高岡大仏 クルマでしか行けないvol.8 クルマでしかいけないVOL.8 富山編その1
鎌倉大仏より美男?日本三大大仏に会う、富山の旅

みなさんは「日本三大」と聞けば何を思い浮かべますか?よく耳にするものと言えば三大祭や日本三景が有名です。クルマでしか行けないVol.2でもご紹介した「ほったらかし温泉」から見える夜景も、新日本三大夜景の一つに数えられています。

では、大仏はいかがでしょうか?

お恥ずかしながらわたしは初めて耳にしました。今回は、奈良と鎌倉に続いて3つ目の大仏として数えられている富山県高岡市の高岡大仏に向けてエンジンスタート!

高岡大仏 クルマでしか行けない VOL.8 歌人の与謝野晶子が高岡大仏を「鎌倉大仏より一段と美男」と評したとも言われています。

こちらが荘厳なお姿で鎮座される高岡大仏です。
奈良のような大仏殿の中ではなく、広い空の下で天気や季節によって異なる印象を味わえるのは鎌倉と、ここ高岡大仏の特徴です。

高岡大仏をじっくり観察すると、他の大仏様と比べ色鮮やかで美しさを感じませんか?
実は目の前の大仏様は3代目にあたり、1933年(昭和8年)に再興された大仏様なんです。
初代は1221年(文政4年)に木造で建立されましたが、火災で焼失してしまいます。再建されたものの1900年(明治33年)に2度目の焼失。そこで「燃えない大仏」を造ろうということになったそうです。
この時に活躍したのが高岡の工人や職人たちでした。というのも、高岡は銅器の町として知られ、現在も国内シェアは9割を占めるほど。
その町の工人や職人が銅器製造技術を結集して、すべて手作業で銅器製の燃えない大仏を再興させたのです。いわば高岡職人たちの傑作が高岡大仏なのです!

よっ、あっぱれ高岡職人!!

高岡大仏だけでも十分に見応えはありますが、その周囲にも是非注目してください。
大仏様の穏やかな表情とは反対に厳しい表情で大仏様をお守りする仁王像を門前に見ることができます。

高岡大仏 仁王像 高岡大仏 仁王像 大仏様を守るブロンズ仁王像(金剛力士像)の力強いこと。。。

また、大仏様の鎮座されている台座の内部は回廊になっていて、その奥には明治の火災で大火をくぐりぬけた木造時代の頭部が祀られています。この頭部はぜひ現地に訪れてご自身の目でご覧になってください!

高岡大仏  台座入口でもちいさな仏様が参拝者を出迎えてくれます。

街を行き交う人たちを日々見守る大仏様の背景には、およそ800年の歴史と高岡職人の心意気が隠されていたことを知り、大仏様に手を合わせてこの旅の無事をお祈りしたところで、次の目的地「日本三大深湾のひとつ『富山湾』」へと向かいます。

高岡大仏
住所:富山県高岡市大手町11-29
TEL:0766-23-9156
能越自動車道高岡ICから10分
駐車料金:無料

その2「新鮮な海の幸を堪能できる『新湊きっときと市場』」へ続く
(「クルマでしか行けない」は毎週金曜日に更新します。次回もお楽しみに!)

クルマでしか行けない富山編その3「世界遺産の旅。富山の合掌造り」はこちら