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外車の維持費は国産と比べて高い?項目別解説と維持費を抑える方法

外車の維持費は国産車と比較して高いといわれています。税金、保険、修理代、ガソリン、車検など費用項目ごとに、解説します。また、外車は壊れやすいという噂についても触れ、維持費を抑えるための方法をご紹介します。

外車の維持費は国産と比べて高い?項目別解説と維持費を抑える方法

ベンツ、アウディ、BMW、フォルクスワーゲン…外車(輸入車)に憧れる方も多いのではないでしょうか。

何とか外車購入に手が届きそう、というときに気になるのが、高いといわれているその維持費。ここでは、税金、保険、修理費用、車検代、ガソリン代などの項目別に、外車の維持費について解説しています。

また、外車は故障しやすい、というイメージについての検証を行った上で、維持費を抑えるための購入方法について案内していきます。

外車(輸入車)にかかる維持費の内訳

ここでは、外車を持つ場合にどのような維持費がかかるのかをご紹介します。

税金(自動車税・重量税)

国産車・外車に関係なく、自動車税、自動車重量税は均一に納める必要があります。自動車税は年度ごとに納める税金で、毎年5月に支払う地域がほとんどです。自動車税額は以下のように定められています。

排気量(cc) ~1,000 1,000~1,500 1,500~2,000 2,000~2,500 2,500~3,000
税額(円) 25,000 30,500 36,000 43,500 50,000

 

排気量(cc) 3,000~3,500 3,500~4,000 4,000~4,500 4,500~6,000 6,000~
税額(円) 57,000 65,500 75,500 87,000 110,000

2019年10月以降にクルマを購入した場合の新税額

 

排気量が大きい車であるほど自動車税額は高くなりますが、その条件は国産車と同じです。

外車と聞くと大型車・高級車というイメージが強く、それに比例して自動車税額が高いと思われがちですが、外車の中には排気量が小さな車もありますので、一概に外車だからといって自動車税が高いとはいえません。

自動車重量税は、車の車両重量によって税額が決められています。税額は車両重量が重いほど高くなります。自動車重量税は新車購入時と車検ごとに納める税金で、税率は以下の通りです。

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  自動車重量税の減免措置
新車購入時 3年後車検(※2)
電気自動車など(※1) 100%減税
(免税)
100%減税
(免税)
令和2年度燃費達成基準
(平成32年度燃費基準)
+90%
+50% 減税対象外

本則税率適用(※3)
+40%
+30% 50%減税

本則税率適用(※3)
+20%
+10% 25%減税

本則税率適用(※3)
達成
平成27年度燃費基準 +20% 減税対象外

当分の間税率適用(※3)
+10%
+5%

自動車税と同様に、自動車重量税も外車だから高いということはなく、国産車と同じ税額を負担しなければいけません。

外車だからといって特別に車両重量が重いという訳でもなく、車種によっては車両重量が比較的軽い外車もあるのです。

自動車重量税で気をつけなければならないのが、同じ車両重量の車であっても、新車登録時からの経過年が13年以上、18年以上で税額が上がることです。

それに対してエコカーに関しては減税の措置がとられています。

保険(自賠責保険と任意保険)

車の保険は「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。自賠責保険は車の使用者が必ず加入せねばならない保険であることから「強制保険」ともいわれます。

自賠責保険料は国産車・輸入車の区別なく、期間によって決められています。具体的な自賠責保険料は以下の通りです。

  12ヶ月 13ヶ月 24ヶ月 25ヶ月 36ヶ月 37ヶ月
普通車 15,520円 16,380円 25,830円 26,680円 35,950円 36,780円
軽自動車 15,130円 15,960円 25,070円 25,880円 34,820円 35,610円

上記の自賠責保険料は2017年4月以降の保険料(本土用)です。強制的に加入しなければならず、決して安くない保険料となっています。

このように自賠責保険は国産車・輸入車関係なく保険料は一律です。 任意保険は車の使用者が自分で加入する保険です。任意保険は車両クラスによって9段階の保険料が設定されています。

保険料を決定する要素の1つに「車両料率クラス」というものがあります。車両料率クラスは車種別の「型式ごと」に決められており、「対人賠償保険」「対物賠償保険」「傷害保険(搭乗者傷害保険・人身傷害保険)」「車両保険」の4つの種類に設定されています。

例えばトヨタ・ZVW30プリウスの保険証書には「対人4・対物4・傷害5・車両5」と記載されており、車両料率クラスは1~9の数字で示されます。

「1」が最もリスクが低く「9」が最もリスクが高いことを表しており、リスクが高いほど保険料が高くなります。

外車でもミニクーパーやゴルフといったコンパクトカーは、それほどスピードが出ず、危険な運転をする方が少ないことから車両料率クラスは低く設定されています。

それに対して外車でもスポーツカーや高級車になると、車両料率クラスは高く設定されています。

スポーツカーはスピードを出す方が多いこと、事故によって修理費用が高額になること、またスポーツカーや高級車は盗難される可能性が高いことが理由に挙げられます。

このように外車も車両料率クラスによって任意保険料が決まるのです。

修理・メンテナンス代金

修理・メンテナンス代金

外車は国産車と比較すると修理代、メンテナンス代が高くなりがちで、場合によっては国産車の2~3倍の金額がかかることも珍しくありません。

その理由としては、修理・メンテナンスに必要な部品を海外から取り寄せなければいけないことが多く、部品代に輸送費が含まれるため修理・メンテナンスが高くなるのです。

また高級外車には、オートクルーズやシートヒーターなど、最先端の機器や機能が多数搭載されています。これらはすべて電気制御されていることから、電気系統パーツが多くなります。

外国と比べると日本は高温多湿な気候をしていることから、電気系統の故障が起こりやすくなります。

外車のパーツは高温多湿に耐久できるように製造されていないのです。その分、日本で外車に乗ると修理やメンテナンスの回数が多くなることは避けられません。

修理・メンテナンスの回数は多くなるにつれ、修理やメンテナンス代がかさんできますし、外車は国産車と比べると車の構造が異なるため、工賃も外車のほうが高くなることがほとんどです。

また国産車を中心に扱っている整備工場の場合は、外車に合う工具がないこともあります。

外車の修理・メンテナンスはディーラーまたは外車を専門に取り扱っている民間工場に作業を依頼するといいでしょう。

車検代

車検代には法定代金と整備代金が含まれます。法定代金は自動車重量税と自賠責保険料が含まれており、これらの費用は前述でお伝えしたように、国産車と外車の区分は関係なく決められた金額が発生します。

整備代金は、部品を交換する際に発生する部品代、工賃を合わせた代金です。前述のように外車の部品代は国産のものより高くなるうえ、工賃に関しても国産車より高くなります。

そのため総合的に考えると、国産車より外車のほうが車検代は高くなります。

ガソリン代

ガソリン代

ガソリン代は、ガソリンの種類と燃費性能が代金を左右します。外車はハイオク指定の車が多いため、ガソリン代はレギュラーガソリンより10円ほど高くなるのが一般的です。

燃費性能については、国産車は世界で一番燃費が良いといえるほど性能がよく、外車の燃費は国産車より劣る場合がほとんどです。

そのため外車は日々のガソリン代が多くかかるといえます。

最近の外車は新型モデルが登場するたびに燃費性能の改善がみられますが、まだまだ国産車にはおよびません。

フィアットやミニクーパーなどのコンパクトカーであれば燃費が良いため、ガソリン代はおさえられるでしょう。

外車は故障しやすいって本当?国産車との特徴の違いの把握が重要

外車は故障しやすいという話をときどき耳にしますが、実際のところ外車は本当に故障しやすいのでしょうか?

故障しやすいか否かについては、意見がさまざま

実際のところ「外車は故障しやすい」という人もいれば、「外車は故障しづらい」という人もおり、意見が分かれています。

外車の中でもドイツ車は、定期的なメンテナンスをしながら長く1台に乗るという文化があり、エンジンなどの重要部分は国産車よりも壊れにくいともいわれています。

全体でみると、最近でこそ外車の故障は少なくなりましたが、国産車と比べるとやはり故障が多いことに変わりありません。

実際、外車に乗っている人や整備工場の人に話を聞いても、外車が故障しやすいか否かについては意見がさまざまです。

メンテナンスや部品交換の頻度が多くなりがち

今では国産車・外車ともに、新型モデルが登場するたびに、車には最先端機能が多く備わっています。

車に長く乗るためには日々のメンテナンスが必要ですので、メンテナンスの頻度はどうしても多くなります。前述のように外車は日本と欧米の気候の違いが要因で故障が発生する可能性も高くなります。

とくに電気系統の弱さは払拭されておらず、パワーウインドウが動かない、サンルーフが作動しない、エアコンが効かないといったトラブルが起きがちです。

このように外車はメンテナンスや部品交換が多くなりがちであることを知っておく必要があります。

外車の維持費を抑える方法

ここまでお読みいただいた方は、外車はやっぱり維持費がかかると感じたのではないでしょうか。では、外車の維持費を抑えるためにはどうすればいいのか考えて行きましょう。

維持費の安いメーカー・車種(排気量が小さいグレード)を選ぶ

維持費の安いメーカー・車種(排気量が小さいグレード)を選ぶ

外車の維持費を抑える方法として、維持費の安いメーカーや車種を選ぶ方法があります。とくに前述した任意保険は車種によって保険料が大きく変わります。

つまりメーカーや車種次第で維持費を安くすることができるのです。

車種を選ぶ際は、排気量の小さな外車を選ぶことをおすすめします。排気量が小さいと自動車税が安くなりますし、コンパクトカーになると燃費性能がよくなるため日々のガソリン代をおさえることができます。

またエコカー減税対象車を選ぶと自動車重量税も安くなります。

メンテナンスパックや保証サービスを利用する

外車のメーカーによっては、ある一定の期間であれば車のメンテナンスや修理を無料で受けられる保証サービスを設定しています。

保証サービスプランを受けるためには料金がかかりますが、プランに加入しておけばメンテナンスや修理の度に費用を請求されることはありません。

長いスパンで考えると、保証サービスを受けていたほうが安くあがるでしょう。

中古で外車を購入するときも、中古車販売店によって独自のメンテナンスパックや保証設定をされている場合がありますので相談してみてください。

その際に保証サービスのことだけでなく、任意保険なども相談をすれば安い保険を紹介してもらえる場合があります。

メーカーに保証サービスがない場合は民間の整備工場を利用する

もしメーカーに保証サービスがなければ、ディーラーで修理・メンテナンスを受けると高くつきますので、民間の自動車整備工場を利用するといいでしょう。

民間の自動車整備工場だと新品部品だけではなく、中古品やリビルト品を使って修理してくれることも可能ですので、一度メカニックと相談することをおすすめします。

車検代を安くするならユーザー車検という選択肢もある

車検についても、ディーラーや民間の自動車整備工場に依頼すると費用が高くなります。可能なら、陸運局に自分の外車を持ち込んでユーザー車検を受ければと、車検代を安く抑えることができます。

ユーザー車検は費用がおさえられますが、普段のメンテナンスをきちんとしている車でなければ、車検に合格しない可能性が出てきます。

もしユーザー車検に自信がない場合、保険について知りたいことがある場合は、民間の自動車整備工場や中古車販売店に相談してみてはいかがでしょうか。

外車購入前は維持費について情報収集を徹底しよう

修理や車検・メンテナンスの際の部品代金や工賃、ガソリン代金、任意保険などの項目で、外車は国産車と比較すると維持費がかかりがちなのは事実です。

また、気候の違いなどからメンテナンスの頻度も多くなりがちなのが、外車の特徴です。

とはいえ、たとえ手間が掛かるとしても、デザイン性の美しさや走行性能の高さなど、外車だからこその魅力もあります。

うまく維持費を抑えて購入するには、メーカーや車種の選定方法や販売店でのメンテナンスパックの選び方が重要です。

購入前に購入後の維持費についてもしっかり情報収集して、外車ライフを楽しみましょう。

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