
新型フリードでは、上位グレードAIR EXの2WD車において7人乗りを選択できます。
ここでは、7人乗りの使い勝手や6人乗りとの違い、3列目の快適性について解説します。
- フリード7人乗りモデルの価格と燃費
- フリード7人乗りのメリット
- フリード7人乗りのデメリット
- フリードは6人乗りと7人乗りはどちらがいい?
- シエンタの7人乗りと比較すると?
- フリードは未使用車や先代モデルもチェックを
フリード7人乗りモデルの価格と燃費
| グレード | エンジン/駆動方式 | 乗車定員 | 新車時価格 | WLTC燃費 |
|---|---|---|---|---|
| AIR | ガソリン/2WD,4WD | 6名 | 262.4万円~ | 14.5~16.5km/L |
| ハイブリッド/2WD,4WD | 302.3万円~ | 21.3~25.6km/L | ||
| AIR EX | ガソリン/2WD | 6名 | 281.3万円 | 16.4km/L |
| 7名 | 285.7万円 | 16.3km/L | ||
| ガソリン/4WD | 6名 | 304.4万円 | 14.4km/L | |
| ハイブリッド/2WD | 6名 | 321.2万円 | 25.4km/L | |
| 7名 | 325.6万円 | 25.3km/L | ||
| ハイブリッド/4WD | 6名 | 344.3万円 | 21.2km/L | |
| CROSSTAR | ガソリン/2WD,4WD | 5-6名 | 292.8万円~ | 14.4~16.4km/L |
| ハイブリッド/2WD,4WD | 332.8万円~ | 21.1~25.5km/L |
現行フリードには5人/6人/7人乗りの選択肢があり、グレードや駆動方式により定員が異なります。7人乗りを選べるのは、上位グレード「AIR EX」の2WD車のみです。
車両価格は、同じパワートレインの6人乗りより4.4万円高いです。燃費は6人乗りより若干数値が下がるものの、「ほぼ同じ」といえます。
6人乗りは全モデルで選択可
フリードの主力は6人乗りモデルで、こちらは全グレード・駆動方式で選択が可能です。廉価グレード「AIR」やSUV風モデル「CROSSTAR」を選ぶこともできます。
フリード7人乗りのメリット
フリードのようなコンパクトサイズで7人乗りを実現している車は、非常に少ないです。また、6人乗りと異なり2列目がベンチシートだからこそのメリットもあります。
①7人乗りでも操作が楽
フリードの全長は4,310mmで、コンパクトカーより一回り大きい程度。このサイズ感で7人乗れる車は、フリードの他にトヨタ「シエンタ」しかありません。
運転が苦手な人や都市部に住んでいる人でも、扱いやすいサイズ感といえます。
②2列目を倒して寛ぎ空間にできる
7人乗りフリードの座席配置は「1列目に2人、2列目に3人、3列目に2人」で、2列目はベンチシートとなっています。2列目の背もたれは、背面に90度倒すことが可能。ヘッドレストを外せば3列目の座面とフラットにつながり、子どもならゆっくり寝転ぶことも可能です。
6人乗りは2列目がキャプテンシートとなるため、背もたれを3列目につなげても2列目中央に隙間ができてしまいます。
③2列目格納で広い荷室空間ができる
7人乗りフリードの2列目は、タンブルシート(座面と背もたれで半分に折りたためる座席)です。そのため、1列目に密着させて格納すれば、巨大荷室スペースが出現します。
6人乗りの場合は、2列目がタンブルシートでなく折りたためないため、2名乗車+荷室にした場合も7人乗りほど広い荷室スペースは確保できません。
④シエンタより3列目が快適
フリードは、以下の点でシエンタより3列目が快適です。
- 足元にゆとりがある
- シートのクッション性が良い
- 窓が大きく、視界が広い
- 3列目から前方の視認性も高い
フリードは、シエンタに比べると少々全長が長く、その分だけ3列目の足元に余裕があります。シエンタの3列目はまさに「子ども用」といった印象ですが、フリードなら170cm程度の大人も短時間なら乗ることが可能です。
フリード7人乗りのデメリット
シエンタよりは3列目が快適で、シートアレンジでも工夫ができる7人乗りフリード。しかし、選択肢や3列目のアクセスといった点でデメリットもあります。
①選択できるモデルが少ない
冒頭でご紹介したように、フリードで7人乗りを選択できるのは上位グレード「AIR EX」の2WD車のみ。「AIR」「CROSSTAR」では選択できず、4WD車でも選択肢がありません。
②3列目へのアクセスが悪い
フリード7人乗りの場合、3列目へのアクセス方法は乗車時に2列目の座席を跳ね上げて乗り込むしかありません。一度乗り込むと、車を停めるまで2列目などに移動することもできない状態です。
長距離移動で子どもを3列目に乗せ、途中で「前に座りたい」と言い出した場合などに困る可能性があります。
③3列目を床下格納できない
フリードの3列目は、各席を両サイドに跳ね上げて収納する仕組みです。跳ね上げるだけで荷室スペースは広くなりますが、3列目の座席が多少邪魔になることも否めません。
これに対して、シエンタの7人乗りやステップワゴンは3列目を床下格納する仕組みを採用。3列目を使わないときは、より広大な荷室スペースを確保できます。
④3列目は大人だとやや窮屈
シエンタよりは広いものの、フリードの3列目はやや窮屈です。特に、身長の高い大人では膝が2列目の背もたれに当たったり、そうでない場合も膝が浮きやすい体制になったりします。
特に、7人乗りの場合は6人乗りのような中央の隙間がないため、窮屈に感じやすいです。
利用者口コミ
7人乗りだけどコンパクトなので大きめの車に比べて小回りもきくし駐車が苦手な私には安心できました。ただ、3列目が結構狭いので小さい子が乗るにはいいのですが、大人がとなると少し窮屈です。一時的なとき位しか使いません。(40代女性)
フリードは6人乗りと7人乗りはどちらがいい?
ここでは、フリードで6人乗りと7人乗りを迷った場合、どちらが良いかを解説します。
基本的には6人乗りがおすすめ
敢えて7人乗りを選ばなくて良い場合(7人乗ることが少ない場合)は、基本的には6人乗りがおすすめです。売れ行きを見ても、7人乗りより6人乗りが人気です。
理由①6人乗りのほうが2列目が快適
6人乗りと7人乗りでは、2列目のシート形状が大きく異なります。
7人乗りは6:4のベンチシートでやや硬さがあり、中央のアームレストも左右の座席で共用します。これに対して6人乗りはキャプテンシート。アームレストが両側につき、背もたれも直線的ではありません。乗り心地は、6人乗りのほうが圧倒的に快適です。
理由②3列目も6人乗りのほうが快適
3列目のシート自体は、7人乗りと6人乗りで変わりません。しかし、6人乗りはキャプテンシートを採用することで中央部分に空きスペースができ、3列目に座る人はそこに足を放り出すことができます。
子どもが3列目に乗る場合は居住性の差がないと考えられますが、大人が3列目に乗る場合は6人乗りのほうが楽でしょう。
理由③6人乗りは車内での移動が楽
6人乗りは中央がキャプテンシートで、1~3列目まですべてウォークスルーとなっています。そのため、車内の移動を楽にでき、もちろん3列目への乗り込みも7人乗りと比べて楽です。
3列目の広さ重視ならMクラスも検討
6人乗りでも7人乗りでも、3列目の広さが著しく変わる訳ではありません。「3列目に大人が座る」「長時間移動の負担を減らしたい」という場合は、Mクラスミニバンも検討しましょう。
Mクラスミニバンでも比較的小さいのはノア/ヴォクシーです。セレナも小さめですが、最小回転半径がやや大きいので注意が必要です。
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シエンタの7人乗りと比較すると?
ここで気になるのが、フリードの長年のライバルであるシエンタ。両者にはそれぞれの良さがあるため、重視するポイントで決めましょう。
快適性重視ならフリード
フリードはシエンタよりも室内空間が広く確保されており、座席のクッション性も良いです。特に、3列目に関しては居住性が大きく異なるポイントといえます。
新型フリードは走行安定性も高く、多少凹凸がある道でも安定した走りを見せてくれます。居住性を重視するなら、フリードがおすすめです。
コストで選ぶならシエンタ
一方、シエンタはフリードより車両価格が安く、燃費性能も優れている点が魅力です。安全装備も非常に充実しており、手軽に使う一台としてはコストパフォーマンスに優れています。
ある程度短距離で使用する場合、シエンタは家計にもやさしく、良いパートナーとなるでしょう。
フリードは未使用車や先代モデルもチェックを
車のコストで最も大きい割合を占めるのが、購入時の車両価格です。フリードもシエンタも新車で200万円以上の車なので、予算が厳しい場合は中古車も検討しましょう。
特に、子どもが小さいうちは食べかすやジュースなどで車を汚しがち。そういった点でも、中古で短期的に乗ることをお勧めします。
新しさにこだわる場合も、登録済み未使用車をチェックしてみてください。