ホンダN  BOX
<燃費で遅れをとったN BOX>
ホンダN BOX N BOX + G特別仕様車 SSパッケージ オプション装着車 右側パワースライドドア 2トーンカラースタイル

ホンダは、軽乗用車最大級の室内空間を誇るスーパーハイト系ワゴンである軽自動車「N BOX」「N BOX カスタム」と「N BOX +」「N BOX + カスタム」のGタイプをベースに、右側パワースライドドアなどを装備した「SS(Suzuka Special)パッケージ」と、G・ターボパッケージにディスチャージヘッドライト<HID>などを装備した「ターボSSパッケージ」の2タイプを設定。商品を強化しながら、お買い得感のある価格設定とし発売を開始した。

ホンダN BOXは、ホンダの軽自動車戦略Nシリーズの第一弾となったモデル。スーパーハイト系ワゴンなどと呼ばれる軽自動車クラスに属している。1,780mmというトップクラスの全高を誇るN BOXは、デビュー当時はほぼすべての面でライバルを凌駕するスペックで登場し、2012年度の軽自動車販売台数でナンバー1になるほどの人気モデルとなった。

しかし、現在の軽自動車マーケットは燃費戦争。新型車が出る度にクラスナンバー1燃費が更新されている。N BOXが属するスーパーハイト系は、ライバルにスズキ スペーシア、ダイハツ タントが存在し、2014年初頭には日産と三菱の合弁会社NMKVから日産デイズ ルークスも投入される。そんな中、現在の燃費クラスナンバー1は、スペーシアで29.0km/Lという低燃費を誇る。タントの燃費は25.0km/Lで、N BOXは24.2km/Lとなっていて、燃費では3車中3位という結果だ。タントも今年中にフルモデルチェンジし、スペーシアの燃費を超えると見られているので、N BOXは大きく燃費で遅れを取ることになる。

ホンダもN BOXの燃費が最下位でいいとは思っておらず、大幅に燃費を上げたモデルを準備中だという。それまで、N BOXがライバルと対等に戦えるように、価格競争力を高めるお買い得感がある特別仕様車を投入している。

<両側パワースライドドアとなり、価格アップはわずか>
今回投入された、G特別仕様車SSパッケージは139万円。ベースとなるG・Lパッケージのわずか3万円高となっている。この価格で右側のパワースライドドアが装備され、両がパワースライドドアになるので、これだけでもお買い得感はある。さらに、小変更が多いのだがクロームメッキ・アウタードアハンドル、クロームメッキ・セレクトレバーボタン/エアコン、アウトレットノブ/リング、シルバーリング塗装ドリンクホルダー(運転席/助手席)、シルバー塗装メーターリング、運転席ハイトアジャスター(ラチェット式)、ブラックインテリアが施されているのだから、N BOXを選ぶならG特別仕様車SSパッケージという選択がベストということになる。その他、ターボSSパッケージだと、HIDのヘッドライトが装備される。

このスーパーハイト系と呼ばれるクラスは、背が高いのが特徴。それゆえに、重心が高く、もしもの時は横転の危険性が高いモデルでもある。そのため、N BOXは全車に横滑り防止装置VSAを標準装備としている。他社のモデルでは、横滑り防止装置が標準装備どころかオプションでも装備できないものもある。見た目の価格や豪華装備の有無だけでなく、こういった重要な安全装備が標準装備となっていることも加味して選ぶといいだろう。

■ホンダN BOX
G特別仕様車SSパッケージ FF 1,390,000円
4WD 1,510,000円
G特別仕様車ターボSSパッケージ FF 1,490,000円
4WD 1,610,000円

■ホンダN BOX カスタム
G特別仕様車SSパッケージ FF 1,590,000円
4WD 1,710,000円
G特別仕様車ターボSSパッケージ FF 1,680,000円
4WD 1,800,000円

■ホンダN BOX +
G特別仕様車SSパッケージ FF 1,510,000円
4WD 1,630,000円
G特別仕様車ターボSSパッケージ FF 1,620,000円
4WD 1,740,000円

■ホンダN BOX + カスタム
G特別仕様車SSパッケージ FF 1,690,000円
4WD 1,810,000円
G特別仕様車ターボSSパッケージ FF 1,770,000円
4WD 1,890,000円

ホンダN BOX + 2トーンカラースタイル
G特別仕様車SSパッケージ FF 1,567,750円
4WD 1,687,750円
G特別仕様車ターボSSパッケージ FF 1,677,750円
4WD 1,797,750円