「型」を想う メルセデスベンツのSL メルセデスベンツのSLといえば、丁寧な造りと高性能で快適なロードスター。世界にスポーツカー、高級車は数あれど、いつもその時代の「2人のための最良の回答」がSLにはあるのです。


今週はガリバーにすこし前のSLが2台入庫し、私のまなざしはついついそこに至るのでした。今では高級ロードスターの流儀として、「直ちに、複雑な仕組みを持って金属のハードトップが開閉」が基本でしょう。しかし、このクルマ、2世代前のSL、閉めた屋根にも二種類あります。ハードトップのもの、幌のもの・・・
実は両方ともこのクルマなのです。

シルバーのクルマのボディ同色の屋根は脱着式で、取り外すと中から紺色のクルマの写真のような幌が出てくるのです。この外したハードトップを立てかけるホルダーというものまであるのです。
ですから本当の意味では、このクルマは屋根付きで、外したハードトップを保管する場所の確保できる人のためのクルマなのでしょう。

「もっと便利に、もっと快適に。」
そんな流れからすれば、古臭いしめんどくさいし、重たいかもしれません。しかし、そういうものも飲み込んで、のんびりと。また細かいことにスマートさを求めすぎない。「旧来のロードスターの『型』」が息づいていて、いいなと想うのです。

イタリア車には叶わない信頼性と、イギリス車にも決して負けない風情。
そんなこのR129型SL、とても好きな車の一台です。

春まではまだ少し時間がかかるかもしれません。春を迎えに行くならばこんなクルマがいいな・・・。「型」を想い、憧れのSLなのです。

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