ノア/ヴォクシーの姉妹車として2014年に登場し、2021年12月に生産終了したエスクァイア。ここではエスクァイアの生産終了の理由や実力について解説するとともに、中古で購入する場合の狙い目モデルをご紹介します。
登録済み未使用車情報
1代限りで生産終了したエスクァイア
エスクァイアは2014年10月~2021年12月に販売されていたトヨタのMクラスミニバンです。ノア/ヴォクシーの姉妹車にあたり、サイズは両車種とほとんど変わりません。一方で両車種にはない高級感を備え、「小さなアルファード」とも称されました。
2015年の販売台数ランキングではノアを上回る人気ぶりでしたが、その後徐々に販売台数が減少。ノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジを控えた2021年末で生産終了となりました。
生産終了の理由とは?
エスクァイアが生産終了に至った理由としては、以下の2点が挙げられます。
- 理由①チャネル販売の廃止で車種を減らすことになったから
- 理由②Mクラスミニバンの市場ニーズに合っていなかったから
理由①チャネル販売の廃止で車種を減らすことになったから
トヨタは長年チャネル販売を展開しており、エスクァイアは「トヨタ」「トヨペット」、ノアは「カローラ」、ヴォクシーは「ネッツ」とディーラーごとに販売車種を分けていました。
しかしトヨタは2020年5月にチャネル販売を実質廃止。それ以降は全ての店舗でほぼ全車種を販売するようになりました。全車併売では似たような車種を複数製造するメリットがなく、これを機にエスクァイアを含む多数の車種が順次生産終了となりました。
理由②Mクラスミニバンの市場ニーズに合っていなかったから
チャネル販売が廃止されても、エスクァイアに充分な人気があれば生産終了にはならなかったでしょう。エスクァイアがノア/ヴォクシーほど売れなかったのは、「高級路線」がMクラスミニバンの市場ニーズに合っていなかったからだと考えられます。
エスクァイアはもともと高級志向のミニバンとして開発され、車両価格もノア/ヴォクシーより高価でした。しかしMクラスミニバンを選ぶユーザーは子育て世代が中心。高級感よりタフネスさや価格を重視する人が多く、「程よいサイズと高級さ」はあまり求められていなかったのです。
エスクァイアの実力は?
1代限りで生産終了となってしまったエスクァイアですが、サイズやスペックは3代目ノア/ヴォクシー(2014年1月~2022年1月)とほとんど変わりません。クルマとしての総合力は高いと言えます。
サイズはノア/ヴォクシーとほぼ同じ
エスクァイアと3代目ノア/ヴォクシーのサイズは以下の通りです。
エスクァイア | ノア | ヴォクシー | |
---|---|---|---|
全長(mm) | 4,695 | 4,710 | 4,710 |
全幅(mm) | 1,695 | 1,735 | 1,735 |
全高(mm) | 1,825 | 1,825 | 1,825 |
エスクァイアは5ナンバーサイズに収まるモデルのみを販売。一方ノアとヴォクシーはエアロ仕様による3ナンバー車も販売していました。ただし室内寸法は3車種全て同じです。
上質感たっぷりの内外装
搭載している装備は変わらないものの、エスクァイアは他の2車種に比べて上質感たっぷりの内外装に仕上がっています。外観はアルファードさながらの縦基調のフロントグリルが特徴的です。インテリアも、合成皮革や金属系の加飾を加えた高級感ある仕上がりになっています。
安全性には少々課題あり
3代目ノア/ヴォクシー及びエスクァイアの課題としては、安全性能が挙げられます。2019年1月のマイナーチェンジで昼間の歩行者を検知する自動ブレーキが搭載されたものの、自転車には対応していません。また誤発進抑制機能もグレードによってオプション設定となっています。
ユーザーの満足度は高い
安全性能が弱点ではあるものの、エスクァイアはユーザーの満足度が高い一台と言えます。Mクラスミニバンならではの使い勝手の良さに加えて高級感があり、「年齢を重ねても乗れる」といった意見も多いです。
この車は見た目がすごく格好良い上に落ち着いた雰囲気を持っているので、若者だけでなく年配の方でも所有できる一台なのではないでしょうか。似たようなクラスが持つワイルドさを、この車にはちょうど良い程度に感じられるのが嬉しい部分です。(後略)(40代男性)
(前略)乗り味はややゴツゴツしているので、高級セダンと比べると落ちる感じですね。それでもミニバンとしての完成度は高く、見た目も豪華なので全般的に満足しています。ミニバンといえば安っぽいイメージがありましたが、こちらはラグジュアリー志向が強いです。(40代男性)
【口コミ確認】エスクァイアの利用者口コミをもっと読む|中古車のガリバー
中古で狙い目のエスクァイアの年式・グレードは?
ミニバンは安定した人気があるため中古車価格が下がりにくく、エスクァイアでも3年落ちで新車時価格の70~85%程度と比較的高値を維持しています。ただしハイブリッド車を選んでも、新車のヴォクシー(ガソリン車)に比べれば安いです。
年式は2019年式以降がおすすめ
おすすめの年式は、最後のマイナーチェンジが行われた2019年1月以降のモデルです。歩行者検知の自動ブレーキが標準装備されており、一定レベルの安全性能が確保されています。 ただしオプション設定でしか手に入らない安全装備(カーテンエアバッグなど)もあるので、オプションまでしっかり確認しましょう。
グレードはハイブリッドGi系
おすすめグレードは上位のGi系です。Gi系グレードでは両側の電動スライドドアや誤発進抑制機能が標準装備され、シートヒーターやリアのオートエアコンなども装備されています。
またハイブリッド車の燃費は19.8km/L(WLTCモード)と優秀です。最高燃費23.0km/L以上の4代目ノア/ヴォクシーよりは劣ってしまうものの、Mクラスミニバン全体で見れば遜色ない数値と言えます。
相場価格は?どれくらいが狙い目?
2019年式以降のハイブリッドGi系モデルを選んだ場合、相場価格は250~310万円ほどです(支払総額)。まだ3~5年落ちとあまり古くない状態なので、この価格帯のものなら思い切って低価格のモデルを狙うと良いでしょう。
なお安全性能やその他装備にこだわらず、価格重視で考えるなら2015年式のモデルで120万円程度から購入できます。
エスクァイアは今から買って長く乗るのもオススメ
エスクァイアはMクラスミニバンのサイズ感ながら高級感を味わえる一台で、年齢を重ねてからも乗りやすいです。年式が新しいうちに購入し、長く乗ればそれなりにお得感のある買い物になるでしょう。
ガリバーでもエスクァイアを多数取り扱っています。ぜひ一度在庫を確認してみてください。
エスクァイアのカタログ情報
- 平成26年10月(2014年10月)〜令和3年12月(2021年12月)
- 新車時価格
- 259.2万円〜346.1万円
エスクァイアの在庫が現在122件あります
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