」

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:○
  • 査定の精度:〇
  • メリット:知識がない人でも使いやすい
  • デメリット:査定結果はかなり辛口

今回のサービス10選の中では入力する情報量が多いながら、使いやすいです。オプションの有無や車両状態について、参考画像や言葉の説明付きで丁寧に選択肢が表示されます。車検証されあれば、誰でも回答できます。

ただし査定結果は他のサービスと比べてかなり辛口です。買取査定の「最低価格」の目安として考えても良いかもしれません。

⑨ダイハツ「AI査定」

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:◎
  • 査定の精度:○
  • メリット:誰でも使いやすい
  • デメリット:わずかに反応が遅い

AI社員の質問に合わせて回答を入力していくと、結果が表示されます。入力情報は車種、年式、駆動方式、グレード、色、走行距離、次回車検時期の7項目。車両状態の質問はありませんが、走行距離も1000㎞単位で選択でき、結果としても妥当な金額が算出されていました。

駆動方式さえ分かれば、クルマの知識がない人でも使いやすいです。

⑩ガリバー「車査定シミュレーション」

車査定シミュレーション

  • 匿名性:◎
  • 手軽さ:○
  • 査定の精度:○
  • メリット:オプションなども踏まえて査定額を算出
  • デメリット:クルマ初心者には難しい質問も

入力情報はホンダの査定シミュレーションに並ぶほど多く、細かくクルマをチェックして査定額を算出しています。メールアドレスを登録すれば、査定相場の変動を知ることも可能です。

イラストなどで初心者にも分かりやすいような工夫をしていますが、途中で出てくる「シフト」の選択肢が多く、この点だけはクルマ初心者には選択が難しいかもしれません。

個人情報なしで分かる査定額はあくまで「目安」

ここまでご紹介してきたように、個人情報なしでも大まかな査定相場を知ることは可能です。しかし査定シミュレーションなどの結果は「正式な査定結果」としては認められず、その価格で買い取ってもらうこともできません。

正確な査定額を知るなら個人情報が必須

以下の理由から、正確な査定額を知るためには個人情報の開示が必須です。

  • 査定額の算出には実車確認が必要だから
  • 査定は買取・下取り交渉が前提だから

正確な査定額の算出には、車両の細かい状態やオプションなどをチェックする必要があります。一括査定を含め、査定の予約には氏名や電話番号を伝えなければいけません。またお店への飛び込みで査定を受けたとしても、お店からはその後の連絡手段として、住所や電話番号等の情報を求められます。

査定額は「日に日に落ちる」点も注意

原則として、クルマの査定額は年式が古くなり、走行距離が伸びるほど落ちていきます。そのため店舗などで受ける査定でも、査定額の有効期限は1~2週間ほどです。シミュレーションなどで「高く売れそう」と思ったら、できるだけ早く正式な査定を受けた方が良いでしょう。

「査定を受けるだけ」も可能

「査定は買取・下取り交渉が前提」と述べましたが、「査定を受けた=売らなければいけない」という訳ではありません。「今回は査定額を知りたいだけで、すぐには売らない」と伝えて、思い切ってはじめから店舗で査定を受けるのも一つです。

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「しつこい営業は嫌」という人は多いです。noricoでは査定方法ごとの特徴や、目的に合わせた査定の受け方をご紹介しています。以下の記事もぜひ参考にしてください。

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!