この記事の目次 CONTENTS
コンパクトカーの上級グレードより高価な軽自動車
新車時は400万円超!世界最先端の実力をもつリーフが中古では激安?!
家庭用蓄電池としての価値もあるリーフ
満タン300円? 圧倒的な経済性!
最先端の電気自動車リーフに乗るチャンス到来!

ライター紹介

221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。

コンパクトカーの上級グレードより高価な軽自動車

日本の自動車販売は、軽自動車が大人気。約4割を軽自動車が占める状態。軽自動車は、価格や税金の安さがメリットと言われている。

ところが、最近の傾向をみると、軽自動車選びにおいて、車両価格の安さは関係ないようだ。というのも、軽自動車の売れ筋となっているスーパーハイト系の軽自動車の価格は、かなり高価なものとなっている。

タントはフィットより高い?!

例えば、非常に高い人気を誇っているダイハツ タントの価格は122万円から。実際の売れ筋グレードになるタントX SAIIの価格は約142万円。これに、右側パワースライドドアやオーディオ、ナビなどをプラスすると、160万円程度になる。この価格は、コンパクトカーでフィットの上級グレード13G Lパッケージが約156万円なので、コンパクトカーの上級グレードより高価なクルマになっているのだ。

軽自動車は、生活の足ということもあり、近距離用として使われるケースが多い。家族の送り迎えや買い物、通勤が主な使われ方と言われている。そうした使い方の場合、1日の走行距離は50㎞以下だろう。

新車時は400万円超!世界最先端の実力をもつリーフが中古では激安?!

近距離用として割り切った使い方をするのであれば、電気自動車という選択もありだ。

電気自動車というと、まだまだ高価なイメージがあるかもしれない。確かに新車は補助金をもらっても、まだ高価だ。ところが今、日産リーフの中古車が激安だ。中古車の場合、マーケットの人気で価格が決まる。なぜか、リーフはマーケットで人気が無いようで超お買い得感のある価格帯で売られている。中古車選びの醍醐味である、より良いクルマをより安く買える状況になっている。

最新IT機能搭載で軽自動車では味わえないパワフルさ

日産リーフは2010年12月にデビューしたモデル。最上級グレードのGは、約406万円もした高級モデルだ。このモデルには、最新のIT機能が搭載されていて、充電可能ポイントの検索・更新はもちろん、車外から携帯電話から空調をコントロールできたり、充電状況を把握することもできる。

さらに、軽自動車では味わえないパワフルさが魅力。リーフのトルクは254Nm。ガソリン車なら2.5L自然吸気エンジン以上の最大トルクをもっていて、アクセルを踏んだ瞬間から、想像を超えた力強い走りを披露する。さらに、エンジンの無い電気自動車なので、車内は驚くほど静か。ガソリン車とは異なる高い静粛性を誇る。また、重いバッテリーを床下に搭載することから、ハンドリング性能も抜群。まるで、スポーツカーのような走りと快適な乗り心地を両立している。こうした部分は、圧倒的に軽自動車を上回る。

家庭用蓄電池としての価値もあるリーフ

リーフの使い方は、クルマとしてだけではない。リーフには24kWh という大容量のリチウムイオン電池が搭載されている。この電力量は、一般家庭約2日分の電力と言われている。この電池を家庭用の蓄電池として使えるのだ。専用のEVパワーステーションを設置すれば、リーフを家庭用電源として使うことができる。電気代が安い夜間にリーフに充電。電気代の高い昼間にリーフから給電してもらい電気代を節約するなども可能だ。もちろん、非常時の電源としても使用することが可能。

家庭用蓄電池を買うより圧倒的に安い!

なぜ、家庭用蓄電池としてもお勧めかというと、家庭用蓄電池が一般向けに売られているのだが、リーフの容量の10分の1程度の2.4kWh 程度で価格は40万円以上する。リーフと同等の容量とすると、10倍の400万円! 中古リーフなら、100万円を切っていることを考えれば、家庭用蓄電池を買うより圧倒的に安い! さらに、クルマとして機能もある。

クルマだけでなく、家庭用蓄電池としても使える価値を考えるのならば、近距離用として軽自動車やコンパクトカーを買うくらいなら、中古のリーフを購入したほうが賢いということにもなる。

満タン300円? 圧倒的な経済性!

そして、経済性。燃費の良い軽自動車とはいえ、タントで28.0㎞/Lだ。ガソリン価格が130円でカタログ燃費値で100㎞走ったとして、燃料費は約464円という計算になる。リーフは満タンにするのに300円程度かかり200㎞走行することを考えると、100㎞なら150円で走れる計算になる。つまり、燃料費は約3分の1ということになるのだ。また、リーフは自宅での充電が基本。わざわざ給油しに行く必要も無く、時間が有効に使え手間が省ける。

新車のスーパーハイト系軽自動車やコンパクトカーより安い!

これほど優れたパフォーマンスをもつリーフだが、前述したように中古車は激安。2011年式で走行距離も3万㎞以下のものが、100万円を切ったモデルが見つかるほど。2012年式でも120~160万円くらいで程度の良さそうなものが売られている。ディーラー系中古車は、かなり高値なので、そこさえ外せばかなりお買い得感がある。
新車時400万円を超えていたリーフが3年落ち程度で30~40%程度の価格で手に入れることができるのだ。この価格帯は、新車のスーパーハイト系軽自動車やコンパクトカーと同程度ということになる。パフォーマンスは、軽自動車やコンパクトカーを上回るだけに、近距離用と割り切るなら非常に面白い選択といえるだろう。

最先端の電気自動車リーフに乗るチャンス到来!

ただし、リーフを買う時には、まず充電設備を設置する必要がある。日産によると、標準的な設置工事で約10万円ほどかかるという。そして、さすがのリーフも税金関係では軽自動車に勝てない。リーフの自動車税は29,500円。軽自動車税が10,800円なので、燃料費差である程度埋めることができるとはいえ、この差は大きい。

中古リーフの選び方、保証は?

また、中古リーフの場合、気になるのは保証だ。中古車とはいえ、保証継承さえ行っていれば5年または10万㎞以内でメーカー保証が受けられる。気になるリチウムイオンバッテリーも、この保証の中に含まれている。その期間内に、バッテリー容量計が8セグメントになったときにもバッテリー交換してくれるので、意外と安心して乗れる。なるべく、保証期間が長いものを選ぶといいだろう。

税金面ではまだまだ軽自動車の方がメリットがあるとはいえ、ガソリンより安い電気代で走れ、ガソリンスタンドに行かなくても良くなり、力強い走りと静粛性をもっていて、さらに家庭用蓄電池としても使えることを考えれば、軽自動車やコンパクトカーに比べると大きなメリットもある。中古車とはいえ、そんなリーフが、新車のスーパーハイト系軽自動車やコンパクトカーより安く買えるというのは、まさに中古車ならではの楽しみ方だ。最先端の電気自動車に乗っているというのも、まわりからの目も違ってくるだろう。

最先端の電気自動車リーフに乗るチャンス到来だ!