2013年春にガリバー自動車研究所で行った消費者意識調査をもとに作成した、
増税に向けた消費者動向予測のデータを掲載します。


前回の増税時と同様に2014年の増税時も駆け込み需要が見込まれます。(図1)
図1 新車販売台数推移 1997年4月消費税3%→5%増税時
増税近くの1~3月は前年比110%以上となり、増税前の1月~3月で需要を先取りした為、増税後の4月から急激に落ち込みました。(図2)
図2 新車販売台数推移前年比 1997年4月消費税3%➡5%増税時
1997年の動向を参考に2014年を予測した図です。2014年1月~3月は合計で約14万台の需要見込みと言えます(※1997年時は約22万台)。(図3)
図3 新車販売台数予測推移 2013年度(4月〜3月)
中古車を新車と同じ動きでみた場合の仮説です。駆け込み需要は、約10万台になると予測します(新車が流通後になるので必ずしも同じ月で同じ動きにはなりません)。(図4)
図4 中古車販売台数予測推移 2013年度(4月〜3月)
【消費者アンケート(サンプル数:2000人)】 約15%が自動車と回答(実数では300人)。(図5)
図5 消費者調査「増税前に購入したいもの」:耐久消費財(複数回答可の為、2000人にならした数字)
図5で「増税前に購入したいもの=自動車」と回答した人のみ(300人)に聞きました。このうち、40%(130人)が「予定を前倒し」して購入を予定していると回答。(図7)
図6 消費者調査「増税前にまとめ買いしたいもの」:日用消費財(複数回答可の為、2000人にならした数字)
図7 消費者調査「クルマの買い替えを予定より前倒しした人の割合」
図5で「増税するから購入を前倒しする」と回答した人(120人)のみ聞きました。半数以上の人が、半年以上前から検討すると回答。増税の認識が高く、余裕をもって計画をたてようという傾向が見受けられます。(図8)
図8 消費者調査「どれくらい前からクルマを検討するか」
自動車へのアベノミクス効果に期待が高まっていると言えます。(図9)
図9 消費者調査「アベノミクスの期待効果」
2014年4月から増税となるとすると、消費税5%でクルマの購入ができるのは3月末までに登録が済んだクルマまでということになります。
通常の車種で、契約から納車まで登録のための書類の準備や繁忙期の混雑で2~3週間かかるケースもあります。
トヨタのアクアのような生産が追いつかないくらいの人気車種だと3ヶ月待ちということもよく耳にする話です。ハイブリッド車は人気があるので、12月以前から検討したほうが良いと言えるでしょう。
消費税導入間近にならないと、どれぐらい納車を待つのかは正確にはわかりません。必ず納期の事前確認をすることをおすすめします。

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