軽自動車の維持費は安い!普通車と年間・月間の維持費を比較

軽自動車の維持費は安い!普通車と年間・月間の維持費を比較

軽自動車の維持費が安い理由

軽自動車

軽自動車の維持費は、普通車と比べて1年あたり数万円ほど安いことが多いです。これには以下のような理由があります。

  • 税金が安い
  • 任意保険料や車検費用が安い
  • 燃費が良い

車種や年式にもよりますが、軽自動車は普通車と比べて年間2万円以上税金が安いのが一般的です。また普通車より構造がシンプルで、安価なパーツを使っている軽自動車は、任意保険料や整備費用が安い傾向があります。さらに車重が軽く、大きいクルマより燃費が良いのもポイントです。

軽自動車と普通車の維持費をシミュレーション

以下の表は、軽自動車と普通車(コンパクトカー)で維持費を比較したものです。今回の試算では、軽自動車の維持費の方が1年あたり約4万4,000円、1ヶ月あたり約3,600円安くなっています。

  軽自動車
・燃費:24.7km/L
普通車(コンパクトカー)
・排気量:1,500cc
・車両重量:1,200㎏
・燃費:22.9km/L
自動車税 10,800円 30,500円円
自動車重量税 3,300円 12,300円
自賠責保険料 8,770円 8,825円
任意保険料 50,800円 60,000円
ガソリン代 64,800円 69,840円
車検基本料 16,775円 17,875円
年間維持費 155,245円 199,340円
1ヶ月あたり 約12,937円 約16,612円

※自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は2023年4月1日~2023年12月末までに初度登録(初度検査)し、且つエコカー減税対象外の場合。自動車重量税、自賠責保険料、車検基本料は2年分の費用を1年に換算。任意保険料は30歳以上6等級、一般的な保証内容で同条件にて見積もり。車検基本料はガリバー車検の車検サービスを利用した場合の目安費用。保安基準不適合箇所やその他不具合箇所等交換作業工賃や部品代は含まない。ガソリン代は年間1万キロ走行、レギュラーガソリン160円/Lで計算。沖縄・離島では自賠責保険料や車検基本料が異なる可能性があります。

維持費を項目ごとに比較

ここでは、クルマの維持費の項目ごとに軽自動車と普通車の違いを解説します。 クルマの維持費は、主に以下の4種類です。

  • 税金
  • 保険代
  • ガソリン代
  • 整備・メンテナンス費用

「税金」は軽自動車の方が安い

クルマの所有時に支払う代表的な税金は、自動車税と自動車重量税です。冒頭でご紹介したように、税金は普通車より軽自動車の方が安く済みます。

自動車税

自動車税は毎年5月頃に支払う税金で、排気量を基準に課税されます。軽自動車の場合、税額は排気量に関係なく一律で、最も排気量の少ない普通車と比べても1/2以下です。

【自動車税/軽自動車税(一部抜粋)】

排気量 税額
軽自動車 1万800円
排気量1000cc以下 2万5000円
排気量1000cc超~1500cc以下 3万500円
排気量1500cc超~2000cc以下 3万6000円
排気量2000cc超~2500cc以下 4万3500円
排気量2500cc超~3000cc以下 5万0000円

※2019年10月以降に購入し、初度登録から13年以内の場合

自動車重量税

自動車重量税は、車検のタイミングで2年分ずつ支払う税金です。名前の通り、車重を基準に課税される税金ですが、軽自動車の場合は重量税も一律の税額です。

【自動車重量税】

車両区分/
車両重量
税額(24ヶ月分)
軽自動車 6,600円
~500kg以下 8,200円
~1,000kg以下 16,400円
~1,500kg以下 24,600円
~2,000kg以下 32,800円
~2,500kg以下 41,000円
~3,000kg以下 49,200円

※エコカー減税対象外で、初度登録から13年以内の場合

一般に、軽自動車の車重は600㎏以上ですが、その税額は500㎏以下の普通車より安いす。多くの普通車は車重1,000㎏以上なので、軽自動車の重量税も普通車の1/2以下で済みます。

「保険料」は軽自動車の方が安い傾向

保険には、加入義務が必須の自賠責保険と、各自で加入する任意保険の2種類があります。自賠責保険料は、軽自動車と普通車でほとんど変わりません。一方、任意保険料は軽自動車の方が安い傾向があります。

任意保険料の中でも差が出やすいのが、自分のクルマの損傷を補償する車両保険。一般に、軽自動車の方が普通車より修理費が安く、また軽自動車ユーザーは短距離運転中心で事故リスクが低いため、車両保険の費用も安い傾向があります。ただし車両保険以外は、軽自動車と普通車であまり変わりません。

「ガソリン代」は普通車の方が安い場合も

ガソリン代は、意外にも軽自動車と普通車で差が出にくいです。なぜなら軽自動車には、本格的なハイブリッドシステムを搭載したクルマがないからです。そのため普通車のハイブリッドモデルと比べると、軽自動車の方が燃費性能が劣る場合もあります。

ただし軽自動車の燃費も18~25㎞/L(WLTCモード)程度のことが多く、決して悪くはありません。

「整備・メンテナンス代」は軽自動車の方が安い傾向

整備・メンテナンス費用は、軽自動車の方が普通車より安いことが多いです。冒頭で解説したように、軽自動車は普通車よりパーツ代が多く、構造も普通車より単純であることが多いです。そのため修理やメンテナンスでも部品コストなどが抑えられます。

軽自動車の維持費を節約する方法

軽自動車の維持費を節約したい場合、税金など予め金額が決まっているものは調整できません。そのため節約できるのはガソリン代、車検代、任意保険料の3種類。節約方法には以下のようなものがあります。

  • 燃費の良いクルマを選ぶ
  • 安い車検業者を選ぶ
  • 任意保険の会社やプランを比較する

いわゆるエコカーは、燃費が良いだけでなく、エコカー減税をはじめとする税制優遇を受けられます。

車検業者は、軽自動車なら整備費用が1万円台(別途重量税などの法定費用は必要)といったところもあります。任意保険も保険会社や補償内容で金額が大きく異なるので、自分に合ったプランを選びましょう。

軽自動車の購入に中古車はあり?

維持費とともに気になるのが軽自動車の購入費用。車両価格の安さが魅力の軽自動車ですが、近年は新車の車両価格が上がってきています。価格が上がってきている分、安全性能は向上してきており中古車で購入しても満足のいく車種も増えてきています。

軽自動車の中古車購入で気を付けたいのが安全性能です。以下の記事では軽自動車の安全性を軸におすすめ車種を紹介しています。軽自動車には「どのような安全装備があった方が良いのか」という判断材料にしてみてください。

軽自動車購入に関するQ&A

Q. 軽自動車の毎月の維持費はどれくらい?

維持費は駐車場代の有無や走行距離によっても異なりますが、軽自動車の場合、大よそ毎月1万5,000円~3万円程度が一般的です。

Q. 軽自動車をローン購入をした場合、毎月の支払いはどれくらい?

クルマをローン購入した場合、毎月の返済額は「2~3万円」という人が多いです。軽自動車は車両価格が安いので、返済額がさらに少ないこともあります。ただし軽自動車をローン購入する場合は、毎月の維持費も考慮して返済計画を立てましょう。

Q. 軽自動車は購入とカーリースどっちが安い?

最近はクルマを毎月定額で借りられるカーリースなどの選択肢があります。

一定期間でクルマを返却するのであれば、購入よりも定額サービスの方が支払総額は少ないです。ただしカーリースには、プランによっては走行距離などの制限があり、クルマのカスタマイズもできません。返却時に車両の状態次第で別途料金が発生することも多いです。そのため長く乗るなら、購入をおすすめします。

また、月々の定額費用を安くするために10年近いリース期間にすることは軽自動車の場合、あまりおすすめできません。車の買い替えの主な理由として家族構成の変化といったライフステージの変化があげられます。当初は維持費や月の費用を気にして軽自動車にしてみたものの、走行性や乗車人数のために普通車に買い替えたいと考えるかもしれません。

車両価格の高さが気になるのであれば、中古車も含めて検討しましょう。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!