ジープ レネゲードクライスラーのジープブランドでコンパクトSUVである「レネゲード」。
日本でもコンパクトなサイズであることから、徐々に人気が出てきている。

そんなレネゲードに、限定モデルとなる「ジープ レネゲード トレイルホーク・ビーツ・エディション(Jeep Renegade Trailhawk Beats Edition)」を設定し発売を開始した。合計200台の限定販売となる。

コンパクトSUVながら、本格的4WDシステムを搭載したレネゲード トレイルホーク


ジープ レネゲードは、2015年に日本に上陸した。レネゲード トレイルホークのボディサイズは、全長4,260mm×全幅1,805mm×全高1,725mm。レネゲードの全長は4,260㎜となっていて、BセグメントのコンパクトSUVとなっている。このクラスに属する輸入車は、プジョー2008やルノー キャプチャー、アウディQ2。国産車では、マツダCX-3やホンダ ヴェゼルなどが同じクラスだ。

ただし、全長が同じでも各車個性があるのが特徴で、レネゲードはやや全幅が広く、全高が高い。多くの立体駐車場には対応しにくいボディサイズだが、オフローダー系のタフで力強いフォルムをもっている。また、フィアット500Xとは、基本骨格部分を共用する姉妹車関係にある。

<関連記事>
「ややお買い得な2つの特別仕様車を設定」ルノー キャプチャー購入ガイド

限定車のベース車両となったトレイルホーク

レネゲードには、3つのグレードが用意されている。その中で、ロンジチュードとリミテッドには、1.4Lターボエンジンが搭載され140ps&230Nmを発揮。ミッションは6速DCTで、燃費はロンジチュードが15.5㎞/Lでリミテッドが14.6㎞/Lとなっている。

ジープ レネゲード限定車のベース車両となったトレイルホークには、直4 2.4Lエンジンを搭載。175ps&230Nmを発揮。なんと、9速ATという贅沢な組み合わせだ。ポイントは、このトレイルホークのみ4WD車となっている点だ。多くの輸入車のコンパクトSUVは、FF車のみという設定。さらに、レネゲード トレイルホークには、セレクテレインシステムと呼ばれる本格的4WDシステムが採用されている。

この機能は「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」「ROCK」5つのモードを設定。路面状況によって、優れた走破性能を誇る。これは、まさにジープブランドのクルマといった実力をもつ。さらに、ハードなオフロード走行にも対応できるようにアプローチアングルやデパーチャーアングルを十分に確保するため、他のグレードとは異なるバンパー形状をもつ。

しかし、歩行者検知式自動ブレーキなどは装備されておらず、先進予防安全装備面ではやや物足りない状況だ。

<関連記事>
「いかにもアメリカ的センスのミリタリーな限定車」ジープ ラングラー アンリミテッド フリーダム エディション登場!

大迫力のサウンドが楽しめるオシャレなビーツ社製オーディオ装備で価格据え置き!


ジープ レネゲード今回登場した限定車ジープ レネゲード トレイルホーク・ビーツ・エディションは、オーディオブランドのBeats by Dr. Dreのスピーカーなどが装備されたモデルだ。ビーツ社は、ヘッドフォンなどで有名なアメリカのオーディオメーカーで、「b」の文字を大胆に取り入れた優れたデザインで若年層にも高く評価されている。

限定車には、そんなビーツ社製のサブウーハーを含む合計9基のスピーカーをインパネ、フロントドア、リアドアおよびカーゴエリアに配置。大出力506W、8チャンネルのパワーアンプによる大迫力のサウンドが楽しめる仕様となった。

外装色には、オマハオレンジとジェットセットブルーの限定モデル専用のボディカラーを設定し計4色を用意。また、この限定車を購入者には、Bluetoothワイヤレススピーカー「Beats Pill+(ビーツ・ピル+)」をプレゼントしてくれる。

装備充実のお買い得車


ジープ レネゲード限定車ジープ レネゲード トレイルホーク・ビーツ・エディションの価格は3,456,000円となった。なんと、これだけの装備をプラスして、価格据え置きとなっているのだ。 なかなかお買い得感のある設定となっている。

ただ、誰にでもお勧めできるとは言えない。それは、トレイルホークがベース車となっているため、4WD車のみの設定だからだ。このタイプのSUVは、軽快感と安価な価格が魅力のFF(前輪駆動)車がメイン。FFで十分という人にとっては、必要のない4WDがプラスされて高価になってしまう。これは、トレイルホークを売りたいとうジープ側の戦略でもある。

逆に、SUVなので4WD機能が必要で、音楽好きであれば積極的に選びたい仕様だ。

ジープ レネゲード トレイルホーク・ビーツ・エディション概要


車両概要は以下の通り。

限定台数

計200台

ボディーカラー台数内訳

コロラドレッド 50台
オマハオレンジ 65台
ジェットセットブルーメタリック 50台
ソーラーイエロー 35台

車両価格

ジープ レネゲード トレイルホーク・ビーツ・エディション価格:3,456,000円

レネゲードに乗り換える前に今の愛車の買取相場を調べる


執筆者プロフィール
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

こちらの記事もよく読まれています