【保存版】免許更新の期間、必要なもの、手続きの流れ、期限切れ等の対処法

3~5年に一度やってくる運転免許の更新。ここでは種類ごとの有効期間や更新ができる期間、更新時に必要な持ち物、講習時間などの情報を紹介します。

免許の更新期間

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運転免許の更新期間は誕生日の前後1ヶ月で、合計2ヶ月間です。

誕生日の40~31日前の間に、免許証に記載されている住所地へ免許更新ハガキ(更新連絡書)が届きます。

有効期間満了日が休みの場合
免許証の有効期間満了日が土日祝日や年末年始(12月29日~1月3日)の場合、有効期間及び更新期間は翌平日まで延長されます。ただし期限を過ぎれば免許が失効となるので、余裕をもって手続きしましょう。

有効期間は免許の種類ごとに異なる

免許証の有効期間は、種類ごとに異なります。また満70歳以上の方では、免許証の種類でなく年齢ごとに有効期間が変わります。

更新時の年齢 免許証の色 区分 有効期間
70歳未満 グリーン 新規取得者 3年(※1)
ブルー 初回更新者 3年
違反運転者 3年
一般運転者 5年
ゴールド 優良運転者 5年
70歳 ブルー 一般運転者(※2) 4年
ゴールド 優良運転者
71歳以上 ブルー 一般運転者(※2) 3年
ゴールド 優良運転者

※1 免許取得から3回目の誕生日の1ヶ月後まで
※2 満70歳以上は違反回数に関係なく高齢者講習を受講するため、「違反運転者」の区分がない

免許を初めて取得した方(新規取得者)の有効期間は「取得後3回目の誕生日の1ヶ月後」までです。誕生日の直前に免許を取得した場合、免許更新は約2年後となります。

なお70歳未満における「一般運転者」は過去5年間に軽微な違反を1回した人、「違反運転者」は過去5年間に軽微な違反を2回以上または人身事故を起こした人です。免許証の色については、以下の記事で詳しく解説しています。

免許更新に必要な持ち物

免許更新に必要なものは、原則として以下の通りです。

  • 現在の運転免許証
  • 更新手数料及び受講手数料
  • 免許更新ハガキ(更新連絡書)
  • IC免許証用の4桁の数字2組(考えておく)
  • 眼鏡や補聴器(必要な場合のみ)

免許更新ハガキはあった方が良いものの、なくても更新可能です。紛失や当日忘れてしまった場合は、受付でその旨を伝えましょう。

満70歳以上で更新する場合

満70歳以上の方は、追加で以下の証明書が必要です。

  • 高齢者講習終了証明書
  • 認知機能検査結果通知書(75歳以上)
  • 運転技能検査受検結果証明書(受検者のみ)

免許証の記載事項を変更する場合

引越しや婚姻等で免許証の記載情報を変更したい場合、以下の書類を持参すれば免許更新と同時に手続きできます。

変更内容 必要なもの
住所 新住所を確認できる書類(下記のいずれか1点)
・住民票の写し(個人番号なし、コピー不可)
・マイナンバーカード(通知カードは不可)
・健康保険証など
本籍、氏名 《住民基本台帳法の適用を受ける場合》
・住民票の写し(本籍または国籍の記載あり、個人番号なし、コピー不可)
※氏名のみの変更は、住民票の写しの代わりに「追記欄」に変更後の氏名が記載されたマイナンバーカードでも可
《住民基本台帳法の適用を受けない場合》
・パスポート、外務省等権限のある機関が発行する身分証明書

写真の持ち込みが可能な場合も

都道府県や申請内容によっては、免許証の写真を持ち込むことができます。持ち込みにはサイズなどの規定がありますので、 詳しくは以下の記事で確認してください。

更新にかかる時間と費用

更新にかかる時間と費用は、免許証の更新区分によって異なります。書類の記入や適性検査なども含めると、優良運転者なら1~2時間、初回更新者や違反更新者では3時間程度かかるでしょう。

講習区分
(免許証の色)
更新手数料 講習手数料 講習時間
初回更新者講習
(グリーン)
2,500円 1,350円 120分
違反運転者講習
(ブルー)
2,500円 1,350円 120分
一般運転者講習
(ブルー)
2,500円 800円 60分
優良運転者講習
(ゴールド)
2,500円 500円 30分

満70歳以上では流れや費用が変わる

満70歳以上の場合、更新の前に高齢者講習を受講しなければいけません。さらに満75歳以上では、認知機能検査も受検する必要があります。費用や時間は以下の通りです。

対象 認知機能検査料 講習手数料 講習時間
高齢者講習
(満70歳~75歳未満)
6,450円 2時間
認知機能検査+高齢者講習
(満75歳以上)
1,050円 6,450円 約2時間半

免許更新の年の誕生日から約5ヶ月前に「高齢者講習のお知らせ」のハガキが届きます。ハガキの内容に従って受講をしてください。なお免許更新当日に他の講習を受講する必要はありませんが、更新手数料2,500円が必要です。

更新場所と受付時間

免許の更新手続きは、基本的に以下の場所で行っています。ただし都道府県や講習区分によって受けられる場所は異なるので、詳しくは更新ハガキで確認してください。

・運転免許試験場

・運転免許更新センター

・指定の警察署

受付時間も都道府県や受講区分、更新場所によって異なります。警察署は平日しか対応していない場合が多いです。また受付時間は午前と午後に分かれており、お昼休みの時間は受け付けていません。詳しくは更新ハガキや警察署のウェブサイトで確認しましょう。

免許更新の流れ

免許更新の一般的な流れは、以下の通りです。

  1. 受付(免許証と更新ハガキの内容を確認)
  2. 証紙の購入と申請書の記入
  3. 適性検査(視力検査など)
  4. 更新審査
  5. 写真撮影
  6. 講習の受講
  7. 免許証交付

住所変更などを行う際は、「6. 更新審査」の段階で申し出をします。また更新審査の前後に、IC免許証に必要な暗証番号を設定することが多いです。IC免許証や暗証番号については、以下の記事で解説しています。

トラブル時の対処法

ここでは、免許更新に関するトラブルの対処法について解説します。

事例①免許更新ハガキが届かない/紛失した

免許更新の年の誕生日1ヶ月前になってもハガキが届かない場合、以下の原因が考えられます。

  • 免許証の住所変更を行っていない
  • 公安委員会の事務処理ミス
  • 配達員の郵送ミス

上記のうち、圧倒的に多いのは住所変更を行っていないケースです。更新ハガキがなくても免許証の更新は可能なので、そのまま更新に行き、そこで住所変更も行いましょう。 詳しくは以下の記事で確認してください。

【関連記事】免許更新ハガキはいつ届く?来ない・紛失した場合の対処法

事例②入院等で期間内に更新できない

以下のようにやむを得ない事情がある場合は、本来の免許更新期間より前もって更新ができます。また期限を過ぎた場合も、通常と同じ手順で免許証を再取得できる可能性が高いです。

  • 海外への渡航(出張等)
  • 入院など(病気、負傷、出産等)

なお手続きでは、通常の更新期間で更新がができない/できなかったことを証明する書類(出張証明書、入院期間が書かれた診断書、母子手帳等)が必要です。

事例③免許証の暗証番号を忘れた

免許更新時に現在の免許証の暗証番号を忘れていても、問題はありません。当日は新しい暗証番号を設定するだけで、古い暗証番号は使いません。

更新より前に暗証番号が必要になり困っている場合は、以下の記事を参照してください。

【関連記事】運転免許証の暗証番号を忘れた/ロックされた場合の対処法は?

事例④免許の更新期間を過ぎてしまった

免許更新の期限を過ぎた場合、現在の免許証は失効となります。運転すれば無免許運転として扱われるので、絶対に運転しないでください。

免許が失効しても、失効から6ヶ月以内であれば通常の更新と同じ手続きで再発行が可能です。ただし申請用の写真や住民票の写しなど必要な書類が多く、更新場所も限られます。必ず免許証の住所地にある警察署のウェブサイトなどで必要なものなどを確認してください。

【関連記事】免許更新の期限が切れた!有効期限と期限切れで失効した時の対処法

併せて読みたい記事

免許更新で住所変更をする方は、車検証の内容変更などの手続きも忘れていないか確認しましょう。またゴールド免許の場合、免許更新の際にSDカードの申し込みができます。発行するか事前に考えておくと良いでしょう。

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!