![スバル インプレッサスポーツ ハイブリッド](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220920/20220920215234.jpg)
<ハイブリッド化で重心高が10mmダウンし、走行性能はアップするも、エコカー減税は免税にならず・・・>
![スバルインプレッサスポーツハイブリッド](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220920/20220920215237.jpg)
インプレッサは、2011年11月にフルモデルチェンジ。すでに、モデル末期に入ってきている。この4代目となったインプレッサから、5ドアハッチバックをスポーツ、4ドアセダンをG4と呼んでいる。インプレッサに搭載されているエンジンは、水平対向4気筒の1.6Lと2.0L。コンパクトセグメントでは、この1.6Lは自動車税制上少し中途半端。1.5Lなら34,500円だが、1.6Lなら2.0Lと同じ39,500円になるからだ。
スバルが業界をリードする自動ブレーキ「アイサイト」は、1.6L車には装着不可になっている。2.0Lの上級グレードにしか用意されていないのが現状だ。スバルのエンジニアは、車内のリソース不足と装着できない理由を語る。しかし、実際のところアイサイトの商品力を武器に、より高額車を売りたいというスバルの思惑が見え隠れする。アイサイトは非常に優れた技術で、現在の自動ブレーキブームのきっかけともなり、安価なのも魅力だ。しかし、もはやスズキが軽自動車にステレオカメラが装備された自動ブレーキを用意している以上、老舗のスバルが車種を限定しているのは少々微妙。スバルは「事故を無くすこと。それは、自動車メーカーにとって究極の目標です」としている。事故を本当に無くそうというのであれば、すべてのクルマに優れた安全装備であるアイサイトをまずは標準装備化するべきだろう。
そんなインプレッサだが、今回はインプレッサスポーツにハイブリッド車が投入された。スバルのハイブリッド車は、XVハイブリッドに続く第2弾となる。XVハイブリッドは2013年にデビュー。XVは、基本的にインプレッサスポーツのSUVバージョンアップということもあり、すぐにでもインプレッサスポーツにも搭載されると思われていたが、約2年後にようやく登場するかたちとなった。
2年も遅れて登場ということもあり、XVハイブリッドと同じままというわけにはいかず、インプレッサスポーツハイブリッドは進化したハイブリッドシステムを搭載している。まず、ハイブリッドシステム用バッテリーのエネルギーマネジメントを見直し、高速領域における回生エネルギーの活用を実現。制御変更により回生頻度を向上させ、積極的にバッテリーを使うことで、燃費向上を図っている。
また、ハイブリッド専用リニアトロニック(CVT)は、従来型に対し、フリクションを低減。トルクコンバーターの流体特性を変更することで、燃費を向上すると共に、よりダイレクト感のある走りを実現した。
![スバルインプレッサスポーツハイブリッド](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220920/20220920215240.jpg)
ただし、燃費性能で多くの車種がエコカー減税の恩恵を受けられないスバルラインアップにおいては、免税ではないとはいえエコカー減税の対象になっている数少ないグレードだ。
インプレッサスポーツハイブリッドは、ハイブリッド化に伴い、ボディサイズが若干変更された。全幅+15㎜、全高+25㎜となり、ボディサイズは全長4420×全幅1755×全高1490mmとなった。ポイントは全高が高くなったこと。全高が上がると重心高も高くなり、操縦安定性に悪影響が出る。しかし、ハイブリッド用の電池搭載位置の影響で、逆に重心高は-10mm下がったのだ。全高は上がったもののより低重心化され、スポーティな走りが可能となっている。
実際に走行してみると、ハンドリング性能は非常に安定していて、乗り心地も快適。ほとんどEV走行はしないのは物足りない点ではあったものの、走行中にアクセルを踏み込んだ時にモーターのトルクが瞬時に加わり力強く加速していく。このあたりのフィーリングは、とても気持ちのいいものだった。
![スバルインプレッサスポーツハイブリッド](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220920/20220920215243.jpg)
また、1.5Lのハイブリッドとなるが同じAWDのホンダ グレイスの最上級グレードが約241万円と安く、燃費も大幅に勝る。また、ガソリン車のマツダ アクセラ20SツーリングSパッケージAWDの価格が約256万円。アクセラと比べるとやや安めの設定で燃費も上回る。アクセラセダン ハイブリッドの中間グレードどSの価格が約259万円。こちらは、FFのみだが燃費性能は圧倒的に上回る。AWDで2.0Lのハイブリッド、5ドアHBという条件では、インプレッサスポーツハイブリッドはユニークな存在だが、条件を少し緩めると色々なライバルがいるクラスでもある。
インプレッサスポーツハイブリッドの購入ポイントとなるんは、やはりAWDとアイサイトだ。ライバル車の多くが、アイサイト レベルの安全装備が用意されていないので、その部分ではユニークな存在。アイサイトという装備にかなり依存度が高いクルマであることもあり、インプレッサスポーツハイブリッドにはアイサイトが標準装備されている。インプレッサスポーツハイブリッドは、燃費性能に優れている訳ではないので、燃費優先ではなく、気持ちの良い走りと安全性を最重要視している顧客向けのハイブリッド車といえるだろう。
■スバル インプレッサスポーツ ハイブリッド価格
・インプレッサ SPORT HYBRID 2.0i EyeSight 2,505,600円
・インプレッサ SPORT HYBRID 2.0i-S EyeSight 2,635,200円
インプレッサのカタログ情報
![](https://221616.com/assets/img/car-topics/noimage.jpg)
- 現行モデル
- 令和5年4月(2023年4月)〜現在
- 新車時価格
- 229.9万円〜321.2万円
インプレッサの在庫が現在18件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。