2代目エクストレイルは、ボディが3ナンバー化。
2.0L、2.5L、2.0Lディーゼルと多彩なエンジンラインアップを誇る日産の人気SUVの試乗記。
- 燃費&燃料費で選ぶなら、クリーンディーゼル
- 水洗い可能な荷室など、使い勝手は抜群! さらに、運転もしやすい
- 中古車なら装備のよい20Xttがイチオシ!
パワーを求めるなら2.5L、燃費を求めるなら2.0L
MT車はお好みで! SUVならではの走破性が得られる4WDがお勧め
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ディーゼルエンジンは、360NmというV6の3.5L車並みの最大トルクをもつ。そのため、高速クルージングは得意技 - 2代目のエクストレイルで中心となるのが2.0Lの自然吸気エンジン。搭載エンジンの実力は101kW/200N・mで、性能的にはまずまず。滑らかな変速を実現するエクストロニックCVTと組み合わされる。
なお、20Xにはエクストレイルのガソリン車では唯一、6速MT車がある。ただし、価格は同モデルのCVT車と同じで、かつ燃費性能は6速MT車よりCVT車のほうが優れている。6速MT車はお好きならどうぞという感じの設定だ。
主力グレードの2.0L車には、FF車も用意されている。少し車重が軽いこともあり、燃費は4WDの13.2㎞/Lに対して、FF車は14.0km/L程度なので大きくは変わらない。
燃費が良く、燃料費も安いディーゼルだが、少々高価
2008年には、クリーンディーゼル搭載の20GTが追加された。
コモンレール+インタークーラー付きターボによって127kW/360N・mのパワー&トルクを発生。
当初6速MTのみだったが、後にATも用意されている。
ガソリンエンジンと比較すると、パワーは2.5L並みだがトルクは3.5L級の実力を持つ。
高速道路のクルージングなどは、大トルクのおかげで運転は非常に楽だ。
それでいて、AT車の燃費は14.2km/Lを実現。2.0LのFF車よりも燃費が良いことになる。
それでいて、燃料は軽油を使うことから20円/L以上ガソリンに対して安い。
ただし、その分車両価格も高価であり、やはり最新のクリーンディーゼルと比べると、停止時の騒音や振動は大きい。
汚れても水洗いできるスグレモノ
視界が良くて運転しやすい4WD
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ディーゼル車の最終モデルである20GT Sには、225/60R17サイズのタイヤ&ホイールが装備されていた - エクストレイルは、タフギヤと呼ぶだけあり四角いちょっと無骨なデザインとなっている。そのため、メインは「オールモード4×4-i」と呼ばれる電子制御4WDシステムを搭載したモデルが中心。
色々なセンサーからの情報を瞬時に処理し、きめの細かい制御を行う4WDで完成度は高い。オンオフ問わず、とくに違和感なく乗れるのが特徴。この4WDはオフ、オート、ロックと選択できるが、基本的にオートでの走行がお勧め。常に最適なトラクション性能を確保してくれるからだ。
また、SUVながらオンロードでも軽快感があり、カーブでもスイスイと走ってくれる。元々、背が高いSUVなので着座位置が高く、視界もよいので市街地走行も楽だ。
中古車なら装備のよい20Xttがイチオシ!
2代目エクストレイル ギャラリー
2代目エクストレイル 20Xtt 4WDスペック
ボディサイズ (全長×全幅×全高) |
4635×1790×1700mm |
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ホイールベース | 2630mm |
車両重量 | 1520kg |
排気量 | 1997cc |
最高出力 | 101kW (137ps) /5200rpm |
最大トルク | 200N・m/4400rpm |
トランスミッション | CVT(無段変速機) |
燃費(10・15モード) | 13.2㎞/L |
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自動車評論家
松下 宏(まつした ひろし)中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。
誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
そのため、大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。
エクストレイルのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和4年7月(2022年7月)〜現在
- 新車時価格
- 319.9万円〜533.3万円
エクストレイルの在庫が現在497件あります
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