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年明けのこの時期、毎年一年で一番寒いには寒いのですが、ここまで寒いのはしばらく記憶に無いように感じています。
しかし、だからこそ春を望み、首を長くして待つ。
この時期の「待っているのになかなか来ない」というのも、寒くていやな反面、ちょっと趣深いとも思うのです。
そんな折、ある日春一番でも吹くと、とたんに穏やかに、微笑むほどにやわらかい春の日差しが差し込んできますね。
あの変わりよう。なんでしょうか、一体。
それは、詩人や気象の専門家でなくったってわかりますね。
そんな時に、風景がもやっと霞む春霞・・・あれがなかなかいいもので・・・を心待ちにしていたら、こんな淡いジャガーが目に留まり、今週傾倒しております。
いろいろ手が加わっていて、最新のものはもっと高性能なものが用意されているはずですが、現行型の、事々しくない外観。そして穏便なコーディネートを魅せる内装。
珍しいのは英国車ながら「左ハンドル」である点です。これはもしかすると、「亜流」との烙印を押されてしまうかもしれませんが、昔読んだ本では、車好きの英国の貴族は、さんざん大陸(ドイツ・イタリア・・・フランスはさすがにあまり乗らないかしら。)の左ハンドルのクルマに乗ってきて、上がりにジャガー以上の英国車を買うので、案外左ハンドルは英国にもある・・・と言うようなことが書いてありました。
まあ、「~であるべき」とか、厳しいことはいいではありませんか。
ことさら絵に描いたようなブリティッシュグリーンでも、ちょっと気障りではないかというような真っ白とかではなく、グレーの外装にベージュの内装。なかなか好感の持てる控えめな配色だと思います。
「キメに行く」でもなく「無頓着」でもない。こういう色は是非ともいつかこういうクルマを選ぶ日のために書き留めておかねばなりません。
春の日差しはまぶしすぎるから、屋根はいっそ開かなくてもよい。
オープンカーにも憧れはあるけれど、またついつい行き過ぎた妄想が現実味を帯びてくるので、それが一人でもおかしいものです。
花粉症の方はお辛いでしょう。
そしてまだまだ、寒い日が続いております。春はまもなくです。晴れやかな気持ちでお過ごしくださいませ。
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