プジョー208
<GTi史上、最強の200馬力を発揮>
プジョー208プジョーは、コンパクトカーである208シリーズに、スポーツモデルの208GTiと、ラグジュアリースポーツと呼ぶ新ジャンルの208XYを追加し、7月1日より発売を開始する。プジョーの200シリーズは、モデル毎にボディサイズを肥大化してきた歴史を持つ。しかし、208はコンパクトカーらしさの本質を追求。ボディの肥大化という歴史を改め、ボディサイズを縮小しながらも居住性や安全性を高めたモデルだ。

デビュー当時のパワーユニットは、直3 1.2Lと直4 1.6L、直4 1.6Lターボの3タイプ。直3 1.2Lの208 Allureは、3ドア&MTという少し選びにくい仕様ながら199万円と200万円を切った価格で発売された。今回、GTiとXYが追加されたことにより、輸入コンパクトカーとしは珍しく6タイプという豊富なラインアップを誇るモデルになっている。

そんなラインアップ中、最もスポーティなモデルがGTiとなる。このGTiには、200シリーズ史上最強の200馬力を誇る1.6L直噴ターボエンジンが搭載されている。すでに208GTというスポーツモデルがあるが、GTよりもGTiは44馬力も上回るパワーを発揮する。0-100km/h加速は、7秒という俊足ぶりを発揮し、GTiという名に相応しい仕上がりとなっている。

プジョー208エクステリアには、チェッカーフラッグをモチーフにした専用グリルに、オレンジ色に光るLEDウインカー、大型のルーフスポイラーにクロームのエキゾーストエンドなどが装備され、CピラーにはGTiのロゴが入る。いかにもスポーツモデルという定番のパーツ類ではなく、意外なほどオシャレ感が高い。

インテリアもスポーティというよりは、スタイリッシュだ。上質なレザーとファブリックを組み合わせたスポーツシートが装備された。定番なレッドのスティッチが入れら、シフトブーツやサイドブレーキレバーとコーディネイトされている。また、小径の専用ステアリングも装備され、メーターフードのまわりもレッドで縁取られており、インテリア全体がブラック&レッドでまとめられている。

<夜が似合う? オシャレなラグジュアリー仕様の208XY>
プジョー208新ジャンルとして登場したグレードが208XY。エキゾーストパイプをあえて露出させないリアバンパーデザインなど、エレガントというデザインコンセプトに沿ったエクステリアにまとめられている。ボディカラーは、ダーク系が中心でクロームメッキ調のXY専用グリルに、エンブレム、ホイールを組み合わせ、光物が目立つ。この光物が夜の街で怪しく輝き、ラグジュアリーの雰囲気になってくるから不思議だ。

プジョー208インテリアもエクステリアと同様に、エレガント系にするためパープルスティッチが入ったテップレザー/アルカンタラ/ファブリックシートが装備さた。ダッシュボードにも、このスティッチが施され全体をコーディネイト。また、パノラミックガラスルーフや、特別な外板色も 208XYのみの設定となっていて、オリジナリティあるモデルにしている。搭載されるエンジンは、208GTと同じ156馬力を発揮する1.6Lターボエンジンが採用されている。

<日本ではミッションとドア数が問題で、少し選びにくいモデル>
新たに導入された208GTiと208XYは、両車とも3ドア&6MTのみの設定。非常に面白いグレードで興味を持つ人も多いのだが、さすがに日本マーケットで3ドア&6MTのみでは販売台数はかなり限られる。また、MT派でフランス車となれば、左ハンドルを好むマニア層があるのだが、右ハンドルなのでマニア層も購入には少しためらいがちになるだろう。せめて、208XYには、5ドア&ATが欲しいところだ。

<プジョー208GTi/208XY価格>

208 XY 右/3ドア 6速マニュアル 2,690,000円
208 GTi 右/3ドア 6速マニュアル 2,990,000円