フルモデルチェンジで新型登場のセレナ。7人乗り、8人乗りのモデルも以前と変わりました。今回はセレナは何人乗りが良いのか、7人乗りと8人乗りの違いやグレードについて解説します。
セレナの価格・定員・サイズ
- 新車時価格:276.9万円~479.8万円
- 中古車相場:5万円~431.1万円
- 乗車定員:7人または8人
- サイズ:全長4690-4810㎜×全幅1695-1725㎜×全高1870-1895㎜
※上記価格等はガリバー「自動車カタログ」より引用
セレナは2022年11月末にフルモデルチェンジし、6代目となりました。乗車人数はグレードによって7人乗りと8人乗りの設定があります。グレード設定については次章以降を参照してください。
セレナのグレード構成
セレナ6代目の基本的なグレード構成は「X」「XV」「ハイウェイスターV」「AUTECH」「LUXION」の5グレードです。ただし「LUXION」を除く4グレードはガソリンモデルとe-POWER搭載モデルの選択肢があります。
グレード | 駆動方式 | 防水シート車 | 乗車定員 | 新車時価格 |
---|---|---|---|---|
X | 2WD/4WD | 無 | 8人乗り | 276万8700円~ |
XV | 2WD/4WD | 有 | 8人乗り | 308万8800円~ |
ハイウェイスターV | 2WD/4WD | 有 | 8人乗り | 326万9200円~ |
AUTECH | 2WD/4WD | 無 | 8人乗り | 373万3400円~ |
e-POWER X | 2WD | 無 | 8人乗り | 319万8800円 |
e-POWER XV | 2WD | 有 | 8人乗り | 349万9100円~ |
e- POWER ハイウェイスターV | 2WD | 有 | 8人乗り | 368万6100円~ |
e-POWER AUTECH | 2WD | 無 | 7人乗り | 415万0300円 |
e-POWER LUXION | 2WD | 無 | 7人乗り | 479万8200円 |
さらにガソリンモデルは2WD/4WDを選ぶことができ、「XV」と「ハイウェイスターV」には防水シート車も存在します。そのため細かく分類すれば、セレナには19種類の選択肢があります。
7人乗りモデルは2種類のみ
先代セレナは7人乗りモデルと8人乗りモデルが半数ずつ存在しました。
しかし現行の6代目はほとんどが8人乗りで、7人乗りは上位の2種類のみ。6代目で7人乗りと8人乗りを迷うなら、「上質感と先進安全装備にどれだけこだわるか」を考えましょう。詳しくは次章以降で確認してください。
上質さが際立つ7人乗り
7人乗りモデルは上位グレードの「e-POWER AUTECH」と「e-POWER LUXION」の2種類です。どちらも日産独自の低燃費技術e-POWERを採用しており、プレミアム感を前面に打ち出しています。
グレード独自の装備が豊富
AUTECHとLUXIONはともに専用装備が豊富で、他のグレードとの差別化要素がはっきりしています。
AUTECHは内外装に専用パーツを数多く採用。フロントグリルをはじめ、見た目は他のモデルとかなり異なります。ただし機能面には大きな差がありません。e-POWERにこだわらないのであれば、ガソリンモデルの8人乗りも選択できます。一方LUXIONは「プロパイロット2.0」など先進安全装備をふんだんに採用しているところが特徴です。
2列目がキャプテンシート
※上記画像は5代目セレナの7人乗りモデル
8人乗りとのもう一つの違いが、2列目のキャプテンシートです。両側にアームレストがついており、ゆったり座れます。大人メインで優雅なドライブを楽しみたいのであれば、7人乗りモデルを選択すると良いでしょう。
実用性バツグンの8人乗り
一方の8人乗りモデルは、先代に引き続き1列目から2列目の間を自由に動かせる「スマートマルチセンターシート」を採用しています。豊富なシートアレンジや心地よいフルフラット機能という点では、どのグレードを選んでも実用性抜群です。
ウォークスルー機能
セレナの8人乗りで便利な機能の一つが、ウォークスルー機能です。
通常、8人乗りの2列目は「動かせないベンチシート」であり、3列目へのアクセスが悪くなります。これに対してセレナは2列目の中央をマルチセンターシートで埋めて8人乗りにします。7人で乗る場合は1列目にマルチセンターシートを設置し、2列目から3列目をウォークスルーにできます。
フルフラット機能
セレナの8人乗りのもう一つの強みは、2~3列目のフルフラット機能です。
7人乗りの場合、2列目にはアームレストがあり、フルフラットにしても中央に空間ができてしまいます。これに対して8人乗りであれば、マルチセンターシートを使って広々としたフルフラット空間を作れます。新型セレナは乗り心地や寝心地にもこだわっており、シートが柔らかいのでマットレス無しでも寝れます。
Q. 8人乗りに子どもは最大何人乗れる?
道路運送車両の保安基準では、乗車定員について以下のように定めています。
- 子どもは「12歳未満」の者を指す
- 12歳以上の大人1人=子ども1.5人分で扱う
そのため「法律上」乗車できる子どもの人数は、以下のように計算できます。
(乗車定員-大人の数)×1.5 = 乗車できる子どもの人数(小数点以下は切り捨て)
例えば8人乗りのクルマに大人1人が運転者として乗車した場合、子どもは最大10人乗れます。大人が2人乗車した場合、乗れる子どもの数は最大9人です。
ただし上記の人数が本当に乗りきるかというと、難しいです。実際には運転手の大人1人に対して、子どもは助手席に1人と2~3列目に4人ずつ乗る程度が限界と考えられます。
乗車定員以上の人数が乗る場合は事故でのリスクも高まるので、十分に注意してください。
セレナのグレードの選び方
ここからは7人乗りと8人乗りの選び方や、e-POWERとガソリン車のどちらを選ぶべきかを解説します。
7人乗りと8人乗りの選び方
7人乗りと8人乗りは、以下のような基準で選んでみると良いでしょう。
- 予算400万円以上OK→7人乗り
- 高級感あるデザインが良い→7人乗り
- 先進技術を多く搭載したい→7人乗り
- 予算はある程度抑えたい→8人乗り
- シートアレンジは多めが多い→8人乗り
- フルフラット機能にこだわりたい→8人乗り
7人乗り×先進性重視なら「LUXION」
LUXIONはセレナの最上位モデルで、新車時価格はほぼ500万円と高級車レベルです。洗練されたデザイン性はもちろんのこと、他のグレードと差別化して以下のような先進機能を備えています。
- ヘッドアップディスプレイ
- プロパイロット2.0
- リモートパーキング
- SOSコールなど
注目はプロパイロット2.0です。高速道路上で自動追従走行するプロパイロット機能に加えて、追い越しや分岐などもスイッチ1つで自動走行してくれます。自動運転の幅を大きく広げた機能であり、世界的に見てもトップレベルの自動運転技術を誇ります。
7人乗り×デザイン性重視なら「e-POWER AUTECH」
7人乗りでとにかく見た目の高級感を重視するなら、e-POWER AUTECHを選ぶと良いでしょう。LUXIONのような先進安全装備は搭載されていないものの、見た目はセレナの中でも抜群の上質感と存在感です。トヨタの「アルファード」と並んでも遜色ない高級感を醸し出しています。
8人乗り×デザイン性重視なら「ハイウェイスターV」
セレナで圧倒的に人気の高いグレードが「ハイウェイスター」シリーズです。5代目セレナでも、ハイウェイスターは売上の8割以上を占める存在でした。
ハイウェイスターは機能面よりデザイン性を重視したグレードです。専用のエアロパーツを装着するなど、内外装のデザインが変わります。また全長と全幅が下のグレードより大きいです(室内寸法は同じ)。リセールバリューも高いグレードなので、デザイン性重視の人に限らず、早めに乗り換えたい人にもおすすめです。
8人乗り×コスパ重視なら「XV」
「ハイウェイスターV」とその下のグレード「XV」との差は、ほとんど内外装の違いに限られます。内外装以外で異なるのは、フロントガラスの遮音性の有無、撥水シート、ホイールの種類くらい。両者の価格差は18万円程度なので、「デザインにそこまでの金額を払いたくない」「コスト重視で乗り潰したい」という人はXVでも十分でしょう。
Q. ガソリンモデルとe-POWERならどっちがおすすめ?
ガソリン車と日産のハイブリッドモデル「e-POWER」の差額は、同じグレードで考えると約40万円。例えばXVで比較してガソリン代を試算した場合、以下のような差があります。
XV(2WD) | e- POWER XV(2WD) | |
---|---|---|
燃費(WLTCモード) | 13.0km/L | 19.3km/L |
1万キロ走行に必要なガソリン | 約769L | 約518L |
ガソリン代 |
13万1499円 | 8万8578円 |
上記試算例では、1万キロ走行するためのガソリン代に約4万3000円の差がありました。年間走行距離を1万キロとした場合、約10年間乗ると車両価格の差を埋められる計算です。どちらを選ぶかは、まず年間の走行距離・何年乗るかを踏まえて考えましょう。
ただしe-POWERの魅力は、燃費性能だけではありません。走行の静粛性やスムーズな走りだしもe-POWERの強みです。またe-POWERの方がリセールバリューも高いので、そういった点も含めて検討しましょう。
予算が厳しいなら中古もチェック!
ここまでの内容をまとめると、新型セレナは以下のようなポイントで選ぶのがおすすめです。
- 予算400万円以上なら7人乗り
- 上質感や先進装備が欲しいなら7人乗り
- 実用性重視なら8人乗り
そうは言っても、セレナはエントリーグレードで300万円近くとやや高価であり、予算ギリギリの人や予算オーバーという人も多いでしょう。
そういった場合は、ぜひ中古車もチェックしてみてください。中古車ならお買い得になった型落ちモデルが多く出回っており、モデルチェンジ後の現在は「登録済み未使用車」(※)も多いです。時期によっては現行モデルの未使用車も出回っていますので、「新型を短い納期で手に入れたい」という人も定期的に在庫をチェックしてみてください。
※車両登録済みで中古車扱いだが、実際の運航には使われていない車両のこと
中古車でセレナを買う場合は2018年8月に追加されたハイフェスタ―Vが狙い目です。
セレナのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和4年12月(2022年12月)〜現在
- 新車時価格
- 276.9万円〜479.8万円
セレナの在庫が現在751件あります
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