トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット徹底比較!人気のBセグメントコンパクトカー対決

自動車ニュース / ガリバー

2020.4.9

トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット徹底比較!人気のBセグメントコンパクトカー対決

トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット徹底比較!人気のBセグメントコンパクトカー対決

トヨタ ヤリスとホンダ フィットを徹底比較。
燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から調査した。
永遠のライバルともいえる両車だが、その方向性は全くと言っていいほど異なる。
ヤリスの魅力は、スポーティな走りと低燃費、安全性能。フィットの魅力は、快適な乗り心地と広い室内空間だ。何を重視するかによって、選ぶべき車が変わるだろう。

この記事の目次 CONTENTS
ヤリスの特徴
フィットの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ヤリスは、2020年2月に国内初投入となった新型車だ。
ヤリスという車名は国内では初となるが、事実上、国内ヴィッツのフルモデルチェンジ版だ。
もともと、欧州などで1999年からヤリスの名で発売されていた車種を、日本ではヴィッツとして発売していた。
今回のモデルチェンジで、日本での車名をヤリスに統一したことになる。
ただ、国内では3代目ヴィッツがヤリスと共に併売されているため、少々話がややこしくなっている。
おそらく、しばらくすると3代目ヴィッツは姿を消すだろう。

新型ヤリス

新型ヤリスは、新開発のGA-Bプラットフォームを採用した。
GA-Bプラットフォームは運動性能を重視し、大幅な低重心化が施されているのが特徴だ。
さらに、従来アクアなどに搭載されていた1.5Lハイブリッドシステムも刷新。
1.5Lエンジンも、新開発の直列3気筒エンジンM15A型へ変更されている。
その結果、燃費性能は36.0km/L(WLTCモード)を達成。
この燃費値は、世界の自動車メーカーを驚愕させるレベルだ。
ほぼ同時に発売されたライバル車、ホンダ フィットの燃費値は29.4㎞/L。
トヨタのハイブリッド技術は、どのメーカーも追随できないレベルに到達したといえる。

一方、4代目新型フィットも2020年2月に登場。
この4代目フィットは、発売前から不運に見舞われた。
同じホンダの軽自動車、N-WGNが一部部品のトラブルによりリコールしたのだ。
新型フィットも同様の部品を使っていたため、2019年10月頃としていた発売日が大幅に遅れた。

そんな4代目フィットは、3代目を真っ向から否定するようなコンセプトで登場した。
こだわったのは、数値よりも「心地よさ」。

新型フィット

3代目は、ライバル車であるアクアと世界トップレベルの燃費値を争ったが、4代目は新開発のハイブリッドシステムを搭載しながら、新型ヤリスとの燃費争いを回避した。
4代目の燃費は29.4km/Lとなり、ヤリスより20%以上低い数値にとどまっている。

今回は、永遠のライバルといえる人気のBセグメントコンパクトカー同士を徹底比較評価する。

ヤリスの特徴

世界ナンバー1を目指した新世代コンパクトカー

新型ヤリスは、世界トップレベルのコンパクトカーを目指した。
多くの部分で優れた性能を誇っているが、中でもとくに優れている点が3つある。

新型ヤリス

まず1つ目は、新開発のGA-Bプラットフォームを採用し、低重心化したことにより実現した走行性能だ。
2つ目は燃費性能。
1.5L直3エンジン、ハイブリッドシステムを新開発し、他メーカーの追随を許さない世界トップレベルの36.0km/L(WLTCモード)という低燃費を実現した。
そして3つ目は、高級車並みの予防安全装備だ。
昼夜対応の歩行者検知式自動ブレーキの他に、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能を用意している。

フィットの特徴

「心地よさ」を重視し、乗り心地や静粛性を向上

4代目フィットは、3代目と大きく方向性を変えた。
スポーティさと世界トップレベルの燃費値を重視した3代目に対して、4代目は「心地よさ」を重視。
ゆるキャラ系のデザインへと変貌を遂げ、走行性能も3代目フィットのようなシャープさは影を潜めた。

新型フィット

その代わり、乗り心地や静粛性は向上している。
また、燃費数値へのこだわりも捨てた。
新開発のハイブリッドシステムを搭載するも、燃費値は29.4km/L(WLTCモード)。
ライバルであるヤリスより20%以上低い燃費値になった。

1.燃費比較

ヤリスの評価は4.5点
フィットの評価は3点

世界が驚愕する超低燃費のヤリス。トヨタとの燃費対決から撤退したフィット

新型ヤリスハイブリッドの燃費値は36.0km/L(WLTCモード)。
アクアなどに搭載されていたハイブリッドシステムから一新、バッテリーは、ニッケル水素からリチウムイオンに変更された。
さらに、エンジンも新開発の1.5L直列3気筒M15A型に変更された。
従来のシステムよりEV走行する頻度が多くなっており、低燃費化が図られている。
速度が低めの郊外路では、実燃費40.0km/Lを超える燃費値を記録したほどだ。

ガソリン車については、1.5Lと1.0Lが用意されている。
新開発の直3 1.5Lエンジンの出力は120ps&145Nmで、燃費は21.6km/L。
直3 1.0Lエンジンの出力は69ps&92Nm、燃費は20.2km/Lだ。
燃費はまずまずだが、どちらもアイドリングストップ機能が装着されておらず、環境性能面で疑問が残る仕様になっている。

ヤリスのエンジン

一方、新型フィットのハイブリッド車は、e:HEVと呼ばれるようになった。
ハイブリッドシステムは、アコードなどに搭載されていた2モーター式SPORT HYBRID i-MMDと同じようなシステム。
基本的にエンジンは発電で、モーターで走行する。
ただし、高速クルージングなどモーターよりエンジンで走行した方が効率がよいとコンピューターが判断した場合、モーターではなくエンジン直結で走行する。
燃費値は29.4km/L。
燃費値は、ヤリスより約20%も低い数値だ。
新型フィットは心地よさを重視したため、燃費値は追わなかった。
それは、トヨタとの燃費争いから撤退したようにも見える。

ガソリン車については、1.3Lのみ。
出力は98ps&118Nmで、燃費は20.4km/Lだ。
このガソリン車も燃費性能にはあまりこだわっていないようで、ヤリスのアイドリングストップ機能が無い1.5Lエンジンよりも燃費が低い。

フィットのエンジン

燃費にこだわり続けるトヨタに対して、燃費戦争から撤退したホンダという構図が、ハイブリッド車、ガソリン車とも明確になっている。

2.価格比較

ヤリスの評価は3点
フィットの評価は3.5点

フィットのほうが標準装備は充実

ヤリスの最上級グレード、ハイブリッドZの価格は2,295,000円。
フィットの最上級グレード、e:HEV LUXEの価格は2,327,600円となった。
価格差は4万円弱。
フィットが若干高めの価格設定になっている。

標準装備はフィットの方が充実している。
ヤリスになくフィットのe:HEV LUXEに標準装備されているのは、運転席&助手席シートヒーター、本革シート、16インチアルミホイール、VGR(可変ステアリングギアレシオ)、LEDフォグランプなど。
ガソリン車は装備類が若干異なるが、同様の傾向だ。

3.購入時の値引き術

ヤリスの評価は2.5点
フィットの評価は2.5点

両車共に、わずかだが値引きが期待できる

ヤリス、フィット共に、2020年2月に登場したばかりのモデルだ。
こうしたフルモデルチェンジ直後は、しばらくの間、値引きを引き出すのは難しい。

ところが、2020年はやや異なる傾向になりそうだ。
2020年の新車販売は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済の低迷、消費税アップなどにより、かなり厳しい環境となっている。
販売台数が激減しているので、買い手有利なマーケットになるだろう。

こうなると、売り手側は少ない顧客を逃がしたくないので、新型車であっても値引き対応するしかない状態になる。
とはいえ、新型車なのでガードは固い。
このガードを崩すためには、ライバル車同士の競合が重要になる。

もしヤリスが本命であれば、必ず先にフィットの見積りを取り、商談に向かいたい。
先にフィットの見積りを取るのは、ヤリスが本命だと営業マンに悟られないためだ。
フィットの見積りは、ヤリスの営業マンに開示してはダメ。
あくまで手元にあることだけ意識させて、商談をしよう。
ヤリスの営業マンは「フィットはどれくらい値引きしましたか?」と聞いてくるはずだが、ここで正直に話してはダメ。
「『今週中に決めてくれるなら、特別に値引きします』と言っていましたよ。想像以上の値引きでした」程度にして、揺さぶりをかけるとよい。
「フィット以上の値引きを出すので、値引き額を教えてください」と言われても、教えるのはNG。
「ヤリスも見に行くと言ったら、『見積書は絶対見せないでください』と言われている」と断るとよい。
こうした駆け引きを繰り返すと、徐々に値引き額がアップしていくだろう。
何もしなければ値引きはゼロになるので、必ずライバル車同士を競合させたい。
とはいえ新型車なので、大幅値引きは期待できない。

なお、フィットが本命の場合は、この逆のパターンで商談すればよい。

4.デザイン比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は4点

スポーティな走りを期待させるヤリス。ゆるキャラ系のフィット

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。
大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。
鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!するイメージでデザインされた。
大きく口を開けたようなバンパー&グリルデザインに、ツリ目でキレのあるシャープなヘッドライトは、スポーティさを表現。

ヤリスのフロントフェイス

ボディ下部に向けて広がるデザインは、安定感あるシルエットを生み出している。
そしてリヤフェンダーは、やや張り出したディテールをもち、筋肉質な力強さを表現している。
スポーティさを前面に出したデザインといえる。

対するフィットのデザインは、「用の美・スモール」。
ぬくもりを感じさせる表情で、一緒にいたくなる安心感と親近感を表現した。
このデザインは、ゆるキャラ的。
人を威圧するカッコ良さをもつヤリスとは対照的で、肩の力が抜けた多くの人に好まれるデザインだ。
ヘッドライトは、プロジェクタータイプのLEDを採用。
ハウジングをブラックアウトし、瞳のイメージを強調している。
デイタイムランニングランプとターンランプは、人の目を縁取ったかのように配置。
デイタイムランニングランプは笑顔、ターンランプはまばたきにも似た表情を醸し出している。
人の顔のような優しさを感じさせるデザインだ。

フィットのフロントフェイス

ヤリスとフィットでは、デザインの方向性が大きく異なる。
ざっくり言えば、ヤリスはスポーティ系、フィットはカワイイ系になる。
こうしたテイストは、まさに好み次第。
どちらも個性的で優れたデザインといえる。

5.室内空間と使い勝手

ヤリスの評価は3点
フィットの評価は4.5点

室内空間と使い勝手は、心地よさにこだわったフィットの圧勝

ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。
対するフィットは、全長3,995×全幅1,695×全高1,540mm、ホイールベース2,530mmだ。
数値的には、ほぼ同等。
ところが、室内空間はフィットの圧勝だ。

居住性で大きく差が付いているのが、リヤシート。
ヤリスは燃費や走行性能を高めるために、全高をやや低めに設定している。
そのため後席頭上スペースは、かなりタイト。
さらに足抜き性が今ひとつで、リヤドアの開閉角度も小さめなので、大柄な人やお年寄りは乗り降りがしにくい。

ヤリスの後席
フィットの後席

また、前席からの視界もフィットのほうが良好だ。
Aピラーを極細化する技術により死角が少なくなっている。
安全運転にも貢献しており、開放感あるドライブが可能だ。

ヤリスの内装
フィットの内装

そして、荷室やシートアレンジもフィットのほうが優れている。
リヤシートが跳ね上がる機能もあり、荷物に合わせて色々なアレンジが可能なのだ。

ヤリスの荷室
フィットの荷室

ヤリスのハイブリッド車の美点は、オプションだが100V・1500Wのアクセサリーコンセント。
非常時などには、スマートフォンだけでなく、家電などへの電力供給が可能になる。

6.安全装備の比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は3.5点

クラスを超えた予防安全装備を得たヤリス

新型ヤリスは、クラスを超えた高いレベルの予防安全装備が用意された。
この予防安全装備のメインシステムでは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式を継続採用しながら、検知能力を大幅に向上。
重要な自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できる。
この機能だけでも、クラストップレベルだ。
しかしさらに、クラスを超えた機能を搭載している。
交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能だ。
多くの高級車がある中で、ヤリスが先駆けてトヨタ車で初めて搭載した。
まさに高級車並みの予防安全装備といえる。

ただ残念なのは、こうした装備が標準装備でなく、オプション設定であるケースが多いことだ。
自動ブレーキを含む予防安全装備「トヨタセーフティセンス」でさえ、オプション設定どころか装備できない車種が用意されている。
「安全は顧客がお金をさらに払って担保しろ」というメッセージとも受け取れる。
本来ならば、人を傷つけてしまうかもしれない商品を売って利益を上げている自動車メーカーは、自らの社会的責任として、安全を担保しなくてはならないはずだ。
こうしたトヨタの姿勢さえなければ、間違いなくヤリスは、現在コンパクトカーナンバー1の予防安全性能をもつ。

対する新型フィットは、ホンダの予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が新世代システムへとバージョンアップされた。
従来の単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせから、ワイドビューカメラとソナーの組み合わせに変更。
その他、夜間の歩行者と昼間の自転車も検知する自動ブレーキを備え、11種類の予防安全機能をもつ。
ただ、ホンダセンシングの機能だけでは、やや物足りない。
後側方車両接近警報や後退時車両接近警報などの機能も欲しいところだ。

フィットについては若干足りない機能があるものの、美点はホンダセンシングが全車標準装備化されていること。
どのグレードを買っても、同じ安全性能をもつのは安心できる。

7.走行性能の比較

ヤリスの評価は4.5点
フィットの評価は4.5点

スポーティな走りを追求したヤリス。のんびり、心地よいフィット

新型ヤリスのハイブリッド車は、かなり爽快でスポーティな走りが可能だ。
これに大きく貢献しているのが、新開発されたGA-Bプラットフォーム。
このプラットフォームは、車体の重心を大幅に下げたことで、基本的な運動性能を大幅に向上した。
加えて、ハイブリッド車用の大きく重いリチウムイオンバッテリーをリヤシート下付近に設置。
より低い場所に重いバッテリーを設置することで、さらに重心を下げている。
FF(前輪駆動)車は前方部が重くなるという構造的な課題も、リヤシート下付近に設置したことで改善した。
重心が下がり、前後の重量バランスがよいヤリスハイブリッドの走行性能は、非常に安定している。
ハンドリング性能もシャープな味付けがされていることもあり、かなりスポーティな走りが楽しめる。

ヤリスのシステム出力は116psと、ヴィッツハイブリッドの100psに比べ、かなりパワーアップした。
しかも、かなりモーターの存在感が強いため、アクセルレスポンスもよく、気持ちのよい加速が楽しめる。
ヤリスはかなりスポーティな味付けが施されている。
サスペンションは引き締められていて、乗り心地はやや硬め。
だが、路面追従性が良好なので、不快な硬さではない。
この運動性能もクラストップレベルといえるもので、運転していてかなり楽しい。
走りが良くて、燃費がよいのだから満足度は高い。

新開発の1.5L直3エンジンを搭載したヤリス1.5Lガソリン車の出力は、120ps&145Nmとなった。
レヴリミットが6,600回転と、今時のエンジンとしては、かなり高回転型。
高回転域まで、気持ちよく伸びるタイプのエンジンかと思っていたのだが、やや眠たい感じの回転フィールで、スポーティな印象はあまり感じられなかった。
ただ、ハイブリッド車より車重が60~70㎏程度軽いこともあり、ガソリン車もパワフルに感じる。カーブなどでの軽快感もある。

ヤリスの運転席

新型フィットのハイブリッド車、e:HEVのモーター出力は、109ps&253Nm。
基本的にモーター走行が主となるが、あまりモーター感のないフィーリングだ。
似たハイブリッドシステムを使うノートe-POWERは、アクセルを少し踏んだだけでも、ドンっというモーター特有の大トルク感があった。
しかしフィットe:HEVは、そんなモーターの大トルク感がほとんどなく、スムーズにスルスルと走り出す。
これは心地よさにこだわった結果で、あえてモーターの強烈な存在感を消しているのだ。
こうしたパワーユニットのフィーリングは、ヤリスとも異なる。
フィットe:HEVは、パワーユニットの存在感が控えめだ。

心地よさを目指したことにより、フットワークもヤリスとは大きく異なる。
フィットは、キビキビとしたスポーティなハンドリングではなく、良い意味で適度にダルなハンドリングとなっている。
クルマが穏やかに動くので、ヤリスのようにガンガン走りたくなるクルマではない。
のんびり、ゆったり流す気持ちよさを味わえるハンドリング性能だ。
乗り心地も同様。
どちらかというと、やや柔らかめな乗り味をもつ。
静粛性も高く、肩肘張らない心地よさが魅力だ。
ちょっと脱力感があるというべきなのか、リラックスして乗れるクルマに仕上がった。

フィットの1.3Lガソリン車は、基本的にe:HEVと同じ乗り味。
静粛性や乗り心地面では、少しe:HEVの方が優れている印象だ。
1.3Lエンジンの出力は、98ps&118Nm。可もなく不可もなくといったエンジン。
価格重視でのんびり走るという人に合うだろう。

フィットの運転席

ヤリスとフィットでは、目指す走行性能の方向性が異なる。
また、どちらも高い完成度を誇るため、甲乙つけ難い。
買う側の好みで評価が変わる。
ガンガン気持ちよく走るクルマが好きならば、ヤリスハイブリッドがベストな選択。
スポーティな走りというよりは乗り心地重視、心地よく走りたいというのであれば、フィットe:HEVがよい。

8.リセールバリュー比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は3.5点

ハイブリッドモデルは、さらに高値傾向

新型ヤリスは、ヴィッツの後継モデルだが、車名も新しいのでまだ中古車マーケットで相場が形成されていない。
加えて、完全にブランド力を失っていたヴィッツに比べると、高いブランド力を得られそうなモデルなので、今後、高めのリセールバリューが期待できそうだ。
しばらくの間は中古車の流通量も少ないので、高値維持になると予想できる。

新型フィットのリセールバリューもヤリス同様に、高いリセールバリューが期待できそうだ。
4代目となった新型フィットは、従来とはデザインやコンセプトなどを大きく変えている。
こうした新たな方向性が支持されれば、従来のフィット以上のリセールバリューが期待できだろう。

両車共に、特に高いリセールバリューが期待できるのはハイブリッド車だ。
装備面では、どちらも豪華装備のオプションを少なくして、グレードで分類している。
プラス査定になるのは、ナビゲーション程度。
ヤリスでは最上級グレードのZ系、フィットではSUVテイストをプラスしたCROSSTAR、最上級グレードのLUXEがより高いリセールバリューになる可能性が高い。

9.まとめ・総合評価

ヤリスの総合点は点29.5/40点
フィットの総合点は点29/40点

方向性の違う個性をどう捉えるかで、選択が異なる

ヤリスハイブリッドのメリット・デメリット、方向性を端的にまとめると、「スポーティな走りで超低燃費、しかもクラスを超えた安全性能。でも、室内スペースはややタイト」となる。

フィットe:HEVは、「適度にダルで心地よい乗り心地と静粛性、運転がしやすい視界と広い室内と使い勝手。そして、そこそこの燃費性能と安全性能」だ。

それぞれ、目指しているクルマの方向性が異なるので、買う側のニーズで評価が変わってくる。
ヤリスハイブリッドの走行性能と燃費、安全性能は突出してよい。
こうした部分に響くのなら、ヤリスということになるだろう。
フィットe:HEVは、ガンガン走れる走行性能より日々の快適性重視。
「日常使いにおいて利便性が高い方がよい。燃費と予防安全性能は、中の上であれば十分」というのであれば、フィットe:HEVという選択になるだろう。

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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