• トヨタ シエンタ

  • REVIEW 新旧比較レビュー

外観デザインは全く共通点が見いだせないが、高効率なパッケージには共通点が。
新旧シエンタを比較する!

  1. レビューをまとめると…
  2. 全く異なる新旧デザイン
  3. 旧型が優位になる部分が見当たらないインテリア
  4. 走行性能に燃費も旧型は足元にも及ばないのは仕方なし

デザイン・パッケージング

可愛らしい旧型か? スタイリッシュな新型か?

外観デザインは新旧モデルで大きな違いがある。
旧型モデルは可愛らしいだけのデザインだが、新型シエンタは格段に存在感のあるデザインになっている。

好き嫌いはあるにしても、好ましいと考えるユーザーが多いから良く売れている。
まったく異なるデザインなので、まさに好みの問題。室内スペースは、新型が上回る。

インテリア

圧倒する新型のクオリティ

旧型モデルのインテリアはシンプルなコンパクトカーのもの。
これに対して新型車はインテリアデザインも個性的になった。

発売時点で10年以上の間隔があるのだから、旧型モデルが新型車に対して優位に立つ部分はほとんどないと考えていい。使い勝手や室内スペースでは、それほど大きな差は無いが、やはり新型が優れる。

走り・燃費

基本設計の古さはどうにもならない。すべての面で新型が圧勝!

シエンタは先代モデルのデビューが2003年と古い。
基本設計に大きな違いがあるのも当然で、旧型は新型の足元にも及ばないくらいの差がある。
動力性能の数値などはほとんど同じであっても、アクセルレスポンスやトランスミッションの変速フィール、ボディ剛性などに大きな違いがあって、いろいろな面で新型車が有利である。
1.5Lエンジンも排気量は同じでも、燃費差は大きい。

価格

流通量は少ないが、価格はとにかく安い旧型。値引きも少なく、納期も長い新型。

新車と先代モデルの中古車とでは、クルマの魅力や価格帯が大きく異なっている。
ほとんど別のクルマを選ぶつもりで考えるべきだ。
旧型モデルの中古車は、年式に応じて低価格で販売されているものもたくさんあるから、少ない予算で3列シート車を選びたい人向き。高年式の旧型は、中古車でもやや価格は高め。
新型と旧型は性能差が大きいので、高年式を買うのなら、新車を選んだ方が満足度は高い。
これだけ新車と中古車の価格帯が全く違うと、新車が欲しいなら新車、中古車が欲しいなら中古車という感じで別々に選ぶことになる。

中古車の価格帯(2015年12月時点)
  1. 新型 シエンタ

    155~255万円

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  2. 旧型 シエンタ

    30~150万円

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自動車評論家 松下 宏(まつした ひろし)

自動車評論家 松下 宏(まつした ひろし)

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。
誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
そのため、大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。