エアロパーツってなに?つけた方が良い?いくらかかる?効果や種類まとめ

エアロパーツってなに?つけた方が良い?いくらかかる?効果や種類まとめ車の見た目をアレンジしたい、車の性能を高めたいという方に注目していただきたいのがエアロパーツです。

一口にエアロパーツといっても、性能や好みによって取り付ける場所もパーツも異なります。事前にエアロパーツの基礎知識や購入時の注意点、取り付け費用について把握しておきましょう。

エアロパーツとは?どんな効果がある?

エアロパーツとは、空気抵抗を軽減して燃費を向上させたり、冷却性能をアップさせたり、ドレスアップ(着飾ること)したりといった、さまざまな目的で車に取り付けるパーツです。

1万円未満のものから30万円以上するものまで、幅広い価格帯の商品があります。

ここでは、代表的なエアロパーツである「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リアスポイラー」の概要をまとめていきます。

フロントスポイラー

フロントスポイラー

ボンネットの上部に抜ける気流を調節し、エンジンを冷却するのと同時に、車体が浮き上がるのを抑える効果を狙うエアロパーツです。

車体の下部に空気が流れ込まないようにして、フロントバンパー裏側の空気の圧力を下げ、フロント側の揚力を減らし、ダウンフォースを得ます。

ダウンフォースとは下向きに押し付ける力のことで、この力によって直線もコーナーも走行がより安定するのです。

フロントバンパーと一体型のバンパースポイラー、そしてバンパーの下部に取り付けるリップスポイラーというタイプがあります。

バンパー一体型のエアロパーツは、放熱装置であるラジエーター(車のフロント部分に取り付けられ、エンジンの冷却している部品)の開口部も大きくなっていますので、冷却性能の向上も期待できます。

簡単に取り付けられるタイプもあるため価格帯は幅広く、1万円未満のものから20万円以上するものまであります。

サイドスカート

サイドスカート

車体の両サイドに付けるエアロパーツです。フロア下に流れ込む横からの空気を後方に流し、走行の安定性向上を狙ったものです。

市販車は最低地上高が高いので、空力的な効果は車体前後のスポイラーほど大きくありません。装着すると車高が低く見えるので、車のドレスアップ効果は大きいでしょう。

4~9万円台で入手できるものが多く、高いもので30万円前後です。

リアスポイラー

リアスポイラー

車体の後方上部に付けるエアロパーツです。後方にできる気流を抑えて後輪のグリップ力を上げて加速を良くし、燃費を高める効果が期待できます。中心価格帯は4~10万円台です。

エアロパーツを装着するメリット・デメリットとは?

代表的なエアロパーツの効果・価格帯をお伝えしましたが、そもそもエアロパーツにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

エアロパーツのメリット

高速走行時にダウンフォース(車を道路に押さえつける力)を得ることで、走行を安定させることができます。直進走行時だけでなく、カーブ走行や高速から急減速の際にも効果を発揮します。

また、車種に適合した性能を備えたエアロパーツは、燃費改善効果も期待できます。

多くのエアロパーツはデザイン性が考慮されているので、装着することで車のスポーティさや高級感が増すといったドレスアップ効果があり、ドライブ時の気分が上がることは間違いないでしょう。

エアロパーツのデメリット

エアロパーツは、80~100キロ以上の速度で走行しないと、なかなか効果を実感できないのが現実です。日常の走行で効果を実感するのは難しいでしょう。

ドレスアップ効果に重点を置きすぎたエアロパーツは空気抵抗を増してしまう場合もあり、当然、燃費に悪影響が出てしまいます。

また、追加したパーツの分だけ車の掃除箇所が増えるので、掃除が苦手な方にとっては面倒が増えることになってしまいます。装着の仕方に不備があると、脱落や車体の破損といった危険性がありますので、装着には十分な配慮が必要です。

さらに、パーツの種類や位置によっては洗車機で破損させてしまう恐れもあります。洗車機に通せるかどうか、事前に確認しておきましょう。

「一般道の利用がほとんど」という人にとって、空力的なメリットを感じる状況はほとんどないかもしれません。そのような場合は、ドレスアップのためのパーツと割り切って考えた方が良いでしょう。

エアロパーツの取付費用について

取り付けるパーツ、取付を依頼する整備工場によって取り付け費用はさまざまです。何社かに見積もりを依頼して、金額を比較してから決めるのがよいでしょう。

以下の表は、一般的な取り付け費用となります。

パーツ 取付(消費税別) 塗装(消費税別)
フロントスポイラー 6,000円~/個 15,0000円~/個
サイドスカート 10,000円~/個 30,000円~/個
リアスポイラー 8,000円~/個 15,000円~/個

社外パーツは相場以上の費用がかかることもあるので注意

社外パーツを取り付ける際には、車とパーツの相性(パーツのサイズや形が合っているかどうか)によって取り付けに追加費用がかかる場合があります。

純正オプションのパーツであれば、追加費用はあまり気にしなくて良いでしょう。

エアロパーツによって査定金額がプラスになることも!

人気のブランドや純正オプションのエアロパーツの場合、査定金額がプラスされやすい傾向があります。

特にメーカー純正や、エアロパーツがセットで装着された特別仕様車などはプラス査定になりやすく、ミニバンのエアロバージョンは中古車市場でも人気があります。

また、マニアックなエアロパーツでも、ユーザーからの評価が高いものであれば、査定にもプラスに働くようです。

しかし、愛好家が限られるようなマニアックなブランドや製品の場合、査定によい影響を与えない場合もあります。

装着するかは特徴を理解してから決めましょう!

エアロパーツは、燃費向上、冷却機能アップ、ドレスアップ効果が期待できる魅力的な装備です。

一方で、日常走行ではデザイン性以外のメリットが感じにくいという面があります。エアロパーツ装備を検討するときは、その概要とメリット・デメリットを理解したうえで、本当に自分にとって必要かどうかをしっかり見極めましょう。

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!