izuru_endo_title101

今月のふせん絵 第19回 フォルクスワーゲン タイプ4(VW Typ4)

copyright_izuru_endo_2016_04_vw_typ4_588_881.jpg

西ドイツVW最後の空冷RR


世界の自動車メーカーがベンチマークにするドイツのVWだが、1974年にゴルフがビートル(タイプ1)の後継として登場するまでは「空冷・RRのビートル派生車種だけ」だったことは改めて考えると面白い。その車種には1ボックス型のタイプ2、セダンスタイルのタイプ3のほか、1968年から1974年まで製造された「タイプ4」などがあった。

>> 過去のイラスト記事一覧はコチラをクリック

1.8リッターエンジンを積む上級車種だったタイプ4は、ビートルの設計を基本としつつも、新基軸が多数盛り込まれ時代に合わせてアップデートされていた。しかし近代的なライバルの前では空冷RRの設計は時代にそぐわず、1974年にゴルフと同じくFFで登場したパサートと入れ替わって姿を消した。デビュー当初はVW411として、後半には412という名前で発売されたタイプ4は、最後の西ドイツ製空冷RRのVWでもあった。


【イラスト/文 遠藤イヅル】
フリーのカーイラストレーター/ライター。東京都出身。自動車雑誌、WEBサイトにクルマをテーマにしたイラストや記事を多数提供。世界各国の生活感があるクルマを好み、20年間で18台のクルマを乗り継ぐ。クレイジーなほど深くて混沌としたクルマ知識を持つ元自動車系デザイナー。自身のクルマ体験をもと、独創的な視点で切り込むイラストやインプレッション記事は、他にないユニークなテイストとして定評がある。2015年7月現在の愛車はプジョー309SI。最新の掲載誌は遠藤イヅルのfacebookで確認!

>> 過去のイラスト記事一覧はコチラをクリック