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<ついに9年目に突入したロングセラーモデル エスティマに特別仕様車“VERY Edition”が追加>
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ここ数年、毎年エスティマのフルモデルチェンジが話題になったが、今回の一部改良と特別仕様車の追加ということは、もうしばらく現行のモデルを販売するということなのだろう。すでに、多くのファンがエスティマのフルモデルチェンジを待ち望んでいるのだが、こうした状況はある意味、顧客の期待を裏切っているともいえる。
今回の一部改良は、改良というより法規制に合わせただけのこと。エスティマには、今まで横滑り防止装置が標準装備されていなかった。法規制により、横滑り防止装置が標準装備されていいないと売ることができないので、法規制ギリギリまで引き延ばしようやく標準装備化されたことになる。ミニバンのように、重心の高いクルマは横転の危険性が高くなるが、9年目でようやく、安全装備の向上が図られたことになる。こうした安全性にはあまり熱心ではないが、一般顧客に分かりやすいリバース連動・オート電動格納機能付のドアミラーなど便利機能には敏感に反応し新採用されている。
また、特別仕様車 “VERY Edition”を新設定された。女性ライフスタイル誌「VERY」とコラボレーションしたもの。カッコいいママが乗るミニバンを目指した特別仕様車だ。この特別仕様車は、エスティマ特別仕様車2.4アエラス“VERY Edition”(ベース車 : アエラス2.4L・7人乗り)、エスティマハイブリッド特別仕様車アエラス“VERY Edition”(ベース車 : アエラス7人乗り)が用意されている。
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インテリアは、インストルメントパネル、フロントドアアームレストにサイバーカーボン調(ブラック)の専用加飾を施したほか、ルーフ・ピラーをブラックとした。また、シート表皮にはブラックが映えるベージュの合成皮革を採用。さらに、フロントドアガラスにスーパーUVカット・IRカット機能を追加したことに加え、ナノイーや快適温熱シート(運転席・助手席)、リヤオートエアコンを特別装備することで、室内での快適性を大幅に向上している。
さて、この特別仕様車の価格は、2.4L車が約19万円のアップ。ハイブリッド車が約16万円のアップ。価格アップなりの特別装備といった印象で、あまりお買い得な印象はない。どちらかというと、見栄えと便利さ重視といった特別仕様車だ。サイドエアバッグやカーテンエアバッグの標準装備化はされていない。ママがターゲットということは、子供が後席などに乗車する可能性が高いはず。そうなれば、本当なら一緒に乗車する子供の安全も重要な要素だろう。もう9年目のモデルなので、最近のミニバンの安全装備に追いついていない現状がある。本来ならば、こうしたママをターゲットにした特別仕様車で、安全装備を充実させるべきだろう。例えば、日産エルグランドには、サイドエアバッグとカーテンエアバックは標準装備化されている。
【上記以外の主な特別装備】
▽ ディスチャージヘッドランプ(オールブラック塗装)
▽ ソフトレザートリム(フロントドア・スライドドア・クォーター)
▽ LEDスポットランプ(フロントドア左右/スライドドア左右)
▽ ドアカーテシランプ(フロントドア左右)
▽ 脱着式デッキボード
▽ フロントピラーガーニッシュ(植毛付)
価格:エスティマ2.4アエラス“VERY Edition” 7人乗り FF 3,338,182円/エスティマハイブリッド特別仕様車アエラス“VERY Edition” 7人 E-Four(電気式4輪駆動) 4,363,200円
エスティマのカタログ情報
- 平成18年1月(2006年1月)〜令和1年10月(2019年10月)
- 新車時価格
- 266.7万円〜429.0万円
エスティマの在庫が現在64件あります
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