スズキ ハスラー新旧比較レビュー!よりユニークに、力強さもアップ

自動車ニュース / ガリバー

2020.3.13

スズキ ハスラー新旧比較レビュー!よりユニークに、力強さもアップ

スズキ ハスラー新旧比較レビュー!

スズキ ハスラーの新旧比較レビュー。
2020年1月に6年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたハスラー。
ハイト系ワゴンのボディ形状にSUV風のデザインや機能がプラスされた斬新なスタイルでデビュー以来、人気を集めてきた。
安全性能や走行性能が大幅に進化した2代目ハスラーと、完成度の高いデザインとお買い得感が魅力の初代ハスラーを、内装・外装、安全装備面で比較評価する。

この記事の目次 CONTENTS
スズキ ハスラーの歴史・概要
コンセプト&外装デザイン
内装&装備
走り・メカニズム
おすすめは2代目ハスラー?初代ハスラー?
新車値引き交渉のポイント
スズキ ハスラーの価格・スペック

スズキ ハスラーの歴史・概要

2代目となるスズキ ハスラーは、2020年1月にフルモデルチェンジした。
初代ハスラーは、2014年1月登場なので、6年ぶりのフルモデルチェンジだ。

初代ハスラーの初披露は、デビュー直前の2013年10月に行われた東京モーターショーだった。
ハイト系ワゴンのボディ形状をもちながら、SUV風のデザインや機能がプラスされたその姿は、今まで見たことのない斬新さをアピールした。

当時は軽自動車というと、生活感のあるモデルがほとんど。
しかし、ハスラーはその斬新なスタイルで「このクルマに乗ってどこか遠くへ行きたくなる」、そんな気持ちにさせてくれた。
当然、話題の中心となる。軽自動車が、こうしたモーターショーで注目されるのは稀だ。
そして、ハスラー熱は冷めることなく、発売日を迎える。
ハスラーは発売直後から大ヒットモデルとなり、大量のバックオーダーを抱え、納期は長期になった。

初代ハスラー

ハスラーのベースとなっていたのは、同じハイト系ワゴンのワゴンRだ。
当時の流行は、すでにハイト系からN-BOXのようなスーパーハイト系へと移っていた。
そんな中でスズキは、ハイト系のワゴンRは不調から抜け出せない状況で、スーパーハイト系のスペーシアもライバルに比べて超低空飛行を続けていた。
そんな絶不調だったスズキの救世主となったのが、ハスラーだった。

ワゴンRとハスラーは、基本骨格などが共通化されている。
この2台を姉妹車として扱い、販売台数を合算すると2014年度は約27万台になる。
これは、軽自動車ナンバー1に輝いたタントの約21万台を大幅に上回る。
モデル末期となった2018年度でも、この2台で約17万台を販売。
軽自動車販売台数ランキング2位となったスペーシアの約16万台を上回っている。

スズキを支えるハスラには、2代目もかなり気合の入ったフルモデルチェンジが行われた。
2代目新型ハスラーは、「もっと遊べる!もっとワクワク!!もっとアクティブな軽クロスオーバー」をコンセプトに開発されている。

2代目ハスラー

デザインは、キープコンセプト。
角を落としたスクエアなシルエットに、大型の丸形ヘッドライトを組み合わせている。
変更されたのはエンジンフード。より高くなり、より大きな顔になった。
さらに、アンダーガードやフェンダーガードといったSUV感をアピールするパーツが、より存在感を主張し、逞しさをアピールしている。

また、重要車種ということもあり、新型エンジンとCVTを搭載。
全車マイルドハイブリッドシステムを搭載し、クラストップレベルの燃費値となった。

コンセプト&外装デザイン

可愛らしさを感じる初代、タフネスさ満点の2代目

2代目ハスラーのデザインは、初代のイメージを継承したキープコンセプトだ。

2代目の特徴は、フードの位置を高くしたことで顔が大きくなっていること。
顔が大きくなったことで、やや迫力が増している。
さらに、バンパー下部へのボリュームをアップし、アンダーガードやフェンダーガード、ヘッドライトもやや大型化されている。

こうしたテイストの変更により、2代目はかなりタフネスさを増している。
男っぽさを感じるデザインだ。
コンセプトは「もっと遊べる!もっとワクワク!!もっとアクティブな軽クロスオーバー」となっている。

2代目のフロントフェイス

一方、初代のコンセプトは「アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー」だ。

軽自動車に求められる広い室内空間と使いやすさに加えて、アウトドアなどにも対応する利便性やデザインもプラス。
最低地上高を180mmとして、悪路走破も高めているのも特徴だ。

デザインは、Aピラーを立ててロングルーフ化。
角を丸くしたスクエアなシルエットをもつ。
フロントフェイスには、細い横長がグリルのサイドに丸形ヘッドライトをプラス。四角いシルエットに、丸型ヘッドライトの組み合わせが、独特の可愛らしさを感じさせる。
軽自動車にありがちな、生活臭を感じさせないデザインだ。

初代のフロントフェイス

意外なほどデザインの賞味期限が長い、初代ハスラー。
今でも古臭さは感じない。可愛らしさがあり女性的でもある。

対して、2代目はオリジナリティを高めるためか、ややコッテリ感が強い。
タフネスさがあり、男性的でもある。

内装&装備

スッキリとした好感度の高い初代、オリジナリティにこだわりすぎた2代目

2代目ハスラーの内装は、かなり個性的だ。
インパネデザインには、タフな世界観を演出する3連インパネカラーガーニッシュを採用。
ボディカラーはオレンジやブルー、ホワイトのカラーに塗色されており、かなりオリジナリティの高いデザインになっている。

これをタフネスと見るべきか、ゴチャゴチャしていると感じるかは、人それぞれといったところだが、やや狙いすぎ、という印象が強い。

2代目の内装

装備面では、新開発9インチHDディスプレイ搭載のメモリーナビゲーションを用意。
大型で視認性がよく、Apple CarPlay、Android Autoに加え、汎用性の高いSmart Device Linkにも対応している。
スマートフォンとの連携は良好だ。

また、予防安全装備で重要な歩行者検知式自動ブレーキは、昼間の歩行者だけでなく夜間検知にも対応。
サイド&カーテンエアバッグも全車標準装備されている。

ターボ車には、全車速追従式クルーズコントロールが用意されており、高速道路などでの疲労軽減に貢献してくれる。
また、クルマを俯瞰から見た映像に変換し、周囲の障害物などをひと目で確認できる全方位モニターも用意。見通しの悪い場所で、人などが近づいてくると警報を発する「左右確認サポート機能」も前後に装備している。

対して初代の内装は、水平基調で広さをアピールする。
オレンジやホワイトといった塗装が施されたカラーパネルを装備し、独自の世界観を演出。
シートには、車体色によりオレンジ、ブルー、ピンク、ホワイトなどのシートパイピングを採用し、オシャレな空間となった。
また、ヘッドランプのデザインと共通したイメージのエアコンルーバーリング、メーターリング、スピーカーリングも採用されている。

初代の内装

初代の予防安全装備は、年式により大きく異なる。
初期のモデルは車両のみの自動ブレーキだったが、2015年12月の改良で歩行者検知ができる「デュアルカメラブレーキサポート」を設定。
安全装備は改良を重ね、徐々に進化している。
ただし、サイド&カーテンエアバッグは標準装備されていない。

初代と2代目のインテリアデザインは、外観デザイン同様、好みが分かれるところだ。
2代目はオリジナリティを高めるために、かなりコッテリとしたデザインになった。
初代のスッキリ系デザインが好みという人にとっては、2代目はかなりゴチャゴチャした印象があるだろう。

安全装備面では、設計の新しい2代目ハスラーの圧勝。
夜間の歩行者検知やサイド&カーテンエアバッグの標準装備化は、重要なポイントだ。
安全性能を重視するなら、間違いなく2代目ハスラーになる。

走り・メカニズム

新エンジン&CVT、高剛性ボディの恩恵ですべての面で上回る2代目

2代目ハスラーは、新プラットフォームの採用により、ホイールベースを35mm延長。
これにより後席乗員の足元空間を確保、前席は左右乗員間距離を30mm拡大し、より広い室内スペースとした。

初代の後席
2代目の後席

さらに、ボディ剛性を大幅に向上するために、バックドア、センターピラー、サイドドアを環状骨格構造化し、スポット溶接部に構造用接着剤をスズキで初めて採用した。
その他、さまざまな技術を採用し、非常に強固なボディとなっている。

また、静粛性を高めるために、こもり音や雨音を低減する「高減衰マスチックシーラー」を軽自動車で初めて採用するなど、防音材や遮音材を最適に配置した。

こうした新技術の投入により、2代目はクラストップレベルの乗り心地と静粛性を確保。
パワフルなターボ車なら、ロングドライブでも快適に移動できるモデルになっている。

エンジンは、新開発のR06D型に変更。
スズキの軽で初のデュアルインジェクションシステム、クールドEGRを採用し、ミッションも軽量・高効率の新開発CVTが組み合わされている。
さらに、マイルドハイブリッドシステムも制御を最適化。
その結果、クラストップレベルの25.0㎞/L(WLTC)という低燃費を実現した。
なお、2代目はマイルドハイブリッド車のみの設定となっている。

2代目のエンジン

一方、初代ハスラーは、一般的なガソリンエンジンと減速エネルギーを活用し低燃費化したエネチャージを採用した2タイプのエンジンを用意。
その後、2015年5月の改良でモーター機能付き発電機ISGを使ったSエネチャージを装着。
このSエネチャージモデルは、ISG効果によりエンジン始動時のキュルキュルといったセルモーターの音や振動がなく、非常に静かで快適なモデルとなった。
燃費性能は、最終モデルで32.0㎞/L(JC08)まで向上している。

初代のエンジン

初代ハスラーの乗り心地は、やや硬め。
大径タイヤを装備したこと、最低地上高180mmにするために全高が高くなったことが影響している。
ちょっと、ゴツゴツとした路面の凹凸を拾いやすいタイプだ。

初代、2代目共に、優れているのは最低地上高を180mmと高く設定したこと。
ベースはワゴンRだが、ワゴンRでは走れないようなラフロードも走行が可能となっている。

また、4WD車には滑りやすい急な下り坂を降りるときに、ブレーキを使わずに車両を一定の微低速でコントロールするヒルディセントコントロールを用意。
滑りやすい路面での発進時に、エンジントルクやブレーキが効果的に作動させスムーズな発進をサポートする制御であるグリップコントロールも備わっている。
デザインだけでなく、悪路走破性も高い。

おすすめは2代目ハスラー?初代ハスラー?

安全・走行性能重視なら2代目、デザイン&価格重視なら初代

当然のことながら、設計が新しい2代目ハスラーがほぼすべての面で初代を上回る。
とくに、大差となっているのが安全性能と走行性能だ。
夜間の歩行者検知が可能になった自動ブレーキが用意されていたり、サイド&カーテンエアバッグが標準装備されていたりと、その差は歴然。

また、乗り心地や静粛性も2代目は、もはや1クラス以上上のレベルになっていて、軽自動車の中でもトップレベルだ。
初代では、太刀打ちできないレベルに到達している。

初代の運転席
2代目の運転席

一方で、進化幅の少ない部分やデザインなどに関しては、価格が安くなっている初代ハスラーという選択肢もありだ。
燃費部分はSエネチャージ搭載モデルなら、それほど大きな差はない。

デザインについても、初代はなかなか完成度が高く、いまだに古臭く見えない。
また、初代は旧型になったことで、お買い得感が増している。

2019年式だと、ほぼ新車と同じコンディションの未使用車の流通が多い。
未使用車ながら旧型なので、当然、リーズナブルな価格設定がされている。
初代を検討するなら、この未使用車を中心に考えるとよいだろう。

初代ハスラーは人気モデルだったこともあり、リセールバリューもやや高め。
軽自動車全般に言えることだが、年式が古くなっても価格はあまり下がらない傾向にある。
たとえば、2014年式だと80~110万円がボリュームゾーン。ところが、2019年式だと110~140万円がボリュームゾーンになる。
5年も古くなっているのに、中古車価格は30万円位しか安くないのだ。

2014年式だと、歩行者検知式自動ブレーキ、Sエネチャージも非装着で性能面では大きな差になる。
さらに、故障や修理リスクを考えると、多少無理してでも2019年式を選んでおいたほうがよい。

新車値引き交渉のポイント

新型ダイハツ タフトの登場後に期待

新型ハスラーは、登場したばかりの新型車であり、しばらくの間値引きは期待できない。
現在あるバックオーダーがなくなるには、恐らく半年から1年位かかるだろう。
一般的にはバックオーダーがなくなり、納期まで1ヶ月程度になれば値引きのチャンスになる。

ただ、今回のハスラーはちょっと事情があり、2019年半ば頃に山場を迎えそうだ。
従来、ハスラーと直接的なライバル車はなかったのだが、ダイハツがついに直接のライバルとなる新型タフトを年内半ばごろに投入する予定なのだ。
こうなると、状況は一変する。

新型タフトの見積りを先に取り、新型ハスラーと競合させれば、顧客の取り合いになり、値引きが拡大するからだ。
新型ハスラーで値引きを期待したいのであれば、新型タフトが投入されるまで待つことが重要だ。

スズキ ハスラーの価格・スペック

  • HYBRID G 2WD:1,365,100円/4WD:1,499,300円
  • HYBRID Gターボ 2WD:1,459,700円/4WD:1,593,900円
  • HYBRID X 2WD:1,518,000円/4WD:1,652,200円
  • HYBRID Xターボ 2WD:1,612,600円/4WD:1,746,800円
代表グレード ハスラーX HYBRID  FF(前輪駆動)
ボディサイズ 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm
ホイールベース 2,460mm
最低地上高 180mm
車両重量 820kg
乗車定員 4名
燃費 25.0 km/L(WLTCモード) 30.4 km/L(JC08モード)
エンジン 型式 R06D型 直列3気筒 DOHC12バルブ
総排気量 0.657L
最高出力(kW/rpm) 36<49PS>/6,500
最大トルク(N・m/rpm) 58<5.9kg・m>/5,000

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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