新旧でまったく違う雰囲気になった日産ノート。
それぞれ、どこが特徴なのか? 新旧ノートを比較した!
- 室内スペースは、旧型が勝る
- 安全性能面では、自動ブレーキが用意された新型が圧倒
- 走りと燃費、2面性をもつ新型スーパーチャージャーエンジン
自動ブレーキなどの安全性能を重視するのであれば、新型がお勧め
先代モデルと現行モデルではホイールベースは変わらず、室内空間にも大きな変化はない。
数字的にはやや広くなったことになっているが、座ったときの実感としては必ずしも広くなった感じはない。
パッケージングではある意味で先代のほうが優れていたともいえる。
ただし、先進性という意味では、新型には歩行者検知式自動ブレーキが用意されているので、安全面では新型が圧倒する。
どちらも質感という視点では大差なし
今の時点で見比べると、旧型モデルのデザインは古さを感じさせる部分があり、現行モデルのデザインにはそれなりの新しさがある。ただ、いずれもコンパクトカーのデザインであり、コストをかけたデザインではないので、質感などの部分に大きな違いはない。
旧型も不満はないレベルだが、燃費性能はやはり新型が勝る
旧型モデルの1.5Lエンジンの搭載車もけっこう良く走った。
燃費は極端に良いものではないが、不満が出るような悪い数値でもない。
現行モデルは1.2Lながらスーパーチャージャー仕様なので、元気良く走るクルマに仕上がっている。
旧型の1.5Lに匹敵するくらいの走りである。ただ、元気良く走らせれば燃費は悪くなる。JC08モードで燃費を測定するときにはスーパーチャージャーを使っていないのだ。街乗りでは、スーパーチャージャーを使わないので低燃費。
気持ちよく走るときは、やや燃費は悪くなる。
走りと燃費を両立させたのではなく、走り燃費どちらを取るのか? という、二面性を持つクルマと考えたら良い。
低予算で買える旧型。新車は高いが、中古車は買い得感がある新型
先代モデルの中古車は低価格で買えるのが魅力。
パッケージングの良さから広い室内空間を持つし、1.5Lエンジンの走りも余裕十分だ。
中古車の流通量も豊富なので、いろいろな年式の中古車をいろいろな価格帯から選べる。
新型モデルの新車を買おうとするとけっこうな予算が必要になる。
スーパーチャージャー仕様のエンジンを搭載したX DIG-Sの本体価格は170万円ほどになる。これにオプションを装着すると軽く200万円を超える。ところが、2013年式の中古車になると、随分買い得感が出ている。
90~120万円くらいがボリュームゾーン。予算が厳しいのなら、新型の中古もありだ。
中古車の価格帯(2015年12月時点)
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新型 ノート
97~126万円
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旧型 ノート
28~46万円
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自動車評論家 松下 宏(まつした ひろし)
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。
誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
そのため、大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。
ノートのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年12月(2020年12月)〜現在
- 新車時価格
- 203.0万円〜306.4万円
ノートの在庫が現在528件あります
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