日産 ノート
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新型コンパクトカー「ノート」とゴーン社長の2ショット。1月20日東京・お台場で行われた新車発表会場にて。

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なんと、発表会場にクドカンこと宮藤官九郎氏の姿!?実はこの場でノートのプロモーション映画を撮影していたのでした!

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ノートのラゲッジルームは2段構え。通常のラゲッジスペースの下に、深さ250mmのアンダーボックスがある。

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ノートのインパネはシンプルで使いやすいデザインと、上質なセンスのコーディネートが自慢。

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ノートのスタイリングはミニバンちっくなスクエアなデザイン。が、全モデルとも立体駐車場には収まるサイズに。

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ノートの低めのウエストラインから生まれる大きな窓は、見た目の開放感だけでなく、良好な視界も実現している。

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ノートに搭載されるエンジンはティーダにも用意されている1.5リッターHR15DEエンジン。

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ノートのフロントシートのスライド&リフト量は身長145cm〜185cmの体格差を想定している。

ノートの売れ行きが、日産の未来を決める!?

 こいつは守備範囲が広い! 日産「ノート」のファーストインプレッションだ。フツーの男の視線で日産のコンパクトカーラインアップを見ると、マーチでは少々女性的だし、キューブ&キューブキュービックではデザインがちょっと個性派でエッジが効いてるし、ティーダはちょっとオヤジ向けっぽい・・・。で、もうちょっとフツーのコンパクトはないの? と、そんな要望に応えてくれたのが、この「ノート」ではないだろうか。

 ボディサイドのウェッジシェイプされたシャープなキャラクターラインなど、エクステリアデザインも、マーチやキューブなどに比べると少々男っぽい。後方へ行くほどグラスエリアが絞り込まれていくデザインなどは、スポーティなムードをヒシヒシと伝えてくる。

 ノートのフロントフェイスに目を移すと、ラフェスタなどと同様な最近の日産デザインのエッセンスが盛り込まれている。それを象徴するのが、クリクリしたヘッドライトだ。ちょっとホンワカするような雰囲気は、いかにも日産車らしい仕上げ。ただホンワカ見せるだけでなく、グリルやボンネットにはシャープなエッジの効いたラインを組み合わせることで、ホンワカする中にもダイナミックさを演出している。

 インテリアはシャープな面構成のエクステリアとはひと味違い、柔らかで上質なデザインでまとめられている。とくに、エアコンなどの操作パネルとなっている半円形のセンターコンソールは個性的だ。インテリアカラーは、ベージュとブラック系の2色を用意。さらに、15RXと呼ばれるスポーティバージョンには、ブラックのインテリアカラーに本革巻きステアリングやシルバー調のメーターフィニッシャーなどが装備される。

 室内の広さは、2600ミリというクラストップレベルのホイールベースが効いているためとても快適な空間を確保。ホイールベースが短いと、後席はタイヤハウスの上に座るような形になり、乗り降りもしにくいだけでなく乗り心地も悪くなる。ノートは長いホイールベースのおかげで、後席への出入りも容易で乗り心地も良いのがポイントだ。

 搭載されるエンジンは、ティーダなどで好評の1.5リッターHR15DE型を搭載。109馬力、15.1kg-mを発生し、CVTを経由して前輪に駆動力を伝える。また、e・4WDシステム搭載車もラインアップ。e・4WDシステムは、後輪をモーターで駆動させる仕組み。スイッチひとつで4WD/2WDの切り替えができるという便利なシステムだ。

 マーチにキューブ&キューブキュービック、ティーダにノートとズラリと並んだ日産のコンパクト軍団。さらに、三菱のekワゴン&ミニキャブとスズキのMRワゴンとOEM供給を受ける軽自動車が加わり、まさにコンパクトカー王国を作り上げトヨタやホンダに対抗する車種ラインアップを完成させつつある日産。

 日産の考えるコンパクトカー戦略において、守備範囲が一番広いと思われるノート。このノートの販売が日産のコンパクト戦略のカギを握っているのではないだろうか?

新車見積もりはこちら
代表グレード
15E
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3,990×1,690×1,535
車両重量[kg]
1,080
総排気量[cc]
1,498
最高出力[ps(kw)/rpm]
109(80)/6,000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
15.1(148)/4,400
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
18.2
定員[人]
税込価格[万円]
139.65
発売日
2005年1月20日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
佐藤靖彦