T32型エクストレイル前期・後期の違いを徹底比較!中古車相場は?

T32型エクストレイルは、2017年6月のマイナーチェンジを境に前期・後期モデルに分けられます。前期と後期では内外装が大きく異なるほか、プロパイロットなどの先進装備(安全装備)などにも違いがあります。この記事では、両者の違いや中古車相場、おすすめ年式・グレードを解説しています。

T32型エクストレイル前後期の違いは?

T32型エクストレイルの前期と後期の違いの説明図

T32型エクストレイルは2013年12月~2022年7月に販売されていたモデルで、2017年6月のマイナーチェンジを境に前期・後期に分けられます。両者の主な違いは以下の通りです。

  • ①外装(後期はよりタフなデザインに)
  • ②内装(後期は使いやすさと質感重視)
  • ③安全装備(後期はプロパイロットなどを初採用)
  • ④快適装備(後期はリモコンオートバックドアなどを採用)
  • ⑤パワートレイン、走り(前期にはディーゼル車あり)

前期・後期では内外装のデザインが異なるほか、装備面でも多くの違いが見られます。
次章以降では、前期と後期の違いを細かく解説します。

2013~2022年式エクストレイルの中古車を見てみる>

前期・後期の違い①外装

T32型エクストレイルは、2017年6月のマイナーチェンジで外装をかなり大きく変化させています。前期・後期型での主な違いは、以下の通りです。

  • Vモーショングリルの大きさ
  • フロントバンパーの形状
  • フォグランプの形状
  • ランプのデザイン
  • リアバンパーのデザイン
  • リフレクターの位置
  • アンテナの形状
  • 「HYBRID」のロゴデザイン
  • ハイブリッド車のサイドデザイン
  • ホイールのデザイン

フロントデザイン

T32型エクストレイルの前期と後期の違い:フロントデザインの比較図

フロントデザインでは、Vモーショングリルが後期で大型化。また、後期はフロントバンパーがグリルを囲むような形状に変化し、ロアグリルのデザインも変わっています。

ランプ類の違いも大きいです。フォグランプは前期の円形から四角形に変化。また、後期のヘッドランプはハイビーム/ロービームともにプロジェクターを採用し、ハウジングを黒色にしてメリハリある印象に仕上がっています。
ヘッドランプの下端に段差がある点も、後期の特徴です。

リヤデザイン

T32型エクストレイルの前期と後期の違い:リヤデザインの比較図

リヤデザインの違いで目立ちやすいのが、テールランプです。前期はやわらかい印象のデザインでしたが、後期は全車LED化+ブラック塗装で精悍な印象に仕上がっています。

また、後期はリアバンパーにメッキ加工が加わり、リフレクターも前期より上方で目立つ位置に装備されました。さらに、アンテナはポール型からシャークフィン型に変更されています。

その他の違い

T32型エクストレイルの前期と後期の違い:サイドの比較図

外装のその他の面では、①HYBRIDのロゴデザイン、②ハイブリッド車のサイドデザイン、③ホイールデザインに違いがあります。

HYBRIDのロゴデザインは前期より後期のほうがシンプルです。一方、後期モデルのハイブリッド車はドアロアクロームモールディングを装備し、ガソリン車との違いが明確です。

ホイールデザインは前期・後期ともにグレードによって異なりますが、後期のほうが切削が増えるなどデザイン性重視の傾向があります。

前期・後期の違い②内装

T32型エクストレイルのマイナーチェンジでは内装にも細々とした変更があります。前期と後期の主な違いは以下の通りです。

  • ダッシュボードのデザイン
  • センターコンソールのデザイン
  • ステアリングの形状
  • パーキングブレーキ機構
  • シフトノブのデザイン

上記以外にも、使用している素材や色合いの違い、加飾の有無といった変化が見られます。

ダッシュボードとセンターコンソール

T32型エクストレイルの前期と後期の違い:インパネデザインの比較図

ダッシュボードとセンターコンソールは、前期は比較的シンプルなデザインですが、後期はステッチが入って上質な仕上がりです。ただし、ダッシュボードは後期も多くが樹脂素材となっており、高級感があるとはいえません。

また、細かな部分を見ると、後期では中央のドリンクホルダー部分に風量調節のボタンが埋め込まれています。

ステアリング

T32型エクストレイルの前期と後期の違い:ステアリングの比較図

ステアリングは前期が一般的な円形だったのに対して、後期は下部が平らになるD型シェイプとなりました。

後期のD型のステアリングに関して、ユーザーからは「足をぶつけにくく手便利」というポジティブな評価がある一方、「何となく使いにくい」「慣れない」といった意見もあります。

シフトノブとパーキングブレーキ

T32型エクストレイルの前期と後期の違い:シフトノブの比較図

前期と後期ではシフトノブのデザインが変わり、後期はシフトブーツも装着されています。また、パーキングブレーキは前期が足踏み式でしたが、後期は電動パーキングブレーキを採用しています。

前期・後期の違い③安全装備

T32型エクストレイルのハンドルボタンの画像

T32型エクストレイルの安全装備は、マイナーチェンジを機に大きく充実しました。ただし、多くの装備はグレード別オプションやメーカーオプションなので、注意が必要です。
前期・後期の主な違いは以下の通りです。

  • プロパイロットの有無
  • インテリジェント パーキングアシストの性能
  • インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)の有無
  • RCTA(後退時車両検知警報)の有無
  • ハイビームアシストの有無

プロパイロット

プロパイロットは、主に高速道路においてペダルやステアリングを自動制御する機能です。T32型エクストレイルでは、後期から導入されました。

2017年6月のマイナーチェンジ時点ではメーカーオプションであり、「20X」「20X HYBRID」のみ搭載が可能でした。その後、2017年12月にプロパイロットをはじめとする各種先進装備を標準装備した「20Xi」「エクストリーマーX」系が登場しました。

インテリジェントパーキングアシスト(性能向上)

インテリジェントパーキングアシストは、システムがステアリングを操作して駐車を支援する機能です。T32型前期モデル発売当初から導入されていた機能ですが、後期モデルでは検知性能が向上し、駐車位置を自動設定する機能も加わりました。

なお、後期モデルであっても搭載は全車メーカーオプションです。

その他の先進安全機能

この他にマイナーチェンジで新たに加わったものには、主に以下の3種類が挙げられます。

  • インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)
  • RCTA(後退時車両検知警報)
  • ハイビームアシスト

インテリジェントLIはいわゆるLKAのことで、意図せず走行車線を逸脱しそうな場合に車両を車線内に戻すよう支援します。RCTAは、後退時に後方を横切る車があるとドライバーに警告を行う機能です。ハイビームアシストは、ハイビームとロービームを自動で切り替えます。

いずれも「20X」「20X HYBRID」で装備できるメーカーオプションであり、2017年12月に登場した特別仕様車には標準装備されています。

前期・後期の違い④快適装備

快適装備は前期と後期で大きな違いがありませんが、主に以下の3点で違いがあります。

  • リモコンオートバックドアの有無
  • 2列目シートのリクライニング・スライド機構の有無(2列シート車)
  • 2列目シートヒーターの有無

リモコンオートバックドア

リモコンオートバックドアは、リヤバンパーの下に足先を入れて引くと、ロック解除や開閉ができるバックドアです。2017年6月のマイナーチェンジを経て、後期モデルで初めて導入されました。

この機能は「20X」「20X HYBRID」で標準装備されています。

2列目シートリクライニング・スライド機構

2列目のシートリクライニング・スライド機構は、もともと前期の7人乗り(3列シート)モデルのみに搭載されていたモデルでした。

後期では、5人乗りでも「20X」「20Xi」系のガソリン車でリクライニング・スライドが可能となっています。また、これらのモデルは2列目シートが4:2:4可倒式(通常は6:4分割)です。

2列目シートヒーター

前期モデルでは、基本的に運転席・助手席の前席のみにシートヒーターが設置されており、一部オプション設定のモデルもありました。

後期でも廉価グレードの「20S」系はオプション設定ですが、その他のモデルでは2列目も含めたシートヒーターが標準装備されています。

前期・後期の違い⑤パワートレイン、走り

T32型エクストレイルは2.0L直列4気筒DOHCガソリンエンジンがベースとなっていますが、前期ではディーゼル車(GT系)を設定した時期もありました。
ディーゼルを選べるSUVは今やマツダ車に限られ、そのマツダ車でも現在は選択できる車が限られています。

また、走りに関しては後期型のほうが静粛性が高いといわれています。

2013~2022年式エクストレイルの中古車を見てみる>

中古車相場とおすすめ年式・グレードは?

T32型エクストレイルの選択は、見た目(外装)と安全装備にこだわるなら後期モデル、コスト重視やディーゼルエンジンを選択したい場合は前期モデルをおすすめします。

ここでは、現在のT32型エクストレイルの中古車相場とおすすめ年式・モデルを紹介します。

T32型エクストレイルの中古車相場

2026年3月現在のT32型エクストレイルの中古車相場(支払総額)は以下の通りです。

年式・グレード 中古車相場
2016年式(20X系) 80万円~160万円
2018年式(20Xi系) 120万円~210万円
2021年式(20Xi系) 170万円~270万円

T32型エクストレイルの中古車相場は、SUVの中では特別高くありません。現行モデルのT33型は新車の乗り出し価格が約400万円からで、2018年式はその半額程度で購入できる場合が多いです。

ただし、現行モデルとT32型の性能差は非常に大きく、特に現行モデルは現在ほぼ全車でプロパイロット装備+全車e-POWER搭載です。

コスト重視のおすすめ年式・グレード

T32型エクストレイルの車両画像

コスト重視でアクティブに走りたい人であれば、前期モデルの20Xをおすすめします。安全装備などは廉価グレードの20Sとほとんど差がありませんが、防水シートなどを装備できる点が魅力です。また、20Xであれば3列シート車も選べます。

年式は古いですが、支払総額100万円~150万円程度で購入できる車両も多いです。パワートレインは、コスパを考えるとガソリン車をおすすめします。衝突被害軽減ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)を搭載しているか確認してください。

性能重視のおすすめ年式・グレード

T32型エクストレイルの車両画像

価格を抑えつつプロパイロットなどの先進装備を楽しみたいのであれば、2017年6月以降の「20Xiハイブリッド」または「20Xハイブリッド エクストリーマーX」、2020年11月以降の「20Xi Vセレクション」をおすすめします。

プロパイロットを使いたい人は長距離運転が前提になると考えられるので、ハイブリッドを選ぶと良いでしょう。

エクストリーマーXはSUVらしいタフな外観を押し出したモデルです。また、2020年11月に登場した「20Xi Vセレクション」は落ち着きのある内外装に前席パワーシートなどを備えたモデルで、どちらも中古車市場で人気があります。

まずは中古車在庫をチェック

T32型エクストレイルは中古車相場が落ち着いており、タフな外観と高い悪路走破性を求める人にはおすすめの一台です。

自分の予算内でどういった選択肢があるのか、まずは中古車在庫をチェックしてみてください。

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ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。