



車の専門家が厳選!シニアにおすすめの車ランキングTOP10
目次

- 現在の役職・肩書
(株)コリズム CORISM代表取締役/編集長
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」実行委員
- 略歴
自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。クルマを評価するうえでのポイントは、安全装備と環境性能。そのうえで、運転が楽しいクルマを高評価している。
シニアにおすすめの車の特徴

高齢になると運転・認知能力が低下し、事故リスクが高まります。また、筋力の衰えから乗り降りに苦労したり、運転で腰を傷めたりすることも少なくありません。さらに「年金生活で車にお金をかけられない」という人も多いです。
だからこそ、シニアの方には以下のような車をお勧めします。
- 先進安全技術が充実している
- 乗り降りや運転がしやすい
- ガソリン代や保険料などの維持費が安い
- リセールバリューが高い
特に重視したいのが、安全性の高さです。自分と周囲の人々の命を守るため、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)やペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報装置など、先進安全技術の充実した車を選ぶと良いでしょう。
先進安全技術については、以下の記事で分かりやすく解説しています。
シニアにおすすめの車ランキングTOP10
ここでは、先進安全装備を搭載しており、かつ身体的負担や経済的負担が少ない車種をランキング化しました。使いやすさやデザイン面も意識して選びましたので、ぜひ参考にしてください。
※新車時価格は2024年12月2日現在のガリバー「車カタログ」より引用。また、中古車相場は2024年11月時点の情報です。
1位)スズキ「スペーシア」

- おすすめグレード:ハイブリッドX
- 中古車相場(2023年式):約150万円~200万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
現行モデルの3代目スペーシアは、2023年11月に登場。クラストップレベルの衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)を搭載し、車両・歩行者・自動二輪車・自転車、右左折時の対向歩行者・自転車、右折時の対向車を検知します。また、メーカーオプションのセーフティプラスパッケージや全方位モニター付メモリーナビゲーションを装備すれば、さらに安全性能がアップします。
広い室内に加えてスライドドアを装備しているので、後席の乗り降りが楽です。また、軽自動車なので税金も安く済みます。
2位)ホンダ「フィット」

- おすすめグレード:e:HEV リュクス
- 中古車相場(2020年式、e:HEV):約140万円~190万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
現行モデルの4代目フィット(GR系)は、2020年2月に登場しました。
3代目から高性能のハイブリッドシステムを採用し、4代目のデビュー時燃費性能は23.2〜29.4㎞/L(WLTCモード)と優秀。また、室内と荷室の広さはクラストップレベルであり、使い勝手も優れています。運転席からの視界が良く、多くの人にとって運転しやすい点も魅力です。
おすすめグレードはリュクスのe:HEV(ハイブリッド)モデル。リュクスは最上級グレードであり、装備が充実しています。
3位)日産「サクラ」

- おすすめグレード:G
- 中古車相場(2023年式):約130万円~210万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
サクラは軽自動車規格のバッテリー電気自動車(BEV)です。一充電走行距離は180km(WLTCモード)で、日常使いには十分な距離です。また、静粛性と操縦安定性の高さ、スムースで力強い走行など、軽自動車の枠を超えた走行性能を備えています。
そんなサクラも、中古であれば200万円以下で入手可能です。走行にかかる電気代はガソリン代より安く、維持費も抑えられます。最新技術をふんだんに取り入れており、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備も十分なレベルです。
4位)スズキ「クロスビー」

- おすすめグレード:MZセーフティサポートパッケージ
- 中古車相場(2020年式):約150万円~190万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
コンパクトSUVのクロスビー。軽自動車で鍛えたスズキの優れたパッケージング技術により、全長3,760mmの小さなボディに広々とした室内空間と余裕ある荷室を備えています。
また、SUVだからこそ着座位置が高く、見晴らしが良いです。1.0Lターボエンジン搭載でロングドライブも疲れにくく、運転のしやすさが一つの魅力といえます。
中古で購入する場合は、必ず先進安全装備パッケージ(セーフティサポートパッケージ)装着車であることを確認しましょう。
5位)トヨタ「アクア」

- おすすめグレード:Z
- 中古車相場(2021年式):約160万円~220万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
アクアの魅力といえば、燃費性能です。現行モデル2代目のデビュー時燃費性能は30.0〜35.8㎞/L(WLTCモード)。現在でもクラストップレベルの燃費値です。
また、2代目は運動性能も大幅に向上。さらに、元々乗り心地や静粛性を重視した車のため、快適性も高いレベルにあります。
お勧めのZグレードは最上級グレードで、10.5インチディスプレイオーディオ、LEDフォグランプ、15インチアルミホイールを標準装備。中古車相場も徐々に下がり、買い得感が出てきています。
6位)フォルクスワーゲン「ポロ」

- おすすめグレード:TSI ハイライン
- 中古車相場(2021年式):約160万円~210万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
ポロは、初代モデルが1975年登場と長い歴史をもつコンパクトカーです。
「AW型」と呼ばれる現行モデルは6世代目。フォルクスワーゲン車らしい無駄のないデザインながら、どこか可愛らしくオシャレなスタイリングの一台に仕上がっています。また高速走行を得意とし、小さいボディながら疲労感を抑えて快適に移動できます。
2022年のマイナーチェンジ前のモデルであれば、予算200万円前後で購入できます。装備が充実した上級グレード「ハイライン」がおすすめです。
7位)日産「リーフ」

- おすすめグレード:G
- 中古車相場(2020年式):約130万円~190万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
バッテリー電気自動車(BEV)のリーフ。現行2代目モデル(ZE1型)の電池容量は40kWhと62kWhの2種類で、一充電航続距離はデビュー時でそれぞれ322kmと458kmとなっています(ともにWLTCモード)。電気自動車なのでスムースかつパワフルに走り、静粛性も高いです。
新車は400万円以上と高価な一方、中古車では既に半額以下で買えるような車両もあります。
おすすめは、最上級グレードのG。自動駐車が可能なプロパイロットパーキングなどが標準装備されており、運転が苦手な方にピッタリです。
8位)スズキ「ソリオ」

- おすすめグレード:MZ
- 中古車相場(2022年式):約110万円~170万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
両側スライドドアに広大な室内スペースをもち、日々の使い勝手を重視しているソリオ。3代目の全長は3,790mm、最小回転半径は4.8mで、狭い道や駐車場でも扱いやすいです。また、着座位置が高めで視界も良好なので、運転しやすいでしょう。
おすすめのMZグレードは、1.2Lマイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルです。燃費はガソリン車より若干良く、19.6㎞/L(WLTCモード)となっています。
9位)スバル「XV」

- おすすめグレード:アドバンス
- 中古車相場(2019年式):約170万円~210万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
XVは、都会派SUVのようなスタイリッシュなデザインながら、最低地上高200mmを確保。また、全車4WD採用で優れた悪路走破性を誇り、アクティブな趣味をもつシニアにもピッタリです。
さらに、コンパクトなボディとアップライトな視界、優れた先進安全装備パッケージ「アイサイト」などにより、運転しやすく安全なモデルに仕上がっています。
おすすめグレードは、マイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」を搭載したアドバンス。純ガソリン車より、若干ながら燃費が良いです。
10位)ボルボ「V40」

- おすすめグレード:D4
- 中古車相場(2018年式):約130万円~200万円※
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
V40は2013年に登場し、安全性能に優れたコンパクトカーとして話題になりました。さらに、スウェーデンのメーカーらしく、スカンジナビアンデザインを採用。異彩を放つ個性的なデザインは、ドイツ車や日本車とは異なる美しさをもちます。2013年デビューでも、古さを感じさせません。
おすすめは、2.0Lディーゼルエンジンを積んだD4系。パワフルでスポーティながら、燃費性能も優秀です。他人とは異なるオシャレな車に乗りたい人にピッタリな1台でしょう。
安全性の高い車を購入するときのポイントと注意点
現在は、非常に幅広い安全装備が存在します。同じ車種でもグレードによって装備の充実度が違ったり、オプション設定だったりすることもあるので、よく確認して購入してください。
安全装備が充実していると安心ですが、選べるものを全て付けると予算オーバーになることも。かつてはシニアの方が安全性の高い「サポカー」を購入すると、補助金を受けられました。しかし、この補助金制度も2021年11月に終了しています。
「高速道路を運転しないからクルーズコントロールはいらない」など、予算も考えて必要な装備を選ぶようにしましょう。
車の購入ならガリバーにお任せください!
ここまでご紹介したように、シニアの方の車選びでは、安全性に加えて乗り降りや運転のしやすさ、経済性も考慮することが重要です。
経済性の点では、中古車を選んでも良いでしょう。安全性を不安に思う方もいるでしょうが、中古でも年式の新しい車は多く存在します。そのため、最新の安全装備が付いた車を選ぶことも可能です。
ガリバーでは、お客様のご予算やお悩みに合わせて、メーカー横断でおすすめの車をご提案します。「予算100万円で安全性が整った車は?」「乗り降りや座り心地を比較してみたい」といったご相談も承りますので、お気軽にお問合せください。