富山湾 クルマでしかいけない
クルマでしかいけないVOL.8 富山編その2 獲れたての海の幸を食す富山湾
前回の日本三大大仏に引き続き、今回は日本三大深湾のひとつ富山湾へ。その目的はなんといっても、新鮮な海の幸! 日本三大に数えられるほどの海底の深さと富山湾の地形は、魚介類たちにとって心地よい住処となっており、そのため新鮮な魚介類が四季を通じで水揚げされています。中でもホタルイカやカニ、シラエビやバイ貝などは富山湾の名産として広く知られています。

新湊きっときと市場 1年中海の幸が楽しめるので、何度訪れても飽きません。

新湊きっときと市場 店内はいつも大勢の観光客で大賑わい!

そんな海の宝箱ともいえる富山湾のすぐ近くに「網元と目利きの鮮魚商がコラボした飛びっきり新鮮な“鮮魚ワールド”」と銘打った市場、『新湊きっときと市場』があります。
この市場では新鮮な海の幸をお土産として買って帰ることも、その場で食することもできますが、もう1つの特徴はセリを見れることです。
セリといえばお日様が昇る前に行われるというのが一般的ですが、ここではほぼ毎日昼セリが行われていて、事前に申し込みをすれば見学もできるというので見学させてもらいました。
昼セリ見学のお申込みは新湊きっときと市場HPをご覧ください

新湊きっときと市場 せり 新湊きっときと市場 せり
会場に一歩足を踏み入れると魚やカニ、シラエビやバイ貝など、水揚げされたばかりの魚介類が一面に整列しており、その姿は圧巻!
ブザーと共にセリが始まると、大きな声が飛び交います!

「×¥●○◎△$♪×¥●&%#△$$♪!」
エッ!? 何語!? まったく意味が理解できません。その理由を、セリを仕切る新湊漁業組合の萩原さんにお聞きすると「セリでつけられた値段が他の組合に知られないように、組合独自の言葉でセリを行うんです」と教えてくました。

新湊きっときと市場 せり 新湊きっときと市場 せり あっという間に卸し先が決まっていきます。

この市場の名前でもある「きっときと」という言葉の意味はいったいなんだろう?
ということで、名前の由来を市場の管理・運営をしている新湊うまいもん株式会社代表取締役の内田 信洋さんにお伺いしまいた。
「昨年末、富山空港の愛称が『富山きときと空港』になりましたが、『きときと』とは富山の方言で『新鮮な』という意味。しかし、この新湊の町の方々は『きときと』のことを『きっときと』呼ぶことからきっときと市場と名付けられました」とのこと。

威勢のいい漁師さんたちの姿で気持ちが昂ったあとは、新鮮な魚介類を食べて落ち着きたいとうことで、富山の宝石とも呼ばれているシラエビの御膳を注文します。

新湊きっときと市場 せり 5月から夏場にかけてはシラエビがメニューの主役です。

見てください。このボリューム! シラエビの天丼からさっそくいただきます。
「さくっ!」と本当に音が聞こえる衣の中は、ぷりっぷりのシラエビ。ジュワーと広がるシラエビの甘さをお伝えできないのが非常に残念です。

さて。見て嗅いで食べて富山湾の味を満喫した次の目的地は、日本三大・・・ではなく、もっと規模を広げて富山の世界遺産を目指します。

世界遺産 富山「五箇山合掌造り集落」 その3「富山の世界遺産『五箇山合掌造り集落』へ」に続く
(「クルマでしか行けない」は毎週金曜日に更新します。次回もお楽しみに!)

クルマでしか行けない富山編その1「日本三大大仏に出会う富山の旅」へ

<アクセス>
新湊きっときと市場
住所:富山県射水市海王町1番地
TEL:0766-84-1233
開館時間:9時〜17時
休業日:年中無休
駐車場:470台
北陸自動車道小杉ICから約25分
能越自動車道高岡ICから約30分
砺波ICから(北陸自動車道小杉IC経由)約35分
白川郷ICから(東海・北陸自動車道小杉IC経由)約75分