ヤリスとヤリスクロスの違いは?どっちがいい?価格や使い勝手を比較!

トヨタのヤリスとヤリスクロスは兄弟車ですが、実際には多くの違いがあります。ここでは両者の違い、各車種に向いている人を解説しています。

ヤリスとヤリスクロスの違い

  ヤリス ヤリスクロス
ボディタイプ コンパクトカー SUV
新車時価格 150.1万円~269.4万円 190.7万円~315.6万円
中古車相場 83.9万円〜285.2万円 145万円〜380万円
グレード展開 3種類 5種類
パワートレインとT/M. 4種類 2種類
全体寸法
(長/幅/高)

長:3,950mm

幅:1,695mm

高:1,495mm

長:4,180mm

幅:1,765mm

高:1,590mm

燃費性能
(WLTC)
19.0-36.0km/L 17.6-30.8km/L
総排気量 996~1,490cc 1,490cc
車両重量 940~1,090kg 1,110~1,190kg

ヤリスとヤリスクロスは、同じプラットフォームを採用している兄弟車です。しかし両者では、上記のように多くの点に違いがあります。選択するモデルによっては自動車税や自動車重量税の金額にも差が生じます。

違いの詳細は後の章を参考にしてください。

それぞれどんな人におすすめ?

ヤリスとヤリスクロスは、ともに低価格・低燃費・小型でコストパフォーマンスに優れた車種です。ただし「どちらか一方」を選ぶのであれば、それぞれ以下のような人にお勧めします。

ヤリスがおすすめな人

ヤリスの車両画像

  • コスト重視
  • 運転初心者
  • MT車に乗りたい

ヤリスはヤリスクロスよりも車両価格が安く、燃費性能も優れています。またボディサイズが小さいので小回りが利き、運転初心者でもクルマをぶつけるリスクが低いです。さらにヤリスクロスにないMT車も選択でき、運転を楽しみたい人にもお勧めします。

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ヤリスクロスがおすすめな人

ヤリスクロスの車両画像

  • 走破性重視
  • 荷物を多く積みたい
  • より人気の車種に乗りたい

ヤリスクロスはSUVなので最低地上高が高く、雪道や凹凸のある道を走るのに適しています。また荷室容量が大きく、ゴルフバッグやベビーカーを楽に置ける点も便利です。さらに人気度は、SUVであるヤリスクロスの方が高いです。

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ヤリスとヤリスクロスの違い詳細解説

ここではヤリスとヤリスクロスの違いについて、画像も交えて細かく解説します。

違い①ボディタイプと内外装

ヤリスとヤリスクロスの比較画像

ヤリスは小さく取り回しの良いコンパクトカー、ヤリスクロスは最低地上高が高く、様々な道や用途に対応するSUVです。どちらもスポーティーな外観ですが、ヤリスの方が滑らかなボディラインをしています。一方ヤリスクロスは、SUVらしいタフネスさを感じられます。

ヤリスとヤリスクロスのリヤエンドの画像

両者ではリアデザインも異なります。ヤリスの方が丸みを帯びたパーツを多く使っており、柔らかさのあるデザインです。一方ヤリスクロスでは、ボディラインも含めて直線が多く取り入れられています。

ヤリスとヤリスクロスの内装の比較画像

ヤリスとやヤリスクロスの内装は殆ど変わりません。しかしながら、USBポートの数に違いがあります。ヤリスは車両前方に1つ、ヤリスクロスは2つのUSBポートが設置されています。

違い②車両価格とグレード展開

  ヤリス ヤリスクロス
新車時価格 150.1万円~269.4万円 190.7万円~315.6万円
ハイブリッド車の価格 204.4万円~ 229.5万円~
中古車相場 83.9万円〜285.2万円 145万円〜380万円
グレード 3種類
(X/G/Z)
5種類
(X/G/Z/Z Adventure/GR SPORT)
パワートレインとT/M. 4種類
・1.5Lハイブリッド
・1.5Lガソリン
・1.5LガソリンMT
・1.0Lガソリン
2種類
・1.5Lハイブリッド
・1.5Lガソリン
駆動方式 2種類
(2WD / 4WD)
2種類
(2WD / 4WD)

車両価格は、ヤリスの方が数十万円安いです。特にXグレードの1.0Lガソリンモデルは税金も抑えることができ、短距離中心で使う人におすすめです。またヤリスにはMT車もあります。

一方ヤリスクロスには、ヤリスと共通の3グレードX/G/Zに加え、内外装に多くの専用装備を付けたZ Adventure、専用チューニングにより走行性能を高めたGR SPORTが存在します。

違い③サイズと運転のしやすさ

  ヤリス ヤリスクロス

全体寸法

(長/幅/高)

長:3,950mm

幅:1,695mm

高:1,495mm

長:4,180mm

幅:1,765mm

高:1,590mm

室内寸法

(長/幅/高)

長:1,845mm

幅:1,430mm

高:1,190mm

長:1,845mm

幅:1,430mm

高:1,205mm

荷室容量 209~270L 302~390L

全長や全幅が短いクルマほどぶつけるリスクが低いため、車両サイズを比べるとヤリスの方が初心者向きと言えます。ただしヤリスクロスも高さがある分だけ視点が高く、決して運転しにくいクルマではありません。

また、室内寸法はヤリスクロスの方がわずかに高さがあるものの、両者で殆ど変わりません。

ヤリスとヤリスクロスの荷室の比較画像

荷室容量は両者の違いが大きい点です。ヤリスクロスの方が、100Lほど多く荷物を積み込むことができます。ゴルフなどのアウトドアを楽しむ場合やベビーカーなどの子ども用品を積む人には、ヤリスクロスの方がおすすめです。

違い④燃費性能

両者の燃費性能(WLTCモード)は以下の通りです。

  • ヤリス:19.0~36.0km/L
  • ヤリスクロス:17.6~30.8km/L

ハイブリッド車の燃費性能は、どちらも国産車トップレベルです。ただし小型のヤリスの方が、より燃費性能が優れています。

ハイブリッド車の車両価格はどちらもガソリン車と比べて40万円ほど高いです。年間1万キロ以上走る人なら10年ほどで乗ることで元を取れる可能性があります。

違い⑤自動車税と自動車重量税の額

  ヤリス ヤリスクロス
総排気量 996~1,490cc 1,490cc
1年あたりの自動車税
※13年以内、税制優遇なし
2万5,000円~3万500円 3万500円
車両重量 940~1,090kg 1,110~1,190kg
1年あたりの自動車重量税
※13年以内、税制優遇なし
8,200円~1万2,300円 1万2,300円

自動車税と自動車重量税の基準は、それぞれ総排気量と車両重量です。ヤリスとヤリスクロスでは、多くのモデルにおいて総排気量と車両重量が大きく変わりません。

ただしヤリスの1.0Lガソリン車を選んだ場合、1年あたり自動車税は5,500円、自動車重量税は4,100円安くなります。

違い⑥走行性能と乗り心地

基本的なパワートレインは両者で同じながら、軽量でスポーティーな走りを意識したヤリスの方がキビキビと走ります。やや振動を感じやすいですが、「軽くシャキッとした走りを楽しみたい」という人にはヤリスがおすすめです。

ヤリスクロスはヤリスよりも落ち着きがあるものの、2WD車と4WD車で乗り心地に差があります。4WD車の方が快適なので、乗り心地を重視する場合はヤリスクロスの4WD車がおすすめです。

違い⑦装備

搭載されている装備は、ヤリスとヤリスクロスで大きく変わりません。しかしアダプティブハイビームシステムなど、一部ヤリスで搭載できずヤリスクロスで選択できる装備があります。またヤリスクロスでは標準装備でも、ヤリスではオプションでしか選択できない装備などもあります。

違い⑧カラーバリエーション

ヤリス、ヤリスクロスともにカラーバリエーションは11色です。ただし色の選択肢はそれぞれで以下のように異なります。

  ヤリス ヤリスクロス
スーパーホワイトⅡ ×
プラチナホワイトパールマイカ
シルバーメタリック
マッシブグレー
ブラック ×
ブラックマイカ ×
センシュアルレッドマイカ
コーラルクリスタルシャイン ×
アバンギャルドブロンズメタリック ×
ベージュ ×
グレイッシュブルー ×
ブラック×
アバンギャルドブロンズメタリック
×
ブラック×
コーラルクリスタルシャイン
×
ブラック/ブラックマイカ×
マッシブグレー
ブラックマイカ×
プラチナホワイトパールマイカ
×
ブラックマイカ×
センシュアルレッドマイカ
×
ブラックマイカ×
ベージュ
×

ヤリスとヤリスクロスの人気度は?

ヤリスとヤリスクロスは、両者合わせて2021年から3年連続で普通車の新車登録台数1位に輝いています。その内訳を見ると、若干ながらヤリスクロスの方が人気のようです。

トヨタ車人気No.1のヤリスクロス

ヤリスクロスは、トヨタ車の中でもNo.1の売れ筋車種です(2024年2月時点)。20代~60代以上まで、幅広い世代で人気があります。

リセールバリューもヤリスクロスが上

2020年式以降のヤリスとヤリスクロスのリセールバリューは、それぞれ以下の通りです。

  • ヤリス:27.1%~71.0%
  • ヤリスクロス:11.9%~93.8%

車両状態によっても査定額は大きく変動しますが、上記のようにヤリスクロスでは9割前後の価格で売却できる可能性があります。

【売却額のヒントに】トヨタのリセールランキング

売れ筋グレードは中間「G」か上位「Z」

両者の売れ筋グレードは以下の通りです。

  • ヤリス:Gグレード
  • ヤリスクロス:Zグレード

ヤリスはコスパ重視で選ばれることが多く、「Gグレードで充分」という人が多いと推測されます。

一方ヤリスクロスでは、ヤリスよりグレードによる装備の違いが大きいです。GグレードとZグレードではブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニター、ステアリングヒーターの有無、パーキングサポートブレーキの性能などが異なります。

【関連記事】ヤリスのグレードごとの違い。おすすめグレードを紹介

コストや納期重視なら中古も検討を

ヤリスとヤリスクロスはどちらも燃費性能に優れ、車両価格やサイズも抑えられています。そもそもボディタイプが違うので、利用用途や総コストを比較して選ぶと良いでしょう。

なお「少しでも車両価格を抑えたい」「早めに納車したい」という場合は、中古車も検討しましょう。ガリバーでも両者の在庫を多く扱っており、中には登録だけ済ませて走行に使われていない登録済み未使用車もあります。

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ヤリスのカタログ情報

トヨタ,ヤリス
現行モデル
令和2年2月(2020年2月)〜現在
新車時価格
139.5万円〜269.4万円

ヤリスの在庫が現在85件あります

以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。