シエンタはミニバンながら、コンパクトカー並みの低燃費です。ここでは、ハイブリッド/ガソリン車のカタログ燃費と実燃費、新型フリードなどのライバル車や旧型(先代)との燃費比較を公開しています。
※本記事の車両価格や燃費情報は、2024年12月6日時点のガリバー「車カタログ」より引用しています。
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シエンタのカタログ燃費と実燃費
シエンタにはガソリン車とハイブリッド車の展開があります。どちらもコンパクトカー並みの低燃費ぶりで、特にハイブリッド車の燃費性能は非常に優れています。
ガソリン車のカタログ燃費と実燃費
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | WLTC燃費 | 新車価格 (参考) |
---|---|---|---|---|
X | 2WD | 5人 | 18.4km/L | 199.5万円 |
7人 | 18.3km/L | 203.5万円 | ||
G | 5人 | 18.4km/L | 233.8万円 | |
7人 | 18.3km/L | 237.8万円 | ||
Z | 5人 | 18.4km/L | 264.7万円 | |
7人 | 18.3km/L | 268.7万円 |
シエンタのガソリン車のカタログ燃費は、乗車定員でわずかに異なります。5人乗りが18.4km/L、7人乗りが18.3km/Lです(ともにWLTCモード)。グレードによる差はなく、駆動方式も2WDのみなので、他の条件での違いはありません。
一般に、実燃費はカタログ値の7~8割程度といわれます。そのため、シエンタのガソリン車の実燃費は12~15km/L程度と推測されます。ただし、実燃費は走行環境などによって大きく変わり、ユーザーの反応では11~16km/Lと回答が幅広いです。
ハイブリッド車のカタログ燃費と実燃費
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | WLTC燃費 | 新車価格 (参考) |
---|---|---|---|---|
HYBRID X | 2WD | 5人 | 28.8km/L | 239万円 |
2WD | 7人 | 28.5km/L | 243万円 | |
4WD | 5人 | 25.3km/L | 258.8万円 | |
4WD | 7人 | 25.3km/L | 262.8万円 | |
HYBRID G | 2WD | 5人 | 28.4km/L | 268.8万円 |
2WD | 7人 | 28.2km/L | 272.8万円 | |
4WD | 5人 | 25.3km/L | 288.6万円 | |
4WD | 7人 | 25.3km/L | 292.6万円 | |
HYBRID Z | 2WD | 5人 | 28.4km/L | 299.7万円 |
2WD | 7人 | 28.2km/L | 303.7万円 | |
4WD | 5人 | 25.3km/L | 319.5万円 | |
4WD | 7人 | 25.3km/L | 323.5万円 |
シエンタのハイブリッド車のカタログ燃費は25.3~28.8km/Lであり、乗車定員やグレードによって異なります。特に、2WD車と4WD車での差が大きいです。
実燃費は、カタログ値の7~8割程度と考えると、20~22km/L程度と推測されます。走行環境などによって数値に差は出ますが、ユーザーの反応でも概ねこのような数値のようです。
Q. 1,000km走行時のガソリン代目安は?
最も燃費の良いHYBRID X(5人乗り、2WD車で28.8km/L)で1,000km走行する場合、レギュラーガソリン価格を174円/Lとすると、ガソリン代の目安は約6,000円です。
実燃費はカタログ値よりもう少し悪いので、実際には7,000円ほどするかもしれません。しかし、年間のガソリン代はライバルのフリードなどと比べて抑えられるでしょう。
シエンタと旧型やライバル車の燃費を比較
車種 ※全車2WD車 |
ガソリン車 WLTC燃費 |
ハイブリッド車 WLTC燃費 |
---|---|---|
トヨタ「シエンタ」 ※X / HYBRID X(7人) |
18.4km/L | 28.5km/L |
ホンダ「フリード」 ※AIR EX / e:HEV AIR EX(7人) |
16.3km/L | 25.3km/L |
ホンダ「ステップワゴン」 ※AIR / e:HEV AIR(7人) |
13.9km/L | 20.0km/L |
トヨタ「ヴォクシー」 ※S-G / HYBRID S-G(7人) |
15.0km/L | 23.0km/L |
トヨタ「プリウス」 ※HYBRID X |
- | 32.6km/L |
※それぞれ2WD車で最も低燃費なモデルを抽出。また、プリウス以外は全て7人乗り。
シエンタは、ミニバンの中で最も低燃費です。ここではご紹介していませんが、最高燃費はコンパクトカーの日産ノート(e-POWER)と殆ど変わりません。
ただし、ミニバンだからこそ車重は重く、トヨタ車のハイブリッドコンパクトカーやセダンと比べると燃費性能が劣ります。
ライバル①ホンダ「フリード」
- 7人乗りガソリン車の最高燃費:16.3km/L
- 7人乗りハイブリッド車の最高燃費:25.3km/L
シエンタとサイズが殆ど変わらないフリード。2024年6月にフルモデルチェンジし、燃費性能が大幅に向上しました。それでもシエンタより燃費性能が劣り、車両価格も高めなので、コスト面ではシエンタに軍配が上がります。
ただし、フリードはシエンタより車内空間が広く、乗り心地も優れています。2024年日本カー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた車であり、予算に余力があればオススメです。
ライバル②ホンダ「ステップワゴン」
- 7人乗りガソリン車の最高燃費:13.9km/L
- 7人乗りハイブリッド車の最高燃費:20.0km/L
Mクラスミニバンのステップワゴン。ノア/ヴォクシーよりもさらに大きめなので、シエンタとサイズ感が全く異なる点に注意しましょう。
燃費性能は、シエンタと比べると良いとは言えません。ただし、広いからこそ3列目にも余裕があり、さらにシートアレンジが優れている点はヴォクシーよりも魅力的です。
ライバル③トヨタ「ヴォクシー」
- 7人乗りガソリン車の最高燃費:15.0km/L
- 7人乗りハイブリッド車の最高燃費:23.0km/L
ヴォクシーもトヨタならではの優れたハイブリッド性能を有しており、ハイブリッド車の燃費はクラストップレベルです。
そうは言っても、シエンタより大型なので、その分だけ燃費は悪いです。年間1万km程度走行するなら、シエンタとは1年あたり1~2万円ほど差が出る可能性があります。
【関連記事】新型シエンタVS 80系ヴォクシー!クラス違いのミニバン買うならどっち?
ライバル④トヨタ「プリウス」
- ハイブリッド車の最高燃費:32.6km/L
ハイブリッド車の代名詞ともいえるプリウス。現在はコンパクトカーのヤリス(最高燃費36.0km/L)の方がさらに低燃費ですが、セダンでは最も燃費性能が優れています。
ただし、燃費性能は旧型(最高燃費32.1km/L)も殆ど変わりません。さらに、旧型はリヤの視認性も良く、初心者を含めて幅広い人にオススメです。
【関連記事】歴代プリウス一覧!年式ごとの外観や燃費の違い、中古車相場
旧型シエンタとの燃費
モデル | ガソリン車 WLTC燃費 |
ハイブリッド車 WLTC燃費 |
---|---|---|
3代目(現行モデル) | 18.3~14.4km/L | 28.2~28.8km/L |
2代目(旧型) | 14.0~17.0km/L | 22.8km/L |
先代にあたる2代目シエンタの燃費性能は、ハイブリッド車でも最高22.8km/L(WLTCモード)。現行モデルと比べるとかなり劣ります。また、装備の充実ぶりを考えても、予算に余裕があれば現行モデルの方がオススメです。
ただし、2代目の中古車相場は下がってきているので、コスト重視であれば中古の2代目をお勧めします。
シエンタの魅力と留意点
運転しやすいサイズ感で広さも十分に確保しているシエンタ。低燃費で車両価格も抑えられているので、コスパに優れた一台です。
一方で、広さや乗り心地はフリードに軍配が上がります。長所・短所を踏まえて購入を決めましょう。
魅力①コンパクトでも広い室内区間
シエンタの魅力は、何といってもコンパクトながら広々とした車内空間です。
全長や全幅はコンパクトカーより少し大きい程度。運転が苦手な人でも乗りやすい車です。それでいて、車内は長さも高さも余裕があります。スライドドア車なので乗り降りも楽です。
魅力②コンパクトでも7人乗れる
2024年12月現在、7人乗りのコンパクトミニバンはシエンタとフリードしかありません。
さらに、シエンタの7人乗りは3列目を床下に収納できるため「普段は5人乗り、いざとなったら7人乗りにする」といった使い方も可能です。この使い方ができる点で、積載性もフリードより優れています。
魅力③コスパ良好で装備も充実
ライバルのフリードと比べると、シエンタは車両価格が安く、燃費性能も優れています。そのため、コスト面はフリードよりシエンタの方が優れています。
また、2022年夏のフルモデルチェンジで最新装備を備え、高い安全性を誇るほか、ハンズフリー電動スライドドアを装備できるなど実用性にも優れています。
留意点①6人乗りの選択肢はない
フリードには6人乗りの選択肢がありますが、シエンタにはありません。また、シエンタの3列目はフリードよりも空間が狭いです。そのため「コンパクトで、且つ少しでも快適に6人乗れる車が欲しい」となれば、フリードの方が良いでしょう。
留意点②快適性はフリードより劣る
シエンタはフリードに比べると車内空間が狭いです。また、フリードの2列目はシートをしっかりリクライニングでき、座席の乗り心地もしっかりしています。そのため、車内の快適性は全体的にフリードの方が良好です。
シエンタはコスト重視なら旧型もアリ
現行シエンタはコスパ優良車であり、予算に余力があれば現行モデルをお勧めします。ただし「コスト重視で数年乗る」といった場合は旧型のシエンタを選んでも良いでしょう。