![1380617498 VWゴルフGTI](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220907/20220907192853.jpg)
![1380619507 VWゴルフGTI](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220907/20220907192902.jpg)
ゴルフGTIは、もはやゴルフの中の1グレードというよりは、完全にゴルフGTIというひとつのブランドになっている。昔から、羊の皮を被った狼的存在で、ゴルフを買うならGTI以外の選択肢は無いというくらい、ホットなファン層に支えられている。そのため、高額な価格ながらラインアップの中でも、GTIの構成比は高いという。
エクステリアは、随所に伝統を受け継ぐ数々の専用装備が施されている。赤く塗装されたブレーキキャリパーやラジエーターグリルのハニカムデザインなどが、GTIであることを主張。その主張は控えめなもので、ハデハデしくアピールしていない謙虚さが魅力のひとつ。意外と地味だが、妙に速い。ある意味、そこがGTIファンのツボだったりする。バンパーなどのデザインも普通のゴルフとは明らかに違うのだが、並べてみないと分からないくらいなのだ。
![1380617858 VWゴルフGTI](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220907/20220907192856.jpg)
注目のパワーユニットは、GTIとして初めてBLUEMOTION TECHNOLOGY(Start/Stopシステム、ブレーキエネルギー回生システム)が採用し、162kW(220PS)&350Nm(35.7kgm)というパワーとトルクをアウトプットする。これだけのパワーとトルクを発生させながらも、JC08モード燃費15.9km/Lと、先代の13.0km/L(10・15モード)から大幅に進化している。
このエンジンは、フォルクスワーゲンの生産技術であるMQBコンセプトで開発された後傾 12°後方排気を特徴とする第 3世代の直噴ターボ2.0L TSIだ。最高出力は先代GTIより9馬力向上の162kW(220PS)、最大トルクは280Nmから350Nmへと大幅に増加。さらに、最大トルクの発生回転数も従来よりも200rpm低い1,500rpm からとなっている。ドイツで行った中間加速テストでは80-120km/hの所要時間が、先代の6.0秒より1秒も短縮され5.0秒となった。トルクが太くなったことにより、実用面での使い勝手もアップしている。
よりパワフルなパワーユニットを搭載したGTIには、当然専用サスペンションが装備される。車高は10mm下げられ、最新シャシ制御である先代のGTIにも初採用した”XDS”が装備される。XDSは、安全装備である横滑り防止装置ESPを発展させたもので4輪すべてに独立してブレーキ制御が可能だ。XDSは、中高速域のコーナリング時に作動する。コーナリング時に、内側の駆動輪の荷重が不足するとXDSが作動。その車輪のブレーキ圧を高めて空転を防止し、トラクションを確保し、アンダーステアを軽減するというもの。今回進化したXDSでは、プログラムをより洗練し、ブレーキを
伴わないあらゆる運転状況で作動、クルマの敏捷性を高め、余分なステアリング操作を不要にしている。
![1380617866 VWゴルフGTI](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220907/20220907192859.jpg)
また、エンジンの最高出力発生回転数が4,500‐6,200rpmと、低いのも特徴。低速トルクが妙なほどあるので、アクセル操作に対してレスポンスが良く、クルマの車速を一瞬にして上げるので、GTIはかなり速い。また、通常走行では、低速トルクを生かし、低回転でドンドンとシフトアップすることで低燃費化される。そのため、高回転型の自然吸気エンジンのように、高回転になればなるほど伸びていくような加速感ではない。高回転まで引っ張りシフトするというよりは、早め早めのシフトアップが良さそうなフィーリングだった。高回転自然吸気エンジンのようなテイストが好きなら、恐らくGTIのテイストは面白くないかもしれない。こういったフィーリングは、好き嫌いが出そうなので、まずはしっかりと試乗してから決めたいクルマではある。
GTIの価格は、369万円。ゴルフTSIハイラインの価格が299万円なので、70万円のアップとなる。この70万円という価格上昇は、安いとはいえないが、十分に価値あるものだ。ハイラインを考えている人で、予算に余裕があるのなら、多少無理してでもGTIという選択もありだろう。GTIは、リセールバリューも良いので、数年で乗り換えるときも有利だろう。速いということだけでなく、運転する楽しさを実感させてくれる貴重なクルマだ。GTIの装備は、豪華なのでベースモデルでも十分。オプションで用意されるレザーシートパッケージや、電動パノラマスライディングルーフパッケージ、DCCパッケージなどは好みと予算次第でということになる。
■VWゴルフGTI価格:3,690,000円
ゴルフのカタログ情報
![](https://221616.com/assets/img/car-topics/noimage.jpg)
- 現行モデル
- 令和3年6月(2021年6月)〜現在
- 新車時価格
- 291.6万円〜460.7万円
ゴルフの在庫が現在32件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。