
- 目次
- ■ 地道にコンパクトトールワゴンクラスを育ててきたスズキだが・・・
- ■ ライバルの迎撃態勢完了!パラレルハイブリッドとは?
- ■ ソリオを選ぶなら。甲乙つけ難いが、上級グレードがオススメ?!
- ■ スズキ ソリオ/ソリオ バンディットの価格
地道にコンパクトトールワゴンクラスを育ててきたスズキだが・・・
ソリオは、このコンパクトトールワゴンクラスにおいてパイオニア的な存在だ。 ソリオの起源ともいえるモデルが、1997年に登場したワゴンRワイドだ。当時、人気絶頂だった軽自動車のワゴンRをベースにボディを拡大し、1.0Lエンジンを搭載した。当時、かなり安易に開発されたモデルのようだったが、スズキはすでにこの頃からコンパクトトールワゴンクラスに目を付けていたのは確かだ。その後、車名は色々変化した。2011年に登場した先代ソリオから、左右スライドドアが装備された。
現行のソリオは2015年に登場。ソリオのボディサイズは、全高を除き非常にコンパクトだ。全長3,710×全幅1,625×全高1,745mmとなっていて、全長と全幅はトヨタ アクアや日産ノートといった売れ筋コンパクトカーよりひと回り小さい。このクラスはAセグメントと呼ばれていて、日産マーチや三菱ミラージュ、トヨタ パッソなどが属している。

この厳しいAセグメントにおいて、ソリオの販売は好調だ。ソリオは他のAセグメント車とは異なり、高い全高とスライドドアというユニークさが際立っている。このユニークさがソリオの強みでもある。
ソリオの販売台数は、2016年4~9月の販売台数は24,516台。前年同月比153.3%と絶好調。登録車の新車販売台数ランキングでは15位! スズキの登録車では、一番売れている。これは、急に売れ出したというよりは、地道に売り続けたことで顧客を増やしていった結果だ。
そんなソリオだが、2016年末からピンチに立たされた。トヨタがダイハツと組んで同じコンセプトのコンパクトトールワゴンである新型トール、ルーミー/タンクという3車種を投入した。なんと、これらのモデルはトヨタの全チャネルで扱われる。このことからも、トヨタは、圧倒的な営業力で、スズキが築いてきたマーケットの顧客を根こそぎ奪う狙いを感じさせる。
ソリオライバルの迎撃態勢完了!パラレルハイブリッドとは?

■トヨタのお株を奪うパラレルハイブリッド
ソリオには、マイルドハイブリッド車があったが、今回のモデルはスズキ独自のパラレルハイブリッドだ。従来のマイルドハイブリッド車は、モーターはあくまでエンジンのアシスト程度の役割しかなかったが、今回のハイブリッド車は約60㎞/h以下で条件がそろえばEV走行が可能になっている。組み合わされたエンジンは、燃費に優れるK12C型デュアルジェットエンジン。このエンジンに、発電も可能な駆動用モーター(MGU)と伝達効率に優れたトランスミッションであるオートギヤシフト(AGS)を組み合わせた。このミッションは、シングルクラッチの5速AGS(オートギヤシフト)。シフトフィールは随分洗練されていて、違和感は随分減った。MTベースなので、ダイレクト感のある走りができる。ただし、スムースさではやはりCVTが上回るといったところだ。
■ソリオハイブリッドのスペックは?

また、ソリオにはスズキの優れた軽量化技術が採用されている。新型ソリオハイブリッドの車重は、両側スライドドア装着車としては異例の全車1,000kg未満の車両重量を達成。その結果、コンパクトハイトワゴンのナンバー1となる32.0km/Lという低燃費を実現。全車をエコカー減税の免税対象車とした。
ソリオを選ぶなら。甲乙つけ難いが、上級グレードがオススメ?!

悩みどころは価格だ。ハイブリッド車とマイルドハイブリッド車の価格差は、約22万円と大きい。ハイブリッド車の燃費が32.0㎞/Lで、マイルドハイブリッド車の燃費が27.8㎞/Lとなっているが、燃費差による燃料費で元を取るのは難しい価格差だ。同じ上級グレードならば、装備差はほぼ同じとなっている。
また、ハイブリッド車は価格設定が高い。上級グレードのハイブリッドSZは2,062,800円とAセグメントのクルマとは思えないほど高価だ。ここに、絶対に装備したい歩行者検知式自動ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートを装着すると59,400円高になる。こうなると、トヨタ アクアや日産ノートe-POWERなどのひとクラス上のハイブリッドコンパクトカーが買えてしまう。ソリオは、スライドドアであることから、価格が高くなってしまうのだが、ちょっと微妙な価格帯に入っている。選択のポイントは、スライドドアが必要なのかどうかということになる。
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グレードは、上級グレードとなるSZかMZがお勧めだ。エントリーグレードのSX、MXには右側パワースライドドアの設定がない。上級グレードには、ディスチャージヘッドライトやLEDポジションライト、オートライトなども標準装備されている。価格差は15万円ほどあるが、上級グレードとなるSZかMZの方が満足度が高い。もともと高価なモデルなので、装備が充実したモデルを選んだ方がいいだろう。さらに高額な価格設定となるバンディットは、どうしてもこのデザインがいいという人向けだ。
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スズキ ソリオ/ソリオ バンディットの価格
・ソリオHYBRID SX 1,917,000円
・ソリオHYBRID SZ 2,062,800円
・ソリオ バンディットHYBRID SV 2,046,600円
ソリオのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年12月(2020年12月)〜現在
- 新車時価格
- 151.6万円〜229.4万円
ソリオの在庫が現在52件あります
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