東京モーターショー2009 COTYブース

東京モーターショー2009 COTYブース

今年の大賞はトヨタ プリウスに決定!

 今年の日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)の最終選考会が、10月21日、千葉県の東京モーターショー2009の会場にて開催された。投票の結果、大賞の「日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010」には『トヨタ プリウス』が輝いた。また「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、『フォルクスワーゲン ゴルフ』が選ばれた。
 さらに特別賞として「Most Advanced Technology」賞に『三菱 i-MiEV』、「Most Fun」賞に『日産 フェアレディZ』、「Best Value」賞に『スバル レガシィシリーズ』、「Best 3rd Decade」賞に『初代 ホンダ フィット』の各車も決まった。

日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010大賞受賞車『トヨタ プリウス』

日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010大賞受賞車『トヨタ プリウス』/トヨタ自動車 トヨタ自動車 トヨタ第2乗用車センターチーフエンジニア 大塚明彦氏

インポート・カー・オブ・ザ・イヤー受賞車『フォルクスワーゲン ゴルフ』

インポート・カー・オブ・ザ・イヤー受賞車『フォルクスワーゲン ゴルフ』
特別賞「Most Advanced Technology」賞『三菱 i-MiEV』
特別賞「Most Advanced Technology」賞『三菱 i-MiEV』
特別賞「Most Fun」賞 『日産 フェアレディZ』
特別賞「Most Fun」賞 『日産 フェアレディZ』
特別賞「Best Value」賞 『スバル レガシィ シリーズ』
特別賞「Best Value」賞 『スバル レガシィ シリーズ』
COTY30周年記念投票「Best 3rd Decade Car」賞 『初代 ホンダ フィット』
COTY30周年記念投票「Best 3rd Decade Car」賞 『初代 ホンダ フィット』

CORISM達人が語る激戦を制したトヨタ プリウスの受賞理由とは!?

 「日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010」は、2008年11月1日〜2008年9月30日までに日本国内において発表または発売された39台のノミネート車の中から、自動車評論家、ジャーナリスト、一般有識者など61名の選考委員の投票によって10車種の10ベストカーが選出される。10月6日に選出された10台の中から、10月21日の東京もたーショー2009の会場内で行なわれた最終選考会でイヤーカーとインポート・カー・オブ・ザ・イヤー、さらに各特別賞が決定した。
 CORISMで執筆する達人も、栄えある「日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」の選考委員に選ばれている。事前の予想通りトヨタ プリウスとホンダ インサイトの対決となった今年のCOTYだが、わずかな得票差でプリウスが激戦を制した。そこで今回の投票結果について、表彰式の会場で直撃取材をしてみた。

エコだけでなく安全性にも注目を「松下 宏」

 全体としては妥当な結果というか、順当な結果だったと思います。個人的には(どのクルマに入れたかではなく)予想をしてたんですが、それから外れたのはフォルクスワーゲン ゴルフとメルセデス・ベンツ Eクラスでした。個人的にはEクラスが上にいくと思っていましたが、その部分だけ予想が外れてしまいました。他の各賞に関しては予想通りだったので、そういう意味では順当な結果だったと思っています。
 やっぱり今は資源・環境の時代というのがあって、そこに思いっきり振れたようなところがあるんで、今年の結果は順当だと思います。ただ、ちょっとエコに振りすぎで、安全性とかにも、もうちょっと注目してもらいたかったですね。今後は安全もひとつのテーマとして取り組んでいきたいと思います。

弱点が少ないクルマ、それがプリウス「こもだ きよし」

 トヨタ プリウスは3代目になって熟成が進み、ネガティブな部分をどんどん消していき、熟成の極みになったという印象があります。そういったところを、多くの選考委員が評価したのではないでしょうか。
 プリウスはとにかく弱点が少ないクルマです。そういった意味ではトヨタらしいクルマだな、と思います。今までは高速道路を走ると燃費がそれほど伸びないとか弱点がありまし。ですが、新型では排気量を大きくして高速道路でも燃費が良くなりました。もちろん渋滞路でも燃費は優れています。また(インサイトとは異なり)2代目以降はエンジンが止まってもエアコンが効くとか、そういうところがきちんとできていて、全体の性能が上がっているところを皆が評価したと思います。

エコカーが高く評価されたエコカー元年「片岡 英明」

 やっぱり今年は、環境性能に対して優れたクルマが多かったと思います。プリウスとインサイトのハイブリッド対決だけでなく、三菱 i-MiEVといったEV(電気自動車)も入ってきました。さらにフォルクスワーゲン ゴルフもハイブリッドや電気自動車とはアプローチが異なりますが、小さなエンジンに過給器を付け、ガソリンエンジンの可能性(省燃費)に挑戦しています。プリウスに限らずそういったクルマが上位にきたので、そういった意味では分かりやすい図式でしたよね。

一分の隙もない完成度の高さが受賞理由「国沢 光宏」

 トヨタ プリウスは、一点も欠けているところのないクルマだと思います。燃費や価格、そして完成度や世界の評価など、どれをとってもレベルが高いです。そういった部分を重視する人がプリウスを高く評価したのではないでしょうか。ただ、プリウスは初代から一貫してコンセプトが変わらず、面白みはないかもしれません。
 対するホンダは低価格でハイブリッドカー(インサイト)を発売し、トヨタをあわてさせたという事実はずっと残りますし、そういった部分を評価した人はインサイトに投票したんではないでしょうか。COTYの面白さはそういった部分にもあると思います。インサイトにも良さはありますが、個人的にはプリウスに大賞を取って欲しいと思っていました。

日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010大賞受賞車『トヨタ プリウス』/トヨタ自動車 トヨタ自動車 トヨタ第2乗用車センターチーフエンジニア 大塚明彦氏とトヨタ自動車 関係者

日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010 投票結果

1位:トヨタ プリウス 433点
2位:ホンダ インサイト 391点
3位:フォルクスワーゲン ゴルフ 186点
4位:三菱 i-MiEV 131点
5位:メルセデス・ベンツ Eクラス セダン/クーペ 125点
6位:マツダ アクセラ 71点
7位:ボルボ XC60 52点
8位:日産 フェアレディZ 49点
8位:アルファロメオ ミト 49点
10位:スバル レガシィ シリーズ 38点

合計点 1525点 選考委員 61名 有効投票数 61票

※各選考委員の持ち点は25点。1車種に満点となる10点を必ず投票。残り15点を4車種に配点するルールで投票される。各委員の配点は非公表となっている。

『日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010』10 BEST CARはコチラ!

『日本カー・オブ・ザ・イヤー2009-2010』最終選考候補に残った「10 BEST CAR」10車種は以下の通り。
※エントリーナンバー順
トヨタ プリウス
トヨタ プリウス
日産 フェアレディZ
日産 フェアレディZ
ホンダ インサイト
ホンダ インサイト
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
三菱 i-MiEV
三菱 i-MiEV
スバル レガシィ シリーズ
スバル レガシィ シリーズ
フォルクスワーゲン ゴルフ
フォルクスワーゲン ゴルフ
メルセデス・ベンツ Eクラス セダン/クーペ
メルセデス・ベンツ Eクラス セダン/クーペ
ボルボ XC60
ボルボ XC60
アルファロメオ ミト
アルファロメオ ミト

COTYが開催される第41回「東京モーターショー」の話題はコチラから!

【随時更新!】東京モーターショー 2009 総力特集!

【特集】  written by CORISM編集部 (2009.11.16)

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