ここでは、スペーシアのグレード展開や価格、燃費、装備の違いを画像付き解説。おすすめモデルもご紹介します。
※車種情報は2025年5月30日時点のガリバー「車カタログ」より引用
スペーシアのグレード
- 標準仕様とカスタム仕様が存在する
- グレードは各仕様で2種類ずつ
- おすすめは「ハイブリッドX」
- 街乗り中心なら先代モデルもアリ
スペーシアのグレード一覧(価格・燃費)
スペーシアには標準仕様とカスタム仕様(スペーシアカスタム)の展開があり、それぞれ「ハイブリッドG/GS」と「ハイブリッドX/XS」の2種類が存在します。
仕様 | グレード | 駆動方式/エンジン | 新車時価格 | WLTC燃費 |
---|---|---|---|---|
標準 | ハイブリッドG | 2WD/ノーマル | 153万円 | 25.1km/L※ |
4WD/ノーマル | 165.7万円 | 22.4km/L | ||
ハイブリッドX | 2WD/ノーマル | 170.5万円 | 23.9km/L | |
4WD/ノーマル | 182.5万円 | 22.4km/L | ||
カスタム | ハイブリッドGS | 2WD/ノーマル | 180.2万円 | 23.9km/L |
4WD/ノーマル | 192.5万円 | 22.4km/L | ||
ハイブリッドXS | 2WD/ノーマル | 199.5万円 | 23.9km/L | |
4WD/ノーマル | 211.5万円 | 22.4km/L | ||
2WD/ターボ | 207.4万円 | 21.9km/L | ||
4WD/ターボ | 219.3万円 | 19.8km/L |
※全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装備車の場合は23.9km/L
スペーシアは全車マイルドハイブリッド搭載で、燃費性能はクラストップレベルです。
グレード間の新車時価格の差は仕様や駆動方式で異なりますが、ハイブリッドGとハイブリッドXで約17万円、ハイブリッドGSとハイブリッドXSで約19万円です。
エンジンの種類によるスペックの違い
スペーシアは、カスタム仕様のハイブリッドXSでターボエンジンを選択できます。スペックの違いは以下の通りです。
エンジン | 最高出力 | 最大トルク | WLTC燃費 |
---|---|---|---|
660ccエンジン | 49ps | 58N・m | 23.9-225.1km/L [4WD:22.4km/L] |
660ccターボエンジン | 64ps | 98N・m | 21.9km/L [4WD:19.8km/L] |
現行モデルはノーマルエンジンでも比較的快適に高速走行ができますが、よりパワフルな走行を求めるのであれば、ターボ搭載車がおすすめです。
スペーシアの標準仕様とカスタム仕様の違い
スペーシアの装備は、実は「標準仕様かカスタム仕様か」による違いが大きいです。
ここでは、両者の違いを画像で分かりやすく示します。
①フロント部分
標準仕様とカスタム仕様で特に異なるのは、デザインです。
外観は、標準仕様が愛らしいデザインなのに対して、カスタム仕様は精悍な顔つきをしています。また、カスタム仕様はメッキ加飾を多く施したり、流れるウィンカーを採用したりと、上質感や高級感を備えている点も特徴です。
②サイド部分
サイドのデザインは大きく変わりませんが、カスタム仕様のハイブリッドXS系はドアハンドルがメッキ仕様で、タイヤのホイールも高級感のあるデザインです。
カスタム仕様のハイブリッドXS系とそれ以外では、装着するタイヤのサイズが変わる点も知っておきましょう。
③リヤ部分
リヤ部分についても、カスタム仕様にはルーフエンドスポイラーやメッキ加飾が施され、スポーティな印象となっています。
④インパネ・シート部分
内装は、標準仕様は比較的明るい雰囲気、カスタム仕様はシックな雰囲気です。
カスタム仕様ではシートやステアリング部分などに本革やレザー風素材を採用しており、上質感があります。
⑤その他の違い
標準仕様とカスタム仕様におけるその他の違いは、主に以下の通りです。
※すべての違いを挙げている訳ではありません。
- ヘッドアップディスプレイの有無
- ADD(アダプティブクルーズコントロール)の有無※
- 車線維持機能の有無※
- 電動パーキングブレーキの有無※
- ブレーキホールド機能の有無※
なお「※」がある装備は、ハイブリッドXでも「セーフティパッケージ装備車」(6.6万円アップ)を選べば標準装備となります。
ボディカラーの選択肢にも注意
標準仕様とカスタム仕様では、選べるボディカラーが大きく異なります。
標準仕様の場合、ボディカラーは明るい色合いと定番人気の白・黒・グレー系で8~12色(モノトーン8色+ハイブリッドXのみ2トーン4色)展開。
一方、カスタム仕様は暗めで引き締まりのある色合い+白・黒・グレー系の7色~11色(モノトーン7色+ハイブリッドXS系のみ2トーン4色)展開です。
スペーシアのグレード別の特徴と装備の違い
以下に、グレードごとの主な装備の違いを一覧でまとめました。
快適性に大きく関わる装備や人気装備に関する違いは、緑色の文字にしています。
全体的に見ると、標準仕様のハイブリッドGはやや装備が乏しいと分かります。
①標準仕様「ハイブリッドG」
ハイブリッドGはスペーシアの廉価グレードです。予防安全装備は他グレードに劣らないものの、快適装備や収納系の装備、運転支援機能は非装備のものも多いです。
特に気を付けたいのが、スライドドアが両側手動である点です。オプションによる電動化もできません。
また、後部座席に空気を送るサーキュレーターやロールサンシェード、後席のテーブルなど車内の居住性を高めるグッズも乏しいです。
②標準仕様「ハイブリッドX」
ハイブリッドXは、同じ駆動方式のハイブリッドGと比べて約17万円高い設定となっています。しかし、その分だけ装備も充実したグレードです。
両側電動スライドドアが付くことはもちろん、センターアームレストや後席のマルチユースフラップなど快適装備が非常に充実します。
また、ACC(アダプティブクルーズコントロール)などの運転支援機能や電動パーキングブレーキも6.6万円のセーフティパッケージで装備できます。
③カスタム仕様「ハイブリッドGS」
ハイブリッドGSは、カスタム仕様における下位グレードです。ハイブリッドGよりは装備が充実していますが、ハイブリッドXより装備が劣る面もあります。
たとえば、ハイブリッドGSは運転席側のスライドドアが手動です。また、ハイブリッドGと同じくサーキュレーターやマルチユースフラップといった快適装備がやや不足しています。
一方で、ACCや車線維持支援機能といった運転支援機能は充実しています。
④カスタム仕様「ハイブリッドXS」
ハイブリッドXSは、内外装も含めて最も装備の充実したグレードです。ただし、車両価格は標準仕様のハイブリッドXと比べても30万円ほど高価です。
運転支援機能に内外装の上質感、車内の快適性を備えた一台であるため、後席も使って長距離移動をする人にお勧めします。
後部座席の仕様が一つの選択ポイント
ハイブリッドX/XS系のみ搭載されている2列目の装備は、以下の通りです。
- アームレスト
- マルチユースフラップ
- 後席パーソナルテーブル
マルチユースフラップは、オットマンとして使用したり、荷物のストッパーにしたりと多様な使い方ができる装備です。
また、ハイブリッドGの場合はシートバックポケットも装備されていません。
スペーシアのおすすめグレードは?
どのグレードにするか迷った場合、まずお勧めするのはハイブリッドXです。
スーパーハイトワゴンを使う人は後部座席の使用機会も多いと考えられますが、パーソナルテーブルやロールサンシェードなど長距離移動やアウトドアに適した装備が整っています。
さらに、6.6万円でセーフティプラスパッケージを装備すれば安全性も高まり安心です。
これに加えて先進運転支援機能も求める場合は、ハイブリッドXSを選びましょう。
街乗りメインなら先代モデルも検討を
現行型スペーシア(3代目)は予防安全性能や運転支援機能が充実しており、特にACCなど高速走行で便利な機能が充実しています。
一方で、2代目モデルも2020年8月の一部改良で予防安全装備がある程度充実しており、街乗りであれば走行性能の差も大きくありません。
子育て世代の場合は子どもが車を汚すことも多々あるので、敢えて「中古車で数年乗る」という選択をしても良いでしょう。
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