クルマで!西日本旅日記2 「福山自動車時計博物館に行ってきました」
以前からあることは知っていたのですが、正直うろ覚え。
「瀬戸内のどこかに、なにかいい感じの博物館があったよなあ…」と思いつつ国道を走っていると、
『福山自動車時計博物館⇒』
というのが出てきて、内心「キターーーー!」と思いました。
もう4時を過ぎていたので、博物館というと終わるのも早いですし、もう無理かも…と思いつつ行ってみると、ここは6時まで開いているとのこと。ゆっくり拝見することにいたしました。

自動車時計博物館とありますが、フェラーリやポルシェ、アルファロメオはありません。
そして自動車時計ばかりでなく、出たばかりのテレビなどが三輪トラックの横に置かれていたりします。なんだかおじいさんの家のお蔵の中で宝探しをしているような気分になります。

私のお目当ては当然クルマたちなのですが、これに関しても、トラックやタクシーに使用していたクルマが多いのが特徴です。
こうした日常に根差したクルマというのは、使い倒されて廃車になってしまうことが多いんです。
よくある自動車博物館の収蔵車両は、国際的なオークションで、たとえば数億円(ものによってはもっと高価な車も)、お金を出せば買えたりします。
しかし、たくさん生産された割には「残っていないので、お金を出しても買えない」のがこういった商用車だったりします。それが、一台二台ではなく、展示に耐えるものだけでも両手では足りないくらいあって、実際触れられるのです。
昔のクルマは今のようにすべて大量生産できるわけでもなかったでしょうから、もうかれこれ半世紀とか歳月を経ているのに、作り手の熱意を感じる温もりに触れることができるのです。

日野がノックダウン生産していたルノーや、戦後軍用車を作る必要がなくなったジープがつくったかわいらしいオープンカーなど、時代が産んだ車も普通に触れることができるのとても得難い機会でした。
過剰なレストアもされていないクルマがほとんどで、それもむしろ好感が持てました。

クルマをしっかりと使う、そして大事にする。

クルマだけではないかもしれませんね。今つい、軽んじてしまいそうなことを、いろいろ教えてくれるようでした。
是非お近くにお出かけになる際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか

福山自動車時計博物館