
逆輸入車とはどんな車?
逆輸入車とは、日本メーカーが海外向けに販売している車を日本へ輸入した車です。
主な車種には、トヨタのタンドラやハイランダーなどがあります。また、広義ではスズキのフロンクスやジムニーノマドといった海外生産車も逆輸入車に含まれることがあります。
個性的なデザインや高い走行性能を備えた車が多い一方、車種によっては車両価格や維持費が高くなる場合があります。
なぜ今、逆輸入車が注目されるのか
逆輸入車は1980年代や2000年代にブームとなりましたが、近年は輸送コストや整備面の不安などから注目度が低下していました。
しかし、2025年の日米関税合意による輸入環境の変化やトヨタの海外向けモデルへの関心の高まりから、現在は再び注目されています。
また、フロンクスやジムニーノマドといった海外生産車も人気を集めており、海外市場向けの日本車への関心が高まっています。
逆輸入車の具体例(トヨタ/スズキ)
逆輸入車の代表例としては、トヨタのタンドラやハイランダーなどが挙げられます。ここでは、海外生産車も含めた代表的なモデルを紹介します。
| 番号 | 車種 | 特徴 |
|---|---|---|
| ① | トヨタ タンドラ | 北米向けのフルサイズピックアップトラック |
| ② | トヨタ ハイランダー | 北米で人気の3列シートSUV |
| ③ | トヨタ ハイラックス | 世界中で販売されるピックアップトラック |
| ④ | スズキ フロンクス | インド生産のコンパクトSUV |
| ⑤ | スズキ ジムニーノマド | インド生産の5ドアジムニー |
①トヨタ「タンドラ」
タンドラは、全長5,930mm×全幅2,030mm×全高1,980mmという超大型のピックアップトラックです。北米市場では大人気の一台ですが、日本では珍しいフルサイズピックアップトラックとして注目が高まっています。3.4L V6ツインターボエンジン搭載です。
日米関税合意を機にトヨタが逆輸入を決定し、2026年4月には東京の店舗で販売が始まりました。2026年夏には全国発売となる予定です。なお、新車時価格は2026年4月先行発売時点で1,200万円です。
②トヨタ「ハイランダー」
ハイランダーは全長4,950mmの大型3列シートSUVで、タンドラと同じく北米市場で高い人気を誇ります。タンドラとともに北米生産モデルの逆輸入が発表され、2026年4月に東京の店舗で販売が始まりました。
日本ではモノグレードで販売され、大型パノラマルーフやJBLプレミアムサウンドシステムが標準装備されています。3列目の快適性も、SUVの中では比較的高いです。なお、新車時価格は2026年4月発売時点で860万円です。
③トヨタ「ハイラックス」
ハイラックスはグローバルに販売されているピックアップトラックで、現在はタイを主な生産拠点として各国に輸出を行っている海外生産車です。
全長5,325mmとタンドラに比べれば小さく、日本の道では多少走らせやすいです。直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載しています。2026年6月現在はAdventureとZの2グレードモデル展開で販売されており、新車時価格は約498万円~550万円です。
④スズキ「フロンクス」
フロンクスはインドで生産・販売が行われてきた海外生産のコンパクトSUVで、日本には2024年10月に導入されました。日本でも非常に使い勝手がよく、全高は機械式立体駐車場にも対応しやすい1,550mmに納まっています。
クーペスタイルの流麗なボディラインに電動パーキングブレーキ等の先進装備を備え、発売後は受注が好調に推移しています。
⑤スズキ「ジムニーノマド」
ジムニーノマドはジムニーシエラを5ドア化させたモデルで、こちらもインドで生産されています。2025年1月末の受注開始から数日で多量のバックオーダーが発生し、わずか4日で受注停止となりました。
その後、生産体制の見直しなどを行い、2026年1月末より受注を再開しました。ジムニーらしい悪路走破性に加え、5ドア化による実用性の高さも人気の理由です。
逆輸入車の魅力・メリット
逆輸入車は、希少性の高さやユニークなデザイン、走行性能の高さなどが魅力です。また、日本メーカーだからこその安心感もあります。
①他の人と被りにくい
海外向けのモデルは日本では流通量が少なく、街中で見かける機会も多くありません。そのため、他の人と被りにくく、高い希少性を楽しめます。
逆輸入車には、正規ディーラーから購入する車だけでなく、専門の輸入業者や個人が海外から取り寄せる車も含まれます。こうした車は特に希少性が高く、所有満足度が高いでしょう。
②国内では珍しいデザインを楽しめる
逆輸入車は海外向けのモデルであるため、デザインも海外ユーザーが好む仕様になっています。そのため、一般的な国産車とはデザインの傾向が異なり、ユニークな見た目を楽しめます。
③パワフルで走行性能の高い車が多い
海外、特に欧州市場や北米市場で販売されているモデルは長距離を走行する前提で造られている車が多いです。そのため、大型エンジンを搭載し、走行安定性も高い傾向があります。
ロングドライブやアウトドアを楽しみたい人には、特に向いています。
④国産メーカーの安心感がある
日本車は「頑丈で壊れにくい」と世界的に評価されています。海外向けモデルでありながら、国産メーカーという安心感を得られる点も、日本のユーザーにとって嬉しいポイントです。
逆輸入車の注意点・デメリット
一般的な国産車にはない魅力がある一方で、価格や維持管理の面では注意点もあります。
①車両価格や維持費が高くなりやすい
逆輸入車は海外から日本へ輸送する必要があるため、輸送費などが上乗せされて車両価格が高くなりがちです。また、日本では上位グレードのみ販売されるケースも多く、価格が高額になる傾向があります。
さらに、大排気量モデルでは税金や燃料代が高くなりやすく、部品の取り寄せが必要な車種では修理費や整備費も高額になる場合があります。
②保安基準への対応が必要
個別に輸入された車を日本で使用するには、原則として日本の保安基準を満たさなければいけません。たとえ海外の保安基準に対応していても、日本での追加試験に合格しなければ、部品交換などが必要になります。
特に、専門業者を介して車を逆輸入する場合は、こうした保安基準への対応実績があるかどうかを確認することをおすすめします。
③整備先が限られる場合がある
流通量が少ない逆輸入車では、車種によってディーラーや整備工場で対応できる場所が限られる場合があります。
購入後に「整備場所がない」と困らないよう、事前にほしい車を整備できる場所があるか確認しておきましょう。
④保証対象外の場合がある
正規ディーラーで販売されている逆輸入車は、基本的にメーカー保証の対象です。一方、正規ディーラーでの販売がなく、専門業者や個人で逆輸入する車両は、一般的にメーカー保証の対象外となります。
こういった場合は、専門業者が展開している保証サービスなどを検討する必要があります。
逆輸入車の入手方法
逆輸入車の入手方法は、主に以下の3通りです。
- ①自動車メーカーが逆輸入した車を買う
- ②専門業者が逆輸入した車を買う
- ③個人で車を逆輸入する
①自動車メーカーが逆輸入した車を買う
まず挙げられるのが、タンドラやハイランダーのように自動車メーカーが逆輸入した車を買う方法です。ディーラーを通して購入できるという点で、安心感を得やすいのがメリットです。
2025年の日米関税合意を経て、今後は国産メーカーによる逆輸入車にも注目が集まりそうです。
②専門業者が逆輸入した車を買う
日本のディーラーで販売されていないモデルを購入したいのであれば、専門業者が逆輸入した車を購入する方法があります。輸入代行を行っている業者もあり、場合によっては欲しい車をピンポイントで購入してきてもらうことも可能です。
ただし、この場合は販売実績や保証内容などを確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
③個人で車を逆輸入する
海外赴任中に買った車を日本に持ち帰ったり、欲しい車を現地まで買いに行ったり、個人で車を逆輸入することも可能です。
ただし、この場合は輸送の手続きから保安基準適合の証明、予備検査の受検など幅広い対応を自分で行う必要があります。そのため、専門知識がない場合は専門業者に依頼するのが一般的です。
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- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!

