軽自動車のサイズ規格(全長・全幅・全高)は?種類ごとの大きさについても解説

軽自動車のサイズ規格

軽自動車のサイズ規格についての説明図

軽自動車の現在のサイズ規格は、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下です。

なお、現在の軽自動車は多くの車種で全長・全幅が同じ(全長3,395mm、全幅1,475mm)で、全体寸法で異なるのは基本的に高さのみです。ただし、同じ全長や全幅でも室内寸法は少しずつ異なります。

軽自動車のサイズ以外の規定

軽自動車には、サイズ以外にも多くのルールが定められています。一般に「コンパクトカー」と呼ばれることが多い小型自動車との違いを比べてみましょう。

項目 軽自動車 小型自動車
排気量 660cc以下 2,000㏄以下
馬力 64馬力以下(自主規制) (規定なし)
全長 3.40m以下 4.70m以下
全幅 1.48m以下 1.70m以下
全高 2.00m以下 2.00m以下
乗車定員 4人 (規定なし)
積載量 乗員含めて450kg (規定なし)
ナンバーの色 黄色(乗用) 白(乗用)

軽自動車では、排気量は660cc以下と定められています。馬力は64馬力(ps)以下ですが、これは正式な規格がある訳ではなく、メーカー間での自主規制によるものです。また、乗車定員が4人であることも大きなポイントです。

軽自動車のサイズ規格の変遷

そもそも軽自動車という分類は、1949年に初めて誕生しました。当時のサイズ規格は現在よりずっと小さかったですが、数回の規格改定を経て1998年10月から現在のサイズ規格となっています。

年月 全長 全幅 全長 排気量
1949年7月~ 2.80m以下 1.00m以下 2.00m以下 150㏄以下
1954年10月~ - - - 360㏄以下
1976年1月~ 3.20m以下 1.40m以下 - 550㏄以下
1990年1月~ 3.30m以下 - - 660㏄以下
1998年10月~ 3.40m以下 1.48m以下 - -

※「-」は変更なし

1998年の改定は、軽自動車の安全性の向上を目的に行われました。当時の軽自動車は衝突安全性に課題があり、普通自動車と同様の安全規格を適用する上でサイズ規格の変更が必要だったためです。

軽自動車の規格はなぜ存在する?

軽自動車の誕生当初は、庶民が手に取れる車を供給するために規格が設けられました。当時の日本は戦後直後で非常に貧しく、車両価格も相当に抑える必要があったためです。

そして、現在も軽自動車の規格が残っているのは「優遇措置を維持するため」と考えられます。今日でも軽自動車と普通自動車では税金や高速料金のルールが異なり、全体的に軽自動車のほうが経済的負担が少ないです。

今後の規格見直しの予定は?

1998年から25年以上も規格の変更がない軽自動車。2025年7月現在、規格がさらに変更される予定はありません。

ただし、規格の見直しを求める声がゼロという訳でもありません。特に、排気量については「660ccでは高速道路や坂道で不自由する」という意見が多く聞かれます。

軽自動車の種類と全高の目安

冒頭でご紹介したように、現在の軽自動車は殆どの車種で全長と全幅が変わりません。しかし、高さや形の違いによって、軽自動車は以下の6種類に分けることができます。

①セダン/ロールーフ

軽自動車の大きさによる種類の例:ロールーフの軽自動車の車両画像

  • 全高目安:1530mm前後
  • 車種例:ミライース、アルト、ラパンなど

セダン/ロールーフ系の軽自動車は、その名の通りセダンのような形をしていたり、全高が低かったりするのが特徴です。

メリットは他のタイプに比べて車両価格が安く、且つ燃費の良い車が多いこと。軽量でキビキビ走るので、通勤などにおすすめです。一方で、全高が低いので車内の狭さを感じやすく、高身長の人には向きません。また、装備もやや簡易的な車が多いです。

②ハイトワゴン

軽自動車の大きさによる種類の例:ハイトワゴンの車両画像

  • 全高目安:1700mm前後
  • 車種例:ムーヴ、ワゴンR、N-WGN、デイズなど

価格と実用性のバランスが良いのが、ハイトワゴンです。後述のスーパーハイトワゴンに比べると車両価格が安く、且つ大人でも後席に座れる適度な広さを備えています。

スライドドアを搭載した車は少ないですが、2025年7月時点ではダイハツの「ムーヴ」「ムーヴキャンバス」、スズキの「ワゴンRスマイル」がスライドドアを装備しています。

③スーパーハイトワゴン

軽自動車の大きさによる種類の例:スーパーハイトワゴンの車両画像

  • 全高目安:1800mm前後
  • 車種例:タント、スペーシア、N-BOX、ルークスなど

軽自動車のなかで最も人気なのが、スーパーハイトワゴンです。全高は一般的なコンパクトカーやSUVより高く、車内は軽自動車と思えないほど広いです。また、低床フロア×スライドドアで子どもや高齢者も乗り降りしやすく、後席を倒せば自転車なども積めます。

ただし、車両価格が高く、車重が重いので他のタイプより燃費も悪いです。また、全高が高いからこそ横風でハンドルを取られやすいといった弱点もあります。

④SUV

軽自動車の大きさによる種類の例:軽SUVの車両画像

  • 全高目安:1600~1700mm前後
  • 車種例:タフト、ハスラー、ジムニー

SUVは、一般に最低地上高が高く、悪路走破性を備えた車を指します。軽SUVも、他の車に比べて最低地上高が高く設定されています。

ダイハツ「タフト」とスズキ「ハスラー」はハイトワゴンに近い全高で、日常生活でも使いやすいです。一方、「ジムニー」は本格的な悪路走破性を備えた車で、全高は1725mmと高め。ただし、乗り心地が硬く、後部座席用のドアもありません。

⑤オープン

軽自動車の大きさによる種類の例:オープンカーの車両画像

  • 全高目安:1200mm前後
  • 車種例:コペン、S660

軽自動車にもオープンカーが存在します。2025年7月現在、新車販売があるのはダイハツ「コペン」のみですが、かつてはホンダから「S660」が販売されていました。

軽自動車で排気量や馬力も限られているので、普通自動車のスポーツカーほどのパワフルさはありません。それでも、趣味用として乗ってみれば愛着が湧いてくる車です。全高は非常に低く、車内はかなり狭いです。

⑥キャブオーバー

軽自動車の大きさによる種類の例:キャブオーバーの車両画像

  • 全高目安:1800~1900mm前後
  • 車種例:アトレー、エブリィ、N-VANなど

キャブオーバーとは、運転席(キャブ)がエンジンの上に配置されている構造の車です。主に軽トラや軽バンといった商用車や、これらをベースに造られた乗用車が該当します。

乗用でも使われやすいのはバン系の車で、全高はスーパーハイトワゴン以上。車中泊などアウトドアに利用する人が多いです。ただし、装備が簡易的だったり、乗り心地が少し硬めだったりします。

軽自動車選びのポイントは?

軽自動車に限ったことではありませんが、車選びでは使用用途や乗員の数・構成、求める装備、予算を重視して選ぶと良いでしょう。

①使用用途と乗員の数・構成

車選びは「どのようなシーンで誰が乗るか」を想定することが基本です。たとえば、軽自動車では使用用途と乗員の数や構成で以下のような選択肢が考えられます。

  • 通勤メインで乗るのは1人:セダン/ロールーフやハイトワゴン
  • 親子3人で子どもは小学生:ハイトワゴンやSUV
  • 小さい子どもがいる、自転車を乗せる:スーパーハイトワゴン

使用用途や乗員の数・構成に合わない車を選ぶと、せっかく軽自動車でコストを抑えても後悔につながります。

②求める装備

使用用途や「誰と乗るか」が明確になれば、欲しい装備も見えてくるでしょう。

たとえば、小さな子どもがいるなら2列目のシートバックテーブルやカーテン、或いはハンズフリースライドドアが欲しいかもしれません。また、家族利用や高速利用のために先進安全装備の充実度を見る人もいるでしょう。

③予算

車は高い買い物で、ローンを組めば毎月の返済が発生します。車両価格は車のコストで最も大きな割合を占めるものなので、予算はある程度厳密に考えたほうが良いです。

最近は、軽自動車でも新車価格が150万円以上することが少なくありません。予算オーバーの場合は中古車も積極的に検討しましょう。

軽自動車のサイズに関するQ&A

Q.軽自動車の全長と全幅はどれくらい?

現在の軽自動車は、規格で全長3.4m以下、全幅1.48m以下と決まっています。さらに、殆どの軽自動車は全長が3,395mm、全幅が1,475mmと同じ全長と全幅を有しています。高さは車種によって変わります。

Q. 軽自動車の駐車場に必要な広さは?

国土交通省は、軽自動車1台分の駐車に最低限必要な広さを「幅2.0m×長さ3.6m」としています。

しかし、これは最低限の基準であり、理想としては車の全幅に乗員が乗り降りするスペース(片側0.4m程度)が欲しいところ。運転席側・助手席側の双方にスペースを設けるなら、駐車場の幅は2.3mほどあると良いでしょう。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!