BMWの中でも人気の高い3シリーズ。ここではその中でも、ディーゼルモデルの320dの魅力や大きさ、新車・中古車価格などについて解説しています。
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BMWの320dとは
320dは、BMW3シリーズのディーゼルモデルのことです。「3」は3シリーズ、続く「20」は排気量(1,995cc)、「d」はディーゼルエンジンであることを表しています。
BMWはパワートレインのラインナップが豊富で、例えば3シリーズセダンの中には320dの他にガソリン車とPHEVがあります。その中でも、320dは長年人気の高い選択肢です。
ボディタイプは2種類
3シリーズには、現在セダンとツーリングの2種類のボディタイプがあります。どちらも同じプラットフォームを採用しており、サイズや基本性能は殆ど変わりません。グレード展開も、セダンとツーリングでほぼ共通となっています。
両ボディタイプの外観などは、後の章でご紹介しています。
320dの5つの魅力
320dが人気なのは、以下のように5つの魅力があるからだと考えられます。
- 魅力①優れた加速力
- 魅力②走行安定性の高さ
- 魅力③スポーティーな内外装と走り
- 魅力④社内の静粛性の高さ
- 魅力⑤燃料代の安さ
魅力①優れた加速力
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも低速トルクに優れています。そのため320dは3シリーズの中でも加速力に優れており、発進直後からの加速や高速走行での追越しを楽に行えるのが特徴です。
BMW車の魅力はキレのあるハンドリングや軽快な走りといった「運転の楽しさ」。320dでは、この運転の楽しさをさらに味わえるでしょう。なお、同等の排気量を持つ320iと比べた場合の最高出力と最大トルクは以下の通りです。
320d(セダン) | 320i(セダン) | |
---|---|---|
排気量 | 1,995cc | 1,998cc |
最高出力 | 190PS | 184PS |
最大トルク | 400Nm | 300Nm |
魅力②走行安定性の高さ
現行モデルの320dはxDrive(4輪駆動)を採用しています。320iなどのガソリン車では後輪駆動での走行を楽しめますが、4輪駆動の方が走行安定性に優れ、雨や雪などの悪路走行に対応しやすいです。
魅力③スポーティーな内外装と走り
320dはスポーティーな装備を備えたM Sportモデルのみの展開です。内外装のデザインがスポーティーに仕上がっているだけでなく、トランスミッションやサスペンションもスポーツ仕様になっています。
魅力④車内の静粛性の高さ
ディーゼル車と言えば、特有の「カラカラ音」を気にする人も多いです。320dもカラカラ音は発生します。ただしBMW車は車内の静粛性をしっかり高めており、他社のディーゼル車と比べて音が気になりにくいのが特徴です。
魅力⑤燃料代の安さ
ディーゼル車で使う軽油は、レギュラーガソリンと比べて20円/Lほど価格が安いです。特に3シリーズのガソリン車はプレミアムガソリン(ハイオク)を使うため、燃料代は30円/Lほど変わります。
また、ディーゼル車はガソリン車よりも燃費性能が優れています。例えば320iと320dの燃費性能は以下の通りです。その時のガソリン価格にもよりますが、1万キロ走行で燃料代が3~4万円ほど変わる可能性もあります。
320d(セダン) | 320i(セダン) | |
---|---|---|
燃費 ※WLTCモード |
15.5km/L | 13.0km/L |
【注意】乗り心地は硬め
320dの欠点と言えば、乗り心地の硬さです。元々BMW車はスポーティーな走りを魅力としているため、全体的に乗り心地が硬い傾向があります。その中でもM Sportモデルは硬めのサスペンションを採用しており、路面の凹凸がしっかり伝わります。
現代のクルマは総じて丈夫であり、BMW車も簡単には故障しません。ただし使用環境等の違いから国産車よりは故障が多い傾向にあるため、細かなメンテナンスを心がけましょう。
320dのボディサイズ
ここでは320dのボディサイズや、荷室容量などについて解説します。
320dセダンのボディサイズ
- サイズ:全長4,720mm ×全幅1,825mm×全高1,445mm
- ホイールベース:2,850mm
- 最低地上高:135mm
- 荷室容量:480L
現行3シリーズは2019年3月にフルモデルチェンジしており、全幅は1,800mmを超えます。日本の道路状況で運転しやすいのは「全幅1,800mm以下」と言われるため、運転初心者にはあまり向かないサイズ感です。
320dツーリングのボディサイズ
- サイズ:全長4,720mm×全幅1,825mm×全高1,455mm
- ホイールベース:2,850mm
- 最低地上高:135mm
- 荷室容量:500L
3シリーズセダンと同様のプラットフォームを採用しているツーリング。全高が10mm高いことを除けば、セダンとの違いはありません。荷室容量は20Lほど大きくなりますが、これは中くらいのリュック1つ分の差です。
320dの新車価格
ここでは、320dと3シリーズの他のモデルの新車価格をご紹介します。なお価格は2024年2月15日時点のBMW公式サイトの情報です。
320dセダンの新車価格
モデル | グレード | 新車価格 |
---|---|---|
318i | Standard | 568万円 |
M Sport | 634万円 | |
320i | Exclusive | 678万円 |
M Sport | 678万円 | |
320d xDrive | M Sport | 720万円 |
330e | M Sport | 750万円 |
M340i xDrive | - | 1,074万円 |
3シリーズセダンの最低価格は568万円。また同程度の排気量を持つ320i (M Sport)と比べた場合、320dは42万円ほど高価です。決して安くはないものの、2WD車と4WD車という違いもあります。ガソリン車でxDriveを選ぼうとするとM340iしか選択肢がないので、4輪駆動にこだわるなら320dが良いでしょう。
なお燃費性能で選ぶ場合は、PHEVの330eもおすすめです。
320dツーリングの新車価格
モデル | グレード | 新車価格 |
---|---|---|
318i | M Sport | 664万円 |
320i | M Sport | 730万円 |
320d xDrive | M Sport | 756万円 |
M340i xDrive | - | 1,104万円 |
3シリーズツーリングは、M Sport及びM系グレードのみの展開です。320iと320dの価格差はセダンより小さく、26万円となっています。
特別仕様車の選択肢も
3シリーズには、特別仕様車「Edition Shadow」という選択肢もあります。19インチの専用ホイールや専用加飾、ランバー・サポートなどが装備されたモデルです。
320dの中古車相場と購入のポイント
輸入車は中古車価格が下がりやすく、年式や走行距離の割にお買い得なクルマも多いです。320dもその例外ではなく、5年落ちでも新車価格から大きく値下がりしています。
320dの中古車相場
3シリーズ全体での中古車相場は価格に幅があり、ガリバーの車カタログでの数値(2024年2月15日時点)は9.8万円〜878.4万円となっています。
現行モデル2019年3月の発売です。2019年式でも、相場価格は新車価格の40~50%程度まで落ちています。
なお2022年9月にはマイナーチェンジをしており、顔つきなどが若干変わっています。
モデル | 2019年式の中古車相場 |
---|---|
320d(セダン) | 270万円~310万円 |
320d(ツーリング) | 290万円~370万円 |
安さを求めるなら2018年式以前を選択
※2018年式の320dセダン
とにかく安さを求めるのであれば、型落ちモデルの2018年式以前がおすすめです。250万円以下で購入できる車両が多く、予算200万円以下も視野に入ってきます。サイズも現行モデルより小さく、運転しやすいでしょう。 ただし、外観以上にディスプレイなどの内装面で古さを感じるかもしれません。
故障が不安な場合は保証も付けて
2019年式以降の車両であれば中古でも経年劣化が少なく、すぐに故障するリスクはある程度低いでしょう。一方でモデルチェンジ直後の車両は思わぬ不備があることも考えられます。また低年式車でも経年劣化による故障が考えられるため、不安な場合は6ヶ月程度の保証を付けてことをお勧めします。
予算に合わせた検討を
320dはBMW3シリーズの中でも人気が高く、特に長距離運転を楽しみたい人におすすめの一台です。ただし新車で購入すると車両価格だけで700万円を超えてしまうので、予算オーバーの場合は中古も検討しましょう。
ガリバーでは320dの在庫を多数扱っています。予算や年式の希望条件に合う車両がないか、ぜひチェックしてみてください。