
クルマでしかいけないVOL.8 富山編その3 世界遺産の旅。富山の合掌造り
日本三大大仏の高岡大仏、日本三大深湾の富山湾とご紹介してきましたが、富山には日本三大どころか、世界遺産があります。それは、富山の「五箇山合掌造り集落」です。ここは、1995年に岐阜の白川郷と共に世界遺産として認定されました。
五箇山には菅沼と相倉の2カ所の集落があり、その2つを総称して「五箇山合掌造り集落」と呼んでいます。


「合掌造り」とは、江戸末期から明治にかけて造られた家屋の屋根のカタチを指し、当時、屋根の造りを「ガッショウ」と呼んでいたことや、屋根のカタチが「合掌」しているように見えるということから、合掌造りと名付けられたそうです。
雪が多く降る地域で、屋根に積もって押しつぶされないために急勾配の屋根が作られました。また、屋根の勾配は2階と3階で養蚕の作業場として確保されており、当時の人たちの知恵が存分に活かされた構造だったそうです。


集落に一歩足を踏み入れると、まるで江戸時代へタイムスリップしたかのようにゆったりとした雰囲気に包まれます。手入れされた田んぼに移りこむ建物にも、どこか懐かしさを感じます。


集落の方に「こんにちは」と声をかけると「私のおじいちゃんの代から住んでるよ」と気さくに返事を返してくれました。
まるで映画セットのような町並みが、150年もの間、生活をしながら守られて、受け継がれていることに驚きました。
日本三大から世界遺産まで、富山県には、一度は訪れたいと思わせてくれる名所が本当にたくさん存在しています。もう一度富山へ訪れ、富山編第2回を是非ご紹介したいと思いますので、その日まで楽しみにお待ちください。
クルマでしか行けないは毎週金曜日更新です。
次回はある風物詩を狙って取材に行きます。お天気に恵まれるでしょうか。
お楽しみに!
クルマでしか行けない富山編その1「日本三大大仏に会う、富山の旅」はこちら
クルマでしか行けない富山編その2「獲れたての海の幸を食す富山湾」はこちら
<アクセス>
世界遺産菅沼合掌造り集落
住所:富山県南砺市菅沼
TEL:0763-66-2468(五箇山観光協会)
駐車場:有り
東海北陸自動車道五箇山ICから車で2分
世界遺産相倉合掌造り集落
住所:富山県南砺市相倉611
TEL:0763-66-2468(五箇山観光協会)
駐車場:有り
東海北陸自動車道五箇山ICから国道156号を平方面へ20分