レクサスLBX(10系)vs日産エクストレイル(T33系)徹底比較!価格は同等だが、ボディサイズは2クラス差の電動SUV比較

レクサスLBX(10系)vs日産エクストレイル(T33系)徹底比較!価格は同等だが、ボディサイズは2クラス差の電動SUV比較

小さな高級SUVとして位置づけられるレクサス LBX(10系)。全長4,190mmというコンパクトなボディでありながら、価格は420万円からと高級車の設定になっている。

今回この LBX(10系) と比較したのが、都会派SUVの 4代目エクストレイル(T33系) だ。T33系エクストレイルのボディサイズは全長4,690mmで、LBX(10系)よりも約500mm長く、2クラスほど大きい。T33系エクストレイルの価格は約384万円からと、意外にもLBX(10系)より安価だ。

 

そこで本稿では、 クラスが大きく異なるにもかかわらず、価格帯がほぼ同等の2台を徹底比較。 小さな高級SUVであるLBXの優位性はどこにあるのかをレポートする。新車購入で後悔・失敗しないための参考にしてほしい。

要点:レクサスLBX(10系)がおすすめな人 POINT

レクサスLBX(10系)がおすすめな人

  • 何よりレクサスブランドが好き
  • 燃費性能を重視したい
  • 最新の予防安全機能や運転支援機能が欲しい
  • コンパクトサイズを優先しつつも、装備や質感には妥協したくない
日産エクストレイル(T33系)がおすすめな人 POINT

日産エクストレイル(T33系)がおすすめな人

  • 雪道や悪路でも安心して走りたい(e-4ORCE搭載車)
  • BEVのような感覚で走れるハイブリッド車を求めている
  • 限られた予算で、より広い室内空間を確保したい
  • 3列シート車も視野に入れている

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レクサス LBX(10系)の特徴

10系LBXの車両画像の全景

※上図:10系LBXの全景

レクサスLBX(10系)は、2023年11月にデビューした新型コンパクトSUV である。車名「LBX」は、“Lexus Breakthrough X(cross)-over”の頭文字に由来し、これまで「ボディサイズが大きいほど高級車」とされてきた価値観を打ち破るモデルとして登場した。

開発コンセプトは、「本物を知る人が、素の自分に戻り、気負いなく乗れるクルマ」。LBX(10系)は、レクサスブランドの中で最もコンパクトなSUVだが、単なるエントリーモデルにとどまらない魅力を備えている。

 

プラットフォームには、トヨタ ヤリスクロスと同じGA-Bプラットフォームを採用。ただし、レクサス車として相応しい走行性能を実現するために、プラットフォームとパワートレインは大幅に改良され、動的質感が飛躍的に向上している。

搭載されたパワートレインは1.5Lハイブリッド。駆動方式はFF(前輪駆動)と4WDを用意した。

 

デザインは、コンパクトSUVとしては珍しい、面の張りを感じさせるボリューム感ある造形。筋肉質でエモーショナルなタフさが演出されている。

インテリアは、助手席側はシンプルな造形だが、センターコンソールからドライバー側は操作系が集中配置されたコックピット感の強いデザインとなっている。

 

レクサスの狙い通り、LBX(10系)の販売は好調。2024年度の登録車販売台数ランキングでは、約2.2万台を販売し32位にランクイン。現在、レクサスブランドで最も売れているモデルである。

なお、LBXには1.6L直3ターボエンジンを搭載した「モリゾウRR」という特殊仕様も存在するが、本稿では比較対象から除外する。

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日産 エクストレイル(T33系)の特徴

4代目エクストレイル(T33系)の車両画像の全景

※上図:4代目エクストレイル(T33系)の全景

4代目にあたるエクストレイル(T33系)は、2022年7月に登場した。初代から続く「タフギア」のDNAを受け継ぎながら、新たに「上質さ」を取り入れたことで、現代的なSUVへと大きく進化している。

パワートレインには、第2世代の「e-POWER」と「VCターボ」エンジン、さらに電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE」を採用。電動ならではの滑らかな加速や高い静粛性を実現しつつ、オフロード走行や悪天候にも対応できる高い走破性を兼ね備えている。

 

2024年5月には一部改良が行われ、インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付)とインテリジェントルームミラーが全車標準装備となった。また、Nissan ConnectナビゲーションシステムにHDMI端子が追加され、映像をナビ画面に投影できるなど、利便性がさらに向上している。

 

装備面では、Gグレードにナッパレザーシートが加わり、Xグレードには19インチタイヤとアルミホイールが選択可能となるなど、選べる仕様が広がった。

さらに2025年8月にはマイナーチェンジが実施され、内外装のリフレッシュに加え、Googleを搭載したNissan Connectインフォメーションシステムを国内で初めて採用。3Dビュー機能やインビジブルフードビュー機能を備えた新型インテリジェントアラウンドビューモニターの採用により、商品力が一段と高まっている。

 

新グレードとしては、よりタフな印象を強調した「ROCK CREEK」、スポーティな走りを追求した「エクストレイル NISMO」が追加され、多様なニーズに対応するラインアップとなった。

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燃費はボディサイズが小さいLBX有利

燃費比較

LBX(10系)の評価は4.5

エクストレイル(T33系)の評価は4.0

 

LBX(10系)と4代目エクストレイル(T33系)の燃費は以下の通り(WLTCモード)。

車種

2WD

4WD

LBX(10系)

27.7~28.0km/L

26.2~26.4km/L

エクストレイル(T33系・4代目)

19.4km/L

18.0~18.1km/L

LBX(10系)はシリーズ・パラレルハイブリッド方式、4代目エクストレイル(T33系)はシリーズハイブリッド方式と、両車はハイブリッドシステムの構造に違いがある。搭載するエンジンも同じ1.5Lながら、LBX(10系)は自然吸気、エクストレイルはVCターボ(可変圧縮比ターボ)を採用しており、それぞれ独自の技術で燃費性能の向上を図っている。

ハイブリッドシステムの構造やエンジン特性に違いはあるものの、単純に燃費値だけを比較すると、小さく軽量なボディを持つLBX(10系)が有利となる。WLTCモード燃費では、2WDが8.3~8.6km/L差、4WDでも8.2~8.3km/L差と、エクストレイルに対して大きな差がついている。

 

一方のエクストレイル(T33系)も、同等サイズのSUVと比較すればトップクラスの低燃費を実現している。大柄なボディサイズと優れた走行性能を考慮すれば、十分に高効率と言える。

結局のところ、燃費性能を最重視するか、それとも広い室内空間や積載性といったボディサイズを優先するかによって、評価は大きく変わってくるだろう。

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価格面と装備を見るとエクストレイルがコスパ良好

価格比較

LBX(10系)の評価は3.5

エクストレイル(T33系)の評価は4.5

 

LBX(10系)と4代目エクストレイル(T33系)の最上級グレードの価格は下記の通り。

*LBXモリゾウRR、エクストレイルNISMO、エクストレイルオーテックを除く

  • LBXビスポークビルド(4WD):5,760,000円
  • エクストレイルG e-4ORCE(4WD):4,946,700円

最上級グレード同士で比較した場合、LBX(10系)のほうが、なんと約81万円も高価になるという結果となった。

 

まずエンジンに注目すると、エクストレイル(T33系)は、コストの高い可変圧縮比エンジン「VCターボ」を採用しているのに対し、LBX(10系)は自然吸気の1.5Lエンジンを搭載。エンジン単体で見れば、エクストレイルのほうが高価な技術を採用している。

さらに、4WD仕様における後輪モーターの性能にも大きな差がある。LBX(10系)は、最高出力6.4psの小型モーターを使用しているが、エクストレイル(T33系)は、最高出力136psの高出力モーターを搭載。これだけでも、コスト面ではエクストレイルのほうが上回っていることがわかる。

加えて、エクストレイルはLBXよりも車体が大きく、シャシー構成や足回りにもコストがかかっている。にもかかわらず、車両価格はLBXよりも安価に設定されており、コストパフォーマンスではエクストレイルに軍配が上がる。

 

装備面の違いを比較すると、以下のような差がある(予防安全・運転支援機能は除く)。

LBX(10系) ビスポークビルド(4WD)に標準装備されていて、エクストレイル(T33系)にはない主な装備:

  • e-ラッチ(電動ドアハンドル)
  • マークレビンソン プレミアムサラウンドサウンドシステム(約25万円相当)
  • パワーイージーアクセスシステム(運転席オートスライドアウェイ&リターンメモリー)

エクストレイル(T33系)に標準装備されていて、LBX(10系)にはない主な装備:

  • 前席シートヒーター
  • 後席シートヒーター(セカンドシート左右)

LBXには高級オーディオであるマークレビンソンが標準装備されており、内装の質感も高く仕上げられている。ただし、それらを含めても約81万円という価格差を完全に埋めるには至らない。

 

総合的に見ると、LBX(10系)はプレミアムブランドらしい質感を備えた仕上がりである一方、車両価格はやや割高な印象も否めない。一方のエクストレイル(T33系)は、動力性能や装備内容から見ても、高いコストパフォーマンスを発揮している。

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値引きゼロが基本のレクサスLBX、納期も短く値引きも狙えるエクストレイル

購入時の値引き術

LBX(10系)の評価は3.0

4代目エクストレイル(T33系)の評価は4.0

 

レクサス車は「値引きゼロ」が基本とされており、LBXもその例外ではない。ごくまれに数万円程度の値引きや、安価なディーラーオプションのサービスが付くことがある程度だ。

また、下取り車がレクサス車である場合、ディーラーでの下取り価格が高く提示されるケースが多い。一方で、下取り車がレクサス車以外である場合は要注意。提示された下取り価格が相場と比べて妥当かどうか、必ず確認したい。

このような場合は、中古車買取店での査定を強くおすすめする。できれば複数店舗に査定を依頼するとよい。というのも、ディーラーの下取りよりも査定額が低ければ買取店の存在価値が問われるため、高値が出やすい傾向がある。こうして比較した上で、最も有利な条件で車を売却すれば、結果的に支払総額を下げることにつながる。

 

一方、エクストレイル(T33系)は2025年にマイナーチェンジを受けたばかりのモデルだが、販売状況はやや苦戦している。そのため、通常であれば抑えられるはずの値引き額も、現在は徐々に拡大している状況だ。

しっかりと商談すれば、20~30万円前後の値引きを引き出せる可能性は高い。それ以上の値引きも、交渉次第では十分に期待できる。

具体的には、トヨタ RAV4やスバル フォレスターなど、同クラスの競合車種としっかり比較見積りを取り、商談時にぶつけることで、販売店側の値引き姿勢を引き出しやすくなる。こうした“相見積もり戦略”は、有効な交渉術といえる。

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エクストレイル(T33系)のタフさと上質さを見事に調和させたデザインは絶妙

デザイン比較

LBX(10系)の評価は4.0

4代目エクストレイル(T33系)の評価は4.0

LBXはユニファイドスピンドルという新しいアイコンを採用

10系LBXの車両画像の後景

※上図:10系LBXの後景

LBX(10系)のデザインコンセプトは「Premium Casual」。コンパクトなボディサイズにとらわれない存在感と上質さの両立を目指し、高い審美眼を持つユーザーが、日常で気軽に使いたくなるようなコンパクトSUVとして開発された。

10系LBXのリヤエンドの画像

※上図:10系LBXのリヤエンド

エクステリアでは、従来のコンパクトクラスの枠にとらわれず、大径タイヤを採用。これにより、クラスを超えたスタンスの良さとダイナミックなプロポーションを実現している。

10系LBXのフロントフェイスの画像

※上図:10系LBXのフロントフェイス

また、フロントフェイスには、レクサスの新たなデザインアイコンである「ユニファイドスピンドル」を採用。従来のスピンドルグリルから一歩進化し、ボディ全体との一体感を高めている。

10系LBXのインパネデザイン

※上図:10系LBXのインパネデザイン

インテリアには、レクサスの操作設計思想「Tazuna Concept」を取り入れつつ、プレミアムモデルにふさわしい質感と造形にこだわった。

10系LBXのメーター

※上図:10系LBXのメーター

操作系はドライバー中心にレイアウトされており、気負いなく、リラックスしてクルマとの一体感を楽しめる空間が広がっている。

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エクストレイルは内外装にタフさと上質さを両立させる手法を採用した

4代目エクストレイル(T33系)の車両画像の後景

※上図:4代目エクストレイル(T33系)の後景

4代目エクストレイル(T33系)の外観デザインでは、上下2段構成のヘッドランプが特徴的だ。上段にポジションランプとターンランプ、下段にメインランプを配置することで、視覚的なインパクトと上質感を両立している。

4代目エクストレイル(T33系)のリヤエンド

※上図:4代目エクストレイル(T33系)のリヤエンド

リアコンビネーションランプには、高い視認性を確保したシグネチャーデザインを採用。レンズ内部には、日本の伝統工芸「切子」から着想を得た精緻なパターンが施されており、光が当たるたびに繊細にきらめく。細部まで丁寧に作り込まれたデザインが、エクストレイルに上質な印象を与えている。

4代目エクストレイル(T33系)のフロントフェイス

※上図:4代目エクストレイル(T33系)のフロントフェイス

フロントグリルには、「組み木」模様からインスパイアされた立体的なグリルパターンを採用。日本の伝統美とモダンデザインを融合させ、日本の街並みにも自然に溶け込む落ち着きのある表情を演出している。

4代目エクストレイル(T33系)のインパネデザイン

※上図:4代目エクストレイル(T33系)のインパネデザイン

インテリアでは、タフさを感じさせる水平基調の骨太なインストルメントパネルを採用。

4代目エクストレイル(T33系)のメーター

※上図:4代目エクストレイル(T33系)のメーター

パネルは外側に向かって広がるデザインとなっており、開放感を演出している。さらに、ステッチ入りのソフトパッドや合成皮革のラッピングなど、上質な素材に包まれた空間が、安心感と快適さを提供し、ゆったりとしたドライビングを可能にしている。

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大きさが2クラス違うので、室内の広さはエクストレイルが圧倒的

室内空間と使い勝手

LBX(10系)の評価は3.5

エクストレイル(T33系)の評価は4.0

 

LBX(10系)と4代目エクストレイル(T33系)のボディサイズ、ホイールベース、室内サイズ、荷室容量は以下のとおり。

 

LBX(10系)

ボディサイズ

全長4,190mm×全幅1,825mm×全高1,545mm

ホイールベース

2,580mm

室内サイズ

室内長1,820mm×室内幅1,445mm×室内高1,195mm

荷室容量

255~332L(5人乗車時)

エクストレイル(T33系)

ボディサイズ

全長4,690mm(一部4,705mm)×全幅1,840mm×全高1,720mm

ホイールベース

2,705mm

室内サイズ

室内長1,980mm×室内幅1,540mm×室内高1,255mm

荷室容量

575L(5人乗車時)

10系LBXの内装:運転席の画像

※上図:10系LBXの運転席

10系LBXの内装:後席の画像

※上図:10系LBXの後席

LBX(10系)の全長が4,190mmであるのに対し、エクストレイル(T33系)は4,690mmと、実に500mmもの差がある。この差はそのまま室内空間の広さに表れ、エクストレイルが圧倒的に有利となる。

4代目エクストレイル(T33系)の内装:運転席の画像

※上図:4代目エクストレイル(T33系)の運転席

4代目エクストレイル(T33系)の内装:後席の画像

※上図:4代目エクストレイル(T33系)の後席

室内空間に大きく影響するホイールベースは、LBXが2,580mm、エクストレイルが2,705mmで、125mmの差がある。これにより、エクストレイルには3列シート仕様もラインアップされており、居住性の選択肢が広がっている。

 

エクストレイルは、室内長で160mm、室内幅で85mm、室内高で60mm上回っており、ゆとりあるキャビン空間を実現している。

10系LBXの内装:荷室の画像

※上図:10系LBXの荷室

4代目エクストレイル(T33系)の内装:荷室の画像

※上図:4代目エクストレイル(T33系)の荷室

また、荷室(ラゲッジスペース)容量を比較すると、5人乗車時でLBXが255~332Lに対して、エクストレイルは575Lと、約2倍の容量を誇る。

 

日常の使い勝手やファミリーユースを重視するなら、室内空間と荷室の広さで優れるエクストレイルのほうが実用面では有利と言える。

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安全装備は自動ブレーキの検知対象&シーンなどでLBXがやや優勢

安全装備&運転支援機能

LBX(10系)の評価は4.5

エクストレイル(T33系)の評価は4.0

 

LBX(10系)は、衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)をはじめとした10の機能をまとめた「レクサスセーフティ+」を全車に標準装備。自動ブレーキの検知対象は、歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼夜)、自動二輪車(昼)と、検知範囲の広さはトップクラスを誇る。

 

上級仕様である「ビスポークビルド」では、以下の機能が標準装備される。

  • 緊急時支援(アクティブ操舵機能付)
  • フロントクロストラフィックアラート(FCTA)
  • レーンチェンジアシスト(LCA)
  • ドライバーモニター連携機能
  • アドバンストドライブ(渋滞時支援)

このアドバンストドライブは、高速道路などでの渋滞時(0~約40km/h)に、車線を維持しながらハンズオフ走行を可能にする先進機能だ。

さらに、全グレードで標準装備される「プロアクティブドライビングアシスト」は、走行状況に応じてリスクを先読みし、ドライバーのステアリングやブレーキ操作をサポートする機能。運転席ニーエアバッグが全車標準となっている点も、エクストレイルにはないLBXの強みだ。

 

一方、エクストレイル(T33系)は、高速道路での運転支援機能「プロパイロット(ナビリンク機能付)」や、車庫入れを自動で行う「プロパイロット パーキング」など、最新の運転支援技術を数多く搭載している。

プロパイロットは、インテリジェントクルーズコントロールとハンドル支援を組み合わせたシステムで、高速道路でのアクセル、ブレーキ、ハンドル操作をアシスト。ナビ連動により、カーブやジャンクションの手前で車速を自動調整するなど、よりスムーズな走行を可能にしている。

さらに2025年8月のマイナーチェンジでは、3Dビュー機能とインビジブルフードビュー機能を備えた新型インテリジェントアラウンドビューモニターを国内初採用。安全性能を一段と向上させている。

ただし、SOSコール機能(緊急通報)については、LBXが全車標準装備であるのに対し、エクストレイルではグレードによってオプションまたは非装着となる場合もあり、この点ではLBXにやや分がある。

 

総じて、安全装備と運転支援機能は両車とも高水準だが、装備の標準化や検知対象の広さ、緊急時対応機能の充実という点では、LBXが一歩リードしている印象を受ける。

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走行性能では上質さを求めるならLBX、トータルバランスならエクストレイル

走行性能の比較

LBX(10系)の評価は4.0

エクストレイル(T33系)の評価は4.5

 

LBX(10系)のエンジンの最高出力、最大トルク、車両重量は以下のとおり。

エンジン最高出力

91ps

エンジン最大トルク

120Nm

フロントモーター最高出力

94ps

フロントモーター最大トルク

185Nm

リアモーター最高出力

6.4ps

リアモーター最大トルク

52Nm

システム最高出力

136ps

車両重量

1,300~1,390kg

エクストレイル(T33系)のエンジンの最高出力、最大トルク、車両重量は以下のとおり。

エンジン最高出力

144ps

エンジン最大トルク

250Nm

フロントモーター最高出力

204ps

フロントモーター最大トルク

330Nm

リアモーター最高出力

136ps

リアモーター最大トルク

195Nm

システム最高出力

150kW

車両重量

1,740~1,910kg

LBX(10系)の乗り心地は?

10系LBXのエンジンルーム

※上図:10系LBXのエンジンルーム

BセグメントのコンパクトSUVとしては、群を抜く優れた乗り心地を誇るのがLBX(10系)だ。さすがはレクサス車という印象で、走行中のしなやかさが際立っている。

 

さらにその乗り心地を高めるため、2025年の改良ではリヤショックアブソーバーのシリンダーサイズが拡大され、減衰特性が最適化された。これにより、段差を越えた際の突き上げ感をしなやかに受け止めることが可能となり、快適性がさらに向上している。

LBX(10系)の静粛性は?

LBX(10系)では、ヤリスクロスと同じ直列3気筒エンジンをベースにしつつ、バランサーを追加するなどの改良を実施。振動の原因を根本から抑えることで、クラスを超えた快適性を実現している。

加えて、フロントアクスルの前後方向の動きを抑制することで、走行中のロードノイズも低減。全グレードにANC(アクティブノイズコントロール)を標準装備し、車内へのノイズ侵入を効果的に抑えている。

さらに、フェンダー内に吸音材を追加するなど、エンジンノイズ対策にも注力。これらの工夫により、LBX(10系)はコンパクトSUVとしてはトップレベルの高い静粛性を誇っている。

LBX(10系)のパワーフィールは?

LBX(10系)には、新開発のハイブリッド用トランスアクスルが採用されており、システム最高出力は136psに達する。これは、同じ1.5Lハイブリッドを搭載するヤリスクロスよりも約20ps高く、より力強い仕様となっている。

そのため、LBXは加速性能にも優れ、とくに低・中速域でのアクセルレスポンスが良好。ドライバーの操作に対して素早く反応し、気持ちの良いスムーズな走りを実現している。

LBX(10系)のハンドリング、走行性能は?

LBX(10系)には、新開発のサスペンションが採用されている。特に注目すべきは、高剛性アルミ鍛造ナックルの採用によりバネ下重量を軽量化している点だ。さらに、入力分離型の3点締結アッパーサポートを導入することで、より優れた応答性と乗り心地を両立している。

高剛性ボディとの組み合わせにより、LBXのハンドリングは非常にスポーティ。ステアリング操作に対して俊敏に反応し、まるで車高がやや高いスポーツカーのような印象すらある。

さらに、クイックなフットワークを持ちながらも、直進安定性はクラスを超えた水準にあり、安心感のある走行フィールを実現している。

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エクストレイル(T33系)の乗り心地は?

4代目エクストレイル(T33系)のエンジンルーム

※上図:4代目エクストレイル(T33系)のエンジンルーム

エクストレイル(T33系)の乗り心地は、なかなか快適で、フワッとした柔らかさが感じられるのが特徴だ。

特に注目したいのが、電動4WDシステム「e-4ORCE」搭載車での制御。信号などで停止する際には、後輪モーターの回生ブレーキをやや強めに作動させることで、前のめりになりやすいフロント側の動きを抑制している。

この制御により、いわゆる「カックンブレーキ」となる場面が大幅に減少。ドライバーだけでなく、同乗者にとっても快適でスムーズな減速・停止が実現されている。

 

こうした快適性を重視するのであれば、エクストレイル(T33系)では、積極的にe-4ORCE搭載グレードを選びたいところだ。

エクストレイル(T33系)の静粛性は?

日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン「VCターボ」――その1.5L直列3気筒ターボエンジン(KR15DDT型)は、エクストレイル(T33系)の静粛性と快適性を支える大きな要素となっている。

このVCターボは、走行シーンに応じて圧縮比を自在に可変させながら発電を行う設計で、とくに低回転域での発電効率に優れている。そのため、走行中にエンジン音がほとんど気にならないほど高い静粛性を実現している。

さらに、エンジンからの振動も極めて少なく、車内に伝わるノイズや揺れを最小限に抑えている。結果として、エクストレイルの車内は非常に静かで、長距離移動でも疲れにくい快適な空間が保たれている。

エクストレイル(T33系)のパワーフィールは?

エクストレイル(T33系)は、アクセルをグッと踏み込むと、なかなか豪快な加速を見せてくれる。電動モーターならではのトルクが瞬時に立ち上がり、ドライバーの身体をシートバックに押し付けるような鋭い加速が可能だ。

全体として、モーターのトルク感を強調した味付けとなっており、力強さとアクセルレスポンスの良さが際立つ仕上がりとなっている。日常域はもちろん、高速道路の合流や追い越しといったシーンでも、その力強さがしっかりと感じられる。

エクストレイル(T33系)のハンドリング、走行性能は?

エクストレイル(T33系)は、フワッとした快適な乗り心地が特徴で、それに伴いハンドリングも穏やか。ステアリング操作に対する反応は穏やかで、スポーティな印象はあまり感じられない。

しかし、e-4ORCE搭載モデルになると印象が一変する。電動制御によって前後のトルク配分と4輪のブレーキを統合的にコントロールすることで、コーナリング性能が大きく向上。カーブでは想像以上によく曲がり、「自分の運転が上手くなったのでは」と錯覚するほどの安定感と操縦性を発揮する。

また、急な下り坂の雪道といった滑りやすい路面でも、トラクションと姿勢制御が緻密に働き、高い安心感をもたらしてくれる。天候や路面状況を問わず、安定した走行性能を求めるユーザーにとって、e-4ORCEは大きな魅力といえるだろう。

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走行性の両車まとめ

静粛性や振動の少なさといった面では、LBX(10系)とエクストレイル(T33系)はほぼ互角といえる仕上がりで、どちらも高い快適性を備えている。

 

一方で、4WDによる走行安定性や乗り心地に関しては、エクストレイルが一歩リード。特にe-4ORCE搭載モデルでは、路面状況に応じたトルク配分とブレーキ制御が秀逸で、あらゆるシーンで高い安心感を提供してくれる。

 

ハンドリングの味付けは両車で方向性が異なる。LBXは応答性に優れたスポーティな操縦性が特徴で、ドライビングの楽しさを重視。一方のエクストレイルは、扱いやすさと安定性を重視した設定で、幅広いユーザーにとって親しみやすい操縦性となっている。

そのため、ハンドリングに関しては「好み」で選ぶポイントといえるだろう。

驚異のリセールバリューとなったLBX。やや、心配なエクストレイル

リセールバリュー比較

LBX(10系)の評価は4.5

エクストレイル(T33系)の評価は3.5

*中古車相場は2026年1月調べ

 

レクサスLBX(10系)クール/リラックス(FF)

  • 中古車相場2024年式:約440~500万円
  • 当時の新車価格比:約96~109% 

日産エクストレイル(10系) G e-4ORCE(4WD)

  • 中古車相場2024年式:約370~430万円
  • 当時の新車価格比:約78~91% 

レクサス車は、もともとリセールバリュー(残価率)が高いことで知られており、LBX(10系)もその例外ではない。特に人気のSUVということもあり、約2年落ち(2026年時点)でも新車価格比で96~109%と非常に高水準を維持している。中には新車価格を上回るケースも見られるほどだ。短期間での乗り換えを検討しているユーザーにとっては、大きなメリットとなる。

一方、エクストレイル(T33系)は、2025年にマイナーチェンジを受けたものの、中古車市場では旧モデルを中心に相場が下落傾向にある。現在の新車価格比は78~91%ほどで、LBXと比較するとリセールバリューに大きな差が出ている。

 

この背景には、新車販売の苦戦が影響していると考えられる。リセールバリューの下落は、すなわち中古車価格の下落でもあるため、購入を検討している人にとっては「今が買い時」とも言える状況だ。

ただし、今後リセールバリューが上向く明確な材料は見当たらない。将来的な売却を視野に入れるなら、エクストレイルを選ぶ際は慎重な判断が求められる。また、すでに所有しており売却を検討している場合は、相場がさらに下がる前に早めに手放す方が得策といえるだろう。

まとめ:ブランド力か? それともコスパか?

総合評価

エクストレイル(T33系)が装備や機能、室内の広さといった実用性の面では、やや優勢。一方、LBX(10系)も随所にレクサスらしいこだわりが詰め込まれているが、それが一般ユーザーに伝わりにくい点があるのも事実だ。

単純なコストパフォーマンスで比べた場合、価格と内容のバランスに優れるのはエクストレイル(T33系)だろう。

とはいえ、レクサスはやはりプレミアムブランドとして絶大な人気を誇る。機能や装備、ボディサイズに関係なく、レクサスブランドのSUVが400万円台で手に入るという事実は、レクサスファンにとっては大きな魅力となる。

 

最終的には、「ブランド力を取るか」「コストパフォーマンスを取るか」という価値観の違いが、選択の決め手となりそうだ。

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レクサスLBX(10系)

日産エクストレイル(T33系)

総合得点(40点満点)

31.5

32.5

1.燃費

4.5

4.0

2.価格

3.5

4.5

3.購入時の値引きしやすさ

3.0

4.0

4.デザイン

4.0

4.0

5.室内空間と使い勝手

3.5

4.0

6.安全装備

4.5

4.0

7.走行性能

4.0

4.5

8.リセールバリュー

4.5

3.5

レクサスLBX(10系)の新車価格

 

2WD

4WD

エレガンス

4,200,000円

4,460,000円

アクティブ

4,400,000円

4,660,000円

リラックス

4,600,000円

4,860,000円

クール

4,600,000円

4,860,000円

ビスポークビルド

5,500,000円

5,760,000円

日産エクストレイル(T33系)の新車価格

モデル

通常版

e-4ORCE

S

3,843,400円

4,038,100円

X

4,049,100円

4,349,400円

X 3列シート

4,479,200円

ROCK CREEK

4,756,400円

ROCK CREEK 3列シート

4,886,200円

G

4,646,400円

4,946,700円

オーテック

5,141,400円

オーテック 3列シート

5,271,200円

オーテック アドバンスドパッケージ

5,359,200円

5,659,500円

オーテック スポーツスペック

5,901,500円

NISMO

5,416,400円

NISMO アドバンスドパッケージ

5,962,000円

レクサスLBX(10系)のスペック

代表グレード

リラックス 2WD

ボディサイズ

4,190mm×1,825mm×1,545mm

ホイールベース

2,580mm

最低地上高

170mm

最小回転半径

5.2m

車両重量

1,310kg

エンジン型式

M15A-FXE

エンジンタイプ

直列3気筒DOHC

総排気量

1,490cc

エンジン最高出力

91ps(67kW)/5,500rpm

エンジン最大トルク

120N・m(12.2kgm)/3,800~4,800rpm

モーター形式

1VM

モーター最高出力

94ps(69kW)

モーター最大トルク

185N・m(18.9kgm)

燃費(WLTCモード)

27.7km/L

駆動用主電池

バイポーラ型ニッケル水素電池

駆動方式

前輪駆動(2WD)

サスペンション

前:マクファーソンストラット式/後:トーションビーム式

タイヤサイズ

225/55R18

日産エクストレイル(T33系)のスペック

代表グレード

G e-4ORCE

ボディサイズ

4,690mm×1,840mm×1,720mm

ホイールベース

2,705mm

最低地上高

185mm

最小回転半径

5.4m

車両重量

1,880kg

エンジン型式

KR15DDT

エンジンタイプ

直列3気筒DOHCターボ

総排気量

1,490cc

エンジン最高出力

144ps(106kW)/4,400~5,000rpm

エンジン最大トルク

250N・m(25.5kgm)/2,400~4,000rpm

フロントモーター形式

BM46

モータータイプ

交流同期電動機

フロントモーター最高出力

204ps(150kW)

フロントモーター最大トルク

330N・m(33.7kgm)

リアモーター形式

MM48

リアモーター最高出力

136ps(100kW)

リアモーター最大トルク

195N・m(19.9kgm)

燃費(WLTCモード)

18.1km/L

駆動用主電池

リチウムイオン電池

駆動方式

4輪駆動(4WD)

サスペンション

前:マクファーソンストラット式/後:マルチリンク式

タイヤサイズ

235/60R18

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員