レクサスのハイブリッド車のHS250hも数年後の高額査定が予想される

まずはエコカー減税で安く買えるクルマを狙え!

 今年の4月から始まったエコカー減税により、ハイブリッドカーや低燃費車の新車販売が徐々に持ち直してきています。でも、減税で安く買っても自分が手放す時に安くしか売れなければ、その魅力は半減してしまいます。そうならないためにも今回はエコカー減税で安く買うことができ、さらに3〜5年後にも高い下取り価格が期待できるリセールバリューに優れたモデルを紹介します。

レクサスHS250hやトヨタ サイなら高額査定が予想される

12月に登場予定のHS250hの兄弟車となるサイもリセールバリュー

 今年の7月に発売が開始され、すぐさま1万台の受注を記録したレクサス初のハイブリッド専用モデルのHS250h。ハイブリッドなのでフルにエコカー減税や補助金の優遇を受けることができ、さらに今後もハイブリッド人気が衰えることはなさそうなので、数年後も高いリセールバリューが期待できます。

 12月に発売されるレクサスHS250hと同じボディとパワートレインを採用した、トヨタ サイも同様に高いリセールバリューが維持されるでしょう。ただし、ハイブリッド車は人気が高く、納期が遅いので来年3月までの補助金を貰うなら、できるだけ早く契約を済ませましょう。

人気のベルファイアも中古車の人気が衰えないハズ

ヴェルファイアもエコカー減税の対象車だ

 エコカー減税と聞くと、ハイブリッドやコンパクトカーだけと思いがちですが、実際には車両重量と10・15モード燃費の数値のバランスで決まっているようなものなので、ヴェルファイアのような車両重量の重いミニバンでも、そこそこ燃費が良ければエコカー減税の対象となっています。ラグジュアリーミニバンで圧倒的な人気を獲得しているヴェルファイアも、2.4リットル車の多くが自動車取得税や重量税の75%の減税を受けられる対象となっています。

 もちろん兄弟車のアルファードも同様ですが、現在はヴェルファイアのほうが人気が高く、アルファードは2世代目になるので初代の中古車という強力がライバルがいるので、リセールバリューはヴェルファイアのほうが有利になってくるでしょう。

手頃なサイズのフリードもリセールバリューが期待できる

フリードも新規の人気車種なので値下がりが少ない車種だ

 手頃なボディサイズでありながらも、ワンボックスミニバン並みの居住性を実現しているフリードも2WD車は75%のエコカー減税の対象車になっています。フリードは徐々に中古車が流通していますが高値を維持しており、今後もその人気は続くと思われるので、3年後ぐらいまでなら優れたリセールバリューが期待できるでしょう。エンジンが1.5リットルで、燃費も良好なのでランニングコストが抑えられるのも魅力です。

現行フィットも狙い目の車種だ

フィットもリセールバリューの高い車種として有名

 コンパクトカーとは思えぬ広い室内と優れた積載性を両立している現行フィットも1.3リットル車は75%の減税対象車となっています。フィットは中古車でも人気の高いモデルで、先代の時も新型が出る直前までは高値を維持していたので、現行型も新型が登場するまでは高いリセールバリューが見込めるでしょう。ただし、フィットは来年に比較的低価格のハイブリッドが追加される予定になっているので、ハイブリッドが追加され好調な販売を記録した場合は、少しリセールバリューが下がってくるかもしれません。

現行プリウスとインサイトは△の可能性もあり

プリウスはバカ売れしているので中古車相場が下がる可能性もある

 エコカー減税車の象徴とも言える現行型プリウスも先代の中古車相場を見れば、今後も高いリセールバリューが期待できるでしょう。ただし、プリウスは20万台以上の受注を抱えているので、5年後以降はタマ数が一気に増えて中古車価格が下がってしまう可能性を秘めています。そのため現行プリウスを買ったなら、まだ中古車がたくさん流通していない3年以内に売るのが得策でしょう。

 同様にインサイトもタマ数が多くなりそうだし、今後はCR-Zやフィットハイブリッドなどホンダからは小型車のハイブリッドカーが続々と販売されるので、インサイトの新鮮味が薄れてしまい、思ったほどのリセールが期待できないかもしれません。

インサイトは今後のハイブリッド車のデキ次第

 これから新車を買おうとしている人は、数年後に自分が手放す時のことも考えてリセールバリューの高いクルマを選ぶことをオススメします。もちろん今人気があるクルマは中古車になっても人気が維持される可能性が高いですが、中古車市場は需要と供給のバランスによって相場が形成されるので、あまりに人気がありすぎてもダメな場合もあるのです。そう考えると、最近ではレクサスHS250h&サイやヴェルファイア、フリードあたりなら間違いはないでしょう。

達人プロフィール: 岡島裕二
職業:モータージャーナリスト
自動車雑誌や自動車サイトを経験後、2003年よりフリーとなった若手ジャーナリスト。今まで乗ってきたクルマすべてが中古車という、根っからの中古車好き。レース経験もあるほか、一級船舶免許ももつなど乗り物全般に興味をもっている。

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